旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

オランダ、アムステルダム

あなたが旅行に行った年月

2023年11月

あなたが旅行に行った回数

12回目

あなたの年齢、性別、職業

45歳、男性、メーカー技術職

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

アムステルダム中央駅前、ダムラック通り沿いの両替所

トラブル内容

仕事の欧州出張を終え、帰国前に有給休暇を2日使ってアムステルダムへ一人旅に訪れました。夕暮れ時、ダムラック運河に並ぶ美しいダンシングハウス(傾いた歴史的建造物)の夜景を眺めながら運河クルーズ船に乗ろうとした時のことです。

チケット売り場や周辺の露店で軽食を買う際、小銭や現金が必要な場面に出くわしました。オランダはキャッシュレス化が進んでいると聞いていましたが、チップや一部の個人商店での支払いのために少し現金を持っておこうと考え、所持していた日本円の5万円分をユーロに替えることにしました。海外出張も多く、旅慣れていたという自負があったことが、結果として今回のトラブルを引き起こす油断につながりました。

中央駅前の大通り沿いにある、ガラス張りの小さな外貨両替所に入りました。窓口の男性スタッフに5万円を手渡し、ユーロへの外貨両替を依頼しました。スタッフは手慣れた手つきで機械に紙幣を通し、カウンター越しに「現金の確認を」と言いながら、私の目の前でユーロ札を素早く一枚ずつ指で弾くように数えて見せてくれました。電光掲示板に表示された金額通りの枚数があることを視覚的に確認できたため、私は完全に相手を信用してしまいました。

ところが、そのスタッフが数え終えた札束をトレイに置く直前、手元で紙幣をトントンと揃え、封筒に入れる一瞬の動きにわずかな違和感がありました。しかし、手品師のように淀みのない所作だったため、その場では深く気に留めず、受け取った封筒をそのままコートの内ポケットにしまい、店を後にしました。

異変に気づいたのは、クルーズ船を降りた後、運河沿いのカフェで温かいコーヒーを注文した会計時でした。封筒から現金を取り出し、店員に50ユーロ札を差し出したところ、店員は怪訝な顔をして首を振りました。「当店では50ユーロ以上の高額紙幣は偽札のリスクがあるため受け取れない。小額紙幣かカードで払ってくれ」と言われたのです。

驚いて封筒の中身をすべて取り出し、カフェのテーブルで初めて現金を一枚ずつ数え直しました。すると、渡されていたのは街中で使いにくい高額紙幣ばかりだっただけでなく、総額が本来あるべき金額より40ユーロ(当時のレートで約6,500円相当)も足りないことに気がつきました。目の前で数えて見せた後、封筒へ滑り込ませるわずかな死角を利用して、20ユーロ札を2枚抜き取るという古典的な手口に引っかかっていたのです。

怒りを抑えきれず、すぐに両替所へ引き返しました。窓口の同じスタッフに対して「金額が40ユーロ足りない。店を出てすぐ確認した。店内の防犯カメラの映像を確認してくれ」と英語で詰め寄りました。しかし、先ほどまでの愛想の良い態度は一変し、スタッフは冷酷な目で私を睨みつけながら「レシートにも書いてある通り、トレイから金を受け取って店を出た後のクレームには一切応じない。文句があるなら警察を呼べ」と威圧的に怒鳴り返してきました。

周囲に他の店員もおらず、夜間の人通りの多い通りでこれ以上押し問答を続けても、個人の旅行者が言いがかりをつけていると処理されるリスクを感じ、それ以上の追及を断念せざるを得ませんでした。海外経験が豊富だと過信していた自分が、いとも簡単に手品のような手口で現金を抜き取られたショックと屈辱で、その夜の景色は全く楽しめなくなってしまいました。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

相手が目の前で紙幣を数えて見せたとしても決して過信せず、現金を受け取ったその場で、窓口のカウンターから離れる前に自分自身の手で一枚ずつ数え直すべきでした。また、欧州では偽札対策として高額紙幣の受け取りを拒否される店が多いため、両替時に「小額紙幣(10ユーロ・20ユーロ札)で欲しい」と指定し、怪しい私設両替所は避け、現地の銀行ATMを利用するべきでした。