外出時に欠かせないアイテムNo1がスマホです。そしてもうひとつが、スマホの充電時に必要不可欠なモバイルバッテリー。ですが近年、モバイルバッテリーに関する事故が多発しています。たとえ必須アイテムだとしても、事故の不安があると持ち歩くことを躊躇してしまいますよね。今回はモバイルバッテリーを安全に使うための知識と、快適に使う方法のお話しです。

モバイルバッテリーの基礎知識を覚えよう

モバイルバッテリーはスマホとコードで繋ぐだけで充電できるので難しいことは何もないですよね。ですが、バッテリー自体の知識については知らないことも多いかもしれません。基礎的な知識を知ることで、未然に事故を防ぐだけではなく、さらに快適に使いこなすことができるでしょう。

モバイルバッテリーとは?

モバイルバッテリーとは内蔵されている電池に電力を蓄えて、スマホやタブレット、ワイヤレスイヤホンなどのデバイスに充電ができるアイテムです。モバイルバッテリーがあることでいつでも何処にいてもデバイスに充電が可能なので、長時間の外出時には必要不可欠なアイテムといえるでしょう。

【モバイルバッテリーの基本的な構造】モバイルバッテリーはスマホやタブレットなどのデバイスに繋いで充電します。スマホやタブレットなどは容量が大きいのでバッテリーもそれなりの蓄電容量が必要であり、軽量で高エネルギー密度が特徴のリチウムイオン電池が主に使われています。

【安全性に関する基礎知識】モバイルバッテリーには複数のセルが内蔵されていて、過充電や過放電を防ぐ安全機能が備わっていますが、高温や強い衝撃、リチウムイオン電池の膨張などで発火や破裂のリスクが生じる可能性も否定できません。もし液漏れや膨張した状態であればすぐに利用を中止して、各自治体や家電ショップなどの回収ボックスで適切に処理をする必要があります。また、落としたりぶつけたりといった強い衝撃を与えてしまった場合にも、念のために利用を控えてショップなどで相談してみましょう。
モバイルバッテリー購入時には安全面を重視して、PSEマーク(電気用品安全法の技術基準に適合している証)の確認や信頼できる大手ブランド商品を選ぶことを強くおすすめします!

【モバイルバッテリーの種類(容量)】モバイルバッテリー購入の際に重要なのは、バッテリーの容量です。基本的には5000mAh/10000mAh/20000mAh/25000mAhが一般的。バッテリー容量が大きければ充電できる回数も増えますが、モバイルバッテリー自体重さが重くなります。“容量が小さいと軽くなる”“容量が大きいと重くなる”と覚えておきましょう。

【モバイルバッテリーの種類(充電規格)】近年のモバイルバッテリーは多種類の急速充電規格に対応しています。PPSやPD、QCの各対応などデバイスによって最適な出力制御ができることで、劣化を抑えて急速な充電ができます。自分の持っているデバイスに合った規格のバッテリーを選ぶといいでしょう。

海外旅行で快適にモバイルバッテリーを使うために

国内外を問わず、旅行に行く際にはモバイルバッテリーは必須アイテム。使い方さえ間違えなければ旅行中には大活躍してくれるでしょう。特に海外旅行の場合には、日本とは異なる部分も多々あるので注意が必要です。

重要! モバイルバッテリーに関する2026年4月からの新ルール

最初にお伝えしたいのが、2026年4月からの「モバイルバッテリーを航空機に持ち込む際の新ルール」です。モバイルバッテリーの機内持ち込みルールはそれまでにもありましたが、4月以前とは大きく異なる部分もあるので、しっかりと内容を理解しておきましょう。
また、ここで紹介する基本的な内容は、国土交通省の指針に基づいたものですが、ルール内容適用の最終的な判断は各航空会社に委ねられているので、実際に利用する航空会社のHPなどで確認しておくといいでしょう。これらのルールは国内線、国外線を問わず日本発着の全便に適用されています。

モバイルバッテリー新ルールの2つのポイント

【機内持ち込みはバッテリー容量に関わらずひとり2個まで】機内に持ち込めるモバイルバッテリーは“160Wh以下のものに限り、ひとり2個まで”となり、容量による個数の上限が2個に統一されました。ちなみに160Wh以上のバッテリーは機内への持ち込みは全面的に禁止です。

【モバイルバッテリーの使用と充電禁止】機内において“モバイルバッテリーを使ったスマホなどの電子機器への充電”は禁止です。電子機器への充電は機内設備のコンセントやUSBポートでしましょう。さらに機内で“モバイルバッテリー本体への充電(機内コンセントやUSBポートからバッテリーへの充電)は全面的に禁止です。

その他のルール

モバイルバッテリーに関するその他のルールは4月以前と変わらず。こちらのルールもしっかりと守って搭乗しましょう。

※モバイルバッテリーの預け入れは絶対に禁止、機内持ち込み手荷物へ
※収納棚に入れず、常に手に届く範囲(座席の前などのポケットやカバン)に保管
※端子部分は絶縁テープや専用ケース等で個別に保護
※金属類と同じ袋などには入れない。複数のバッテリーも無保護で同じ袋などに入れない
※容量(Wh)が不明なモバイルバッテリーは持ち込み禁止
※以下のモバイルバッテリー(外装の破損、膨張、異臭、発熱、メーカによるリコール対象製品)は機内持ち込み禁止

これらの航空機内でのルールを守らないと、モバイルバッテリーなどの没収や下手をすると搭乗禁止処置をはじめとする罰則を受けることになります。現地に着く前からトラブルにならないように、安全を第一に考えた行動で航空機に乗りましょう。

現地でのスマホ&モバイルバッテリーの快適活用法

【バッテリー容量の選び方】海外旅行に限らず、旅行中は外出している時間が長く、撮影や調べものなどでスマホなどを使っている時間は長くなります。これを考えるとスマホの場合、外出中に最低でも1日2回程度は充電が必要になるでしょう。そうなると最低でも10000mAhは必要。理想的にはこれを航空機に乗せられるひとりの最大数の2台は持っておくと安心できます。

【海外現地での充電に必須アイテム】海外では日本とは電圧が違う場合が多いので、充電するためにはそれに対応したアイテムが必要となります。
※渡航先に合わせた変換プラグ
※変圧器
※USB-Cケーブル(高速充電用)
※マルチUSBポート付き充電器
これらの中で、旅行先や現地での行動計画に合わせたアイテムを持って行くようにしましょう。また、コンセントの形状も国によって異なるので、行き先国のコンセント形状を事前に確認して合うものを揃えましょう。ちなみに、現在では1つで150か国以上の国に対応する“マルチプラグ”という便利アイテムもあるので要チェックです。

【スマホに充電する時の注意点】現地で安全に快適にスマホを使うために、スマホのバッテリーやモバイルバッテリーを劣化させないためにも、充電時に気をつけたいポイントがあります。ぜひ実践してみて下さいね。

※過放電による劣化を防ぐためにバッテリー残量0の状態で長時間放置しない
※モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池の最高許容温度は45°C程度なので、火の近くでの充電や放置は絶対NG
※スマホの使用中は熱を持つので、使用しながらのモバイルバッテリーからの充電はできるだけ避ける。“使いたいのにバッテリーがない”とならないように、常に一定のバッテリー容量を保つようにする
※スマホへの充電は、スマホのバッテリーが80%前後に留めて繰り返し充電することで劣化を抑えることができる