旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

マダガスカル、アンタナリボ

あなたが旅行に行った年月

2023年9月

あなたが旅行に行った回数

12回目

あなたの年齢、性別、職業

46歳、女性、事務職

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

アンタナリボ市内の目立たない個人経営の両替所

トラブル内容

子供の頃から「星の王子さま」に出てくるバオバブの木を本物で見ることが夢で、ついに長期休暇を利用してマダガスカルへ向かいました。首都アンタナリボから国内線を乗り継いでムルンダヴァへ行く計画でしたが、まずは現地での活動資金としてマダガスカル・アリアリへの外貨両替が必要でした。
空港でも少し両替をしましたが、レートがそれほど良くないと感じ、市内のほうが得だというネットの古い情報を信じてしまったのがトラブルの始まりでした。アンタナリボの街中は活気がある一方で、非常に雑多で治安の不安定さも感じさせる雰囲気です。私は少しでも旅費を浮かせたいという思いから、大通りを一本入ったところにある、少しレートが良さそうに見える小さな両替所に足を踏み入れました。
そこは鉄格子越しに現金をやり取りするタイプのお店でした。対応した男は愛想が良く、英語も少し通じたので安心感を持ってしまったのです。日本円から直接アリアリへの両替は難しいため、持参していたアメリカドルを差し出しました。男は電卓を叩き、提示されたレートも悪くなかったので、私はそのままお願いすることにしました。
マダガスカルの通貨アリアリは、単位が非常に大きく、10,000アリアリ紙幣が最高額です。数十ドルの両替でも、受け取る紙幣の枚数はかなりの厚みになります。男は私の目の前で「1、2、3……」と一枚ずつ丁寧に数えて見せてくれました。確かに枚数は合っていました。その後、彼は「汚れないように束ねるよ」と言って、カウンターの下で紙幣を輪ゴムで留め、さらに小さな紙袋に入れて手渡してくれました。
私はその場で袋の中身をざっと確認しましたが、あまりに枚数が多いため、鉄格子の前で長居するのも危険だと判断し、すぐに鞄に仕舞って店を出ました。ホテルに戻り、落ち着いてからもう一度枚数を確認して愕然としました。なんと、束の真ん中あたりから、高額紙幣がごっそりと抜き取られていたのです。
男が私の目の前で数えた時は確かに揃っていましたが、袋に入れるために手元に下げた一瞬の隙に、指先で器用に抜き取る「マジック」のような手法だったのだと思います。結果として、本来受け取るべき金額の3分の1近くを失ってしまいました。すぐに店に戻ることも考えましたが、言葉の壁や相手がグルである可能性、そして何より一人旅で危険な目に遭うリスクを考え、泣き寝入りするしかありませんでした。せっかくの夢の旅行の始まりが、自分の不注意と浅ましさのせいで台無しになったようで、その晩はホテルでひどく落ち込みました。
マダガスカルの物価を考えれば、抜き取られた金額は現地の人間にとっては大金です。私はカモにされたのだと痛感しました。バオバブの並木道での夕日は素晴らしかったものの、両替のたびにあの時の不信感がよみがえり、心の底から100%楽しむことができなかったのが今でも悔やまれます。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

多少レートが悪くても、必ず空港内や銀行、あるいは宿泊先のホテルなど、信頼性の高い場所で両替を完結させるべきでした。また、受け取った現金はその場を離れる前に、相手の目の前で自分の手でもう一度最初から最後まで数え直すことが鉄則だと学びました。高額紙幣を扱う際は、枚数が多くなることを想定し、あらかじめ計算を済ませておく心の余裕も必要です。。