今回は海外旅行時における現金の取り扱い方について見ていきます。

海外は日本と違ってスリや置き引きのリスクが高いため、基本的にクレジットカードの使用を推奨しますが、現金を利用するシーンは多いため、現金も持ち歩かなければなりません。

外貨は国内外での両替で手に入れることができます。
ドルやユーロに両替する際には、両替専門のサービスを利用するとお得です。

観光庁によると、平成30年(2018年)の出国日本人数は約1,895万人。

非常に多くの人々が日本から出国して世界各地を旅しています。

[注1]
最近ではキャッシュレス経済の進展により、海外旅行においても外貨を持たずに各種支払いができるようになってきました。
先進国だけではなく途上国においても、スマホひとつで支払いをする光景を当たり前に目にします。

とはいえ、海外旅行に行く際には、日本円を外貨に両替するなどして、基本的に現金を持っていく必要があります。

クレジットカードやそのほかの支払い方法が使えない場合もありますし、何よりとっさに使える現金があると旅の安心感が違います。

そこで今回は、海外旅行で現金を扱うポイントについてご紹介します。

[注1]観光庁「訪日外国人旅行者数・出国日本人数」
http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/in_out.html

有名な観光地でも大金の所持は危険

海外の中には治安の悪い場所もあります。

パリやニューヨークといった大都会の有名な観光地でもスリや置き引きの被害にあったという人は数多くいます。

特に観光客は行動が特徴的なので狙われやすく、大量のドルやユーロを持ち歩く際には注意する必要があります。

日本と違い、一度無くした現金はほとんど戻ってくる可能性がありません。

現金を持ち歩くときは、できるだけ少額にすることを心がけましょう。

特に人々が行き交うマーケットやお祭りに出かけるときには、所持金を使う分だけに留めておくべきです。

大金を盗まれてしまうと、最悪の場合はその後の予定を中止して帰国ということにも繋がりかねません。

十分注意しておくべきです。

最低限必要な現金はチップや屋台などを利用する際に使う

それでは、海外で現金が必要となるシーンはどのようなものでしょうか。

最低限必要となる現金は各国のレートによって異なりますが、使うシーンは似ています。
代表的な次の3つの例を見てみましょう。

チップを支払うとき

日本にない習慣として、アメリカやユーロ圏のホテルやレストランではチップの支払いをしなければなりません。

例えば、ユーロ圏ではホテルでポーターに荷物を運んでもらった場合、荷物1つにつき1ユーロ、アメリカでは荷物1つにつき1ドル~2ドルの支払いが相場といわれています。

ハウスキーパーやルームサービスにも支払いが必要です。
チップの支払いは基本的に現金で行うため、現金は持ち歩かなければならないのです。

屋台などを利用するとき

バザールやマーケットでの買物などでは、クレジットカードや電子支払いなどに対応していないケースがあります。

現地の文化を堪能できるこのような場所での買い物は海外旅行の醍醐味のひとつ。
お店を利用できなければもったいないといえます。

このようなお店で買い物をするためにも、現金は必要となるのです。

都市部から外れた場所に行くとき

都市部から外れた場所のお店では、電子決済できない可能性が高まります。

ローカルな場所に行く際には、手持ち現金を多めにしておくとよいでしょう。

また、最近では先進国以外でも、電子決済を導入しているお店が増えていますが、先進国以外の国に行く場合も現金が必要になる場合が多くなっています。

このような支払いに対応できるように、必要最低限の現金を持ち歩くようにしましょう。

基本的には、滞在日数に5,000円から10,000円をかけた金額を持っていけばよいといわれています。

クレジットカードと現金の使い分け方

海外旅行で便利なのがクレジットカードの利用ですが、現金とどのように使い分けをすればよいのでしょうか。

海外ではクレジットカードの使用は一種の社会的信用を示す「身分証明」ともなります。

クレジットカードでしか支払いや予約ができないお店もあるため、クレジットカードの使用頻度は高くなる可能性があります。

また、クレジットカードでの支払いには海外での保険がついている場合もあるため、できる限りクレジットカードを利用したいところです。

基本的にはクレジットカードを利用し、必要な時にだけ現金を使うという形にしておけば、スリや強盗の被害も最小限に抑えることができるでしょう。

現金の両替方法は両替専門サービスがおすすめ

外貨への両替方法は、ドルとユーロ以外は基本的に現地交換が主流となっています。

手数料の安さや国内で取扱量が少ないことが理由です。

ドルとユーロについては、一般的に銀行や空港などで両替を行いますが、FX口座や両替専門サービスを利用する手もあります。

両替専門サービスは、両替手数料と送金手数料がともに安く、現地で使える外貨が増えるメリットがあります。
ドルとユーロに両替する際には両替専門サービスを利用してみましょう。

海外旅行では必要最低限の現金を持ち歩こう

今回は、海外旅行での現金の取り扱いについて見てきました。

海外旅行では、現金が必要となることがあります。

金額は多くありませんが、現金の持ち歩きは必須です。

日本円を外貨に両替するとき、特にユーロやドルに両替するときは、両替専門サービスを利用することで、より安価に両替が可能です。

ぜひ利用してみましょう。