バンコク,両替所,トラブル

旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

タイ、バンコク

あなたが旅行に行った回数

2回目

あなたの年齢、性別、職業

33歳、女性、会社員

一緒に旅行に行った人の人数

2人

トラブル体験をした場所

バンコク都内の有名両替所前

トラブル内容

友人と2人でタイのバンコクへ観光へ行った時の事です。タイの国際空港両替レートは街中の両替所に比べて良くないと聞いていたため、空港では必要最低限のみ両替し、空港からタクシーに乗って、その足でバンコク中心部の有名両替所へ向かいました。その両替所はバンコクの日本人街と呼ばれているエリアにあり、両替レートが良く、バンコク在住の日本人に有名な両替所です。タイの繁華街にありながら、看板には日本語が並び、スーツを着た日本人が歩いていたり、観光地とは違うなんだか不思議な空間で、私も友人も海外だという意識が薄れてしまい、気が緩んでいたと思います。

大通りから少し歩いて、外貨両替のサインを見つけ、お店に向かって歩いていた、その時でした。「シツレイシマス。日本人デスカ?」と見知らぬ外国人に丁寧な日本語で話しかけられました。聞くと彼は近くの日系の会社に勤めているイラン人で、もうすぐ日本へ出張へ行くので、タイバーツを日本円に両替しに来たと言っていました。「実は私たちも、両替をしに来たんです!」と、見知らぬ土地で、日本語を話せる外国人に、急激に親近感のようなものを感じてしまい、そのまま少し話し込んでしまいました。これからどこへ観光へ行くだとか、今回のタイ旅行は何回目のタイ訪問だとか、東京の浅草寺やスカイツリーへ行った事があるなど、10分ほど、お店のすぐ目の前でとりとめのない会話をしていたのですが、急に彼が、「スミマセン、ちょっと日本円見せてもらえませんか?」と言ってきました。この時本当は、どうして?日本円が見たいなんておかしい!と気付くべきだったのですが、すでに彼を友人として信じてしまっていた私は、何の疑いも不安も感じないままに、カバンの中に入れていた日本円が入った封筒からお金を出してしまいました。封筒から1万円札を出すと、彼はタイバーツのお札を出して見せてくれました。そして、バーツを私に見てみて?と手渡しました。その時私は無意識に1万円札を彼に渡してしまいました。すると、彼が1歩下がり、後ろを振り向いたと思うと走り出して、あっという間にどこかへ行ってしまいました。私たちは、あまりの突然の出来事にただただ驚いて、慌てるばかりで走って追いかけることすらできませんでした。日系企業に働いていると言ったのは、日本人を油断させるための嘘で、彼の目的は両替に来た日本人から日本円を奪うことだったのです。

自分たちが、こんなトラブルに見舞われるとは、予想もしておらず本当にショックでした。その後、警察に連絡し、被害届を出しましたが、当然犯人は見つかりませんでした。お金よりも、自分の軽率な行動が恥ずかしく、とても悲しい思いをしてしまいました。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

後から知ったのですが、「お金を見せて」と話しかけ、奪って逃げるというトラブルはバンコクでは有名なトラブルだということでした。私はタイのことを何も分かっていなかったのに、知ったかぶりをして現地の日本人が使う両替所へ行ってしまいました。不慣れなことをせずに、安心を選んで、空港の両替所で両替をするべきでした。