海外の両替所で起きた手数料の罠
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
韓国、ソウル
あなたが旅行に行った年月
2024年10月
あなたが旅行に行った回数
6回
あなたの年齢、性別、職業
28歳、女、会社員
一緒に旅行に行った人の人数
友人1人
トラブル体験をした場所
ソウル市内の民間両替所
トラブル内容
これまでに何度か海外旅行を経験していたこともあり、どこかで自分はもう旅の勝手を知っている、海外の空気感にもそれなりに慣れているという変な油断や過信があったのだと思います。
友人と2人で久しぶりに韓国のソウルへ遊びに行ったときのことです。現地の賑やかな雰囲気にすっかり魅了され、朝から晩まで街中を歩き回り、気になるカフェに立ち寄ったり、ローカルな市場で美味しそうな屋台グルメを買い食いしたりと、最高に楽しい時間を過ごしていました。
そんなふうにショッピングや食べ歩きを存分に満喫しているうちに、ふと財布の中身を確認して驚愕しました。想像していた以上に現金の減りが早く、手元のウォンが残りわずかになっていました。
最近は韓国でもほとんどのお店でクレジットカードが使えますが、伝統的な市場や小さな個人経営のお店などでは、やはり現金が必須の場面がまだまだたくさんあります。「このままでは行きたいお店で買い物できないね」ということになり、急きょ現在地から一番近い場所で外貨両替ができるところを探すことになりました。
ちょうど明洞のメインストリートから少し外れた路地裏の一角に、いくつかの小さな民間両替所がひっそりと軒を連ねていました。
その中の一軒の軒先に掲げられていた看板を見て、私たちは思わず足を止めました。周囲のどの店舗よりも圧倒的に魅力的な換算レートが大きく書かれていたからです。「え、こんなに好条件で換えてくれるところがあるんだ。ラッキーだったね」と、友人と顔を見合わせてすっかり嬉しくなってしまい、疑う余地など微塵も持たずにその小さな両替所のカウンターへと足を踏み入れました。
今思えば、このときの私の下調べの甘さと警戒心のなさが全ての原因でした。カウンターにいた店員さんは無愛想に私たちの顔を見ると、手元にあった日本円の現金をパッと受け取りました。そして、カウンターの隅に置かれた電卓を猛烈なスピードで叩き、液晶画面をこちらに向けて無言で突き出してきました。
その画面に表示されていた数字を見た瞬間、私の頭の中は一瞬で真っ白になりました。事前に頭の中で計算していた金額よりも、どう控えめに見ても数千円分以上のウォンが足りませんでした。
「あれっ、金額がちょっと計算と違う気がするのですが」と、私は少し焦りながら英語で尋ねました。すると店員さんは、私たちの質問を遮るように面倒くさそうな態度をとり、カウンターのガラス板のすぐ下に貼られていた、ものすごく小さな注意書きの紙を指先でトントンと叩きました。そこには、英語と韓国語でびっしりと細かな文字が書かれていました。
要するに、店頭の大きなボードに掲示されていた破格のレートは、あくまでも一度に十万円以上のまとまった高額な現金を両替した場合にのみ適用される優遇レートであり、私たちが両替したような数万円程度の少額の取引には、法外に高い独自の事務手数料や管理コストが上乗せされる仕組みになっていました。
カウンターの後ろを振り返ると、いつの間にか次の観光客が何人も列を作って並んでおり、冷ややかな視線を向けられているようなプレッシャーを感じました。異国の地特有のピリッとした空気感と、言葉のニュアンスを完全に理解しきれないもどかしさ、そしてこれ以上ここで店員さんと英語で言い争いになってトラブルを大きくしたくないという恐怖心が入り混じり、私はすっかり萎縮してしまいました。
結局、その場でしっかりと抗議することもできず、泣き寝入りするようにモヤモヤを抱えたまま、気まずい空気の中で両替を完了させるほかなかったのです。すべての手続きを終えてその場を離れ、近くの静かなカフェに入ってからレシートと手元の現金を照らし合わせ、改めて計算し直してみると、結果的に日本の空港や大手銀行であらかじめ両替していったほうがよっぽどマシだったと思えるほど、高い手数料を支払わされていたことが判明しました。
目先の甘い数字だけに目が眩んで、現地の細かな注意書きや悪質な手口に対する警戒を怠った自分の軽率さが本当に情けなく、せっかくの楽しい旅行の思い出にうっすらと泥を塗られたような、何とも言えない苦い後悔が残る体験となりました。
トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動
看板の良すぎる数字だけに惑わされず、あらかじめ評判が確かで安全な大手の両替所や銀行を選ぶべきだった。また、不明な点があればその場で泣き寝入りせず、両替前に手数料の仕組みをしっかり確認するべきだった。




































