《ブリティッシュロック&アメリカンミュージックを辿る旅!》
前回のコラムで、世界にあるさまざまな聖地への巡礼の旅を紹介しました。今回はその続編として、イギリス&アメリカにある音楽の聖地への巡礼旅のお話しです。前回にも音楽の聖地を少しだけ掲載しましたが、それでは物足りない…ということで音楽に特化した巡礼の旅地をまとめて紹介していきます!
エンタテインメントの聖地
海外旅行で聖地巡り、というのも今では珍しくありません。その中でもエンタメ系、特に映画や音楽関係の聖地は大人気です。ツアーも多く組まれていてわりと簡単に行ける場所としては、ワーナーブラザーズスタジオやディズニースタジオ、映画産業の中心地であるハリウッドなどがあります。これらは世界的に有名な観光地なので、予約さえ取れれば現地でたっぷりと楽しむことができます。
そしてこれらとは別に本当の意味で聖地といえるのが、音楽でいえばロックやジャズなどのジャンルが誕生した地域や場所、ミュージシャンが無名時代に活動していたライブハウス、有名なMV(ミュージックビデオ)の撮影された場所、さらにミュージシャンが生まれ育った地域など、ファンにはたまらないコアな場所があります。今回紹介するのは、イギリスとアメリカの音楽の聖地、さらに偉大なるミュージシャンにスポットを当てた聖地を紹介していきます。
ブリティッシュロックの軌跡を辿る
ロックの深い歴史が濃密に刻まれている国イギリス、その中でも代表的なブリティッシュロックの聖地といえばロンドンです。そしてビートルズの出身地であるリバプール、さらにオアシスやザ・スミスの故郷マンチェスターです。
ロックの伝説が生まれた街ロンドン
数多くのロックの伝説が刻まれて、現在まで引き継がれている街ロンドン。遠い昔から今日、そしてこれからも伝説的ミュージシャンが生まれ続けるであろう聖地です。
【ハードロックカフェ】ロックファンにはお馴染みのダイナーであるハードロックカフェ。世界70ヶ国180店舗以上で展開するこのカフェの第一号店が、1971年にオープンしたロンドン店です。ロックの名曲が店内に流れるだけではなく、有名ミュージシャンたちの楽譜や衣装が飾られているのもポイント。その歴史的1号店に、行かないという選択肢はないでしょう!
【アビー・ロード・スタジオ】ビートルズやピンクフロイド、オアシスなどの名盤が生まれた世界的に有名なスタジオ。基本的には内部は立ち入り禁止ですが、不定期に内部見学ツアーが開催されています。そしてこのスタジオの前にあるのが、ビートルズのアルバム「Abbey Road」のジャケットで有名な横断歩道です。
【ソーホー地区】現在では洗練された文化の発信地のこの地区は、かつては歓楽街でありその複雑に入り組んだ路地裏はロック史を語る上で欠かせないスポットです。静かな袋小路ヘドン・ストリートはデヴィッド・ボウイの名盤「ジギー・スターダスト」のジャケット写真を撮った場所で、現在では記念プレートが立てられています。
さらにこの地区には伝説的ライブハウス「マーキー・クラブ」があった証として跡地に記念プレートがあります。かつてこのライブハウスでローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、クイーン、ザ・フーなどがキャリアを積みました。
【クイーンゆかりの聖地】クイーンメンバーの軌跡はロンドンに多くあります。名門大学インペリアル・カレッジ・ロンドンはブライアン・メイが天体物理学、ロジャー・テイラーが生物学を学んだ大学であり、2人はここでフレディ・マーキュリーと出会いました。そしてケンジントンの住宅街には、フレディが晩年を過ごした家「ガーデン・ロッジ」が現在もあります。ただし、個人所有の私有地なので、敷地内は当然進入禁止、周囲で騒ぐこともNGです。門の前で静かに祈りを捧げるのがファンとしてのマナーです。
リバプール、マンチェスター
ロンドン以外では、ビートルズのすべてが始まったリバプールがあります。デビュー前にステージに立つ常連だったキャヴァーン・クラブ(再建)やビートルズの博物館ビートルズ・ストーリー、そしてジョン・レノンとポール・マッカートニーが少年時代に暮らした家を巡るナショナル・トラスト・ツアーもあります。
マンチェスターでは、ザ・スミスの名盤「ザ・クイーン・イズ・デッド」の内ジャケットで
メンバーが立っていた場所や、リアム&ノエル・ギャラガー兄弟が住んでいた地域、縁深い楽器店などもあります。
アメリカンミュージックの軌跡を辿る
アメリカンミュージックでは、基本的にジャンル別で聖地となる都市を巡ってみましょう。
ニューヨーク/ヒップホップ
ミュージカルやジャズの最先端の街でもあるニューヨークは、ヒップホップ発祥の地でもあります。1970年代初頭にサウス・ブロンクス地区で誕生したといわれています。ただし治安的にはブロンクスを個人で歩き回るのはやめた方が無難。現地に詳しいニューヨークのプライベート日本語ガイドなどに依頼するといいでしょう。ヒップホップの博物館「ヒップホップミュージアム」も2026年秋には開館予定(あくまでも予定なので要チェック!)。
メンフィス/ロックンロール
ロックンロールが誕生した街メンフィスは、エルヴィス・プレスリーが育ち、晩年を過ごした街でもあります。当時、貧しい黒人家庭が多かったことでR&Bなどを聴いて育ったエルヴィスはデビュー後、黒人音楽を取り入れた画期的なスタイルで非難も受けましたが、ビートルズやボブ・ディランなどに強い影響を与えました。メンフィスではエルヴィスが最初にレコーディングをしたサン・スタジオ博物館は必ず行くべき聖地といえます。
ニューオリンズ/ジャズ
ジャズ発祥の地ニューオリンズは、かつてフランス領だったことからフランス人や白人と黒人の混血であるクレオールが住んでいました。この多様な文化的土壌があったことでジャズが誕生したといわれています。この地で見逃せない場所は1961年にオープンしたプリザベーション・ホールです。本場の雰囲気の中でジャズを堪能するならここがナンバー1といえるジャズクラブです。
ロサンゼルス/マイケル・ジャクソンの聖地
番外編として最後は、現在日本でも伝記映画「マイケル」が大ヒット中のマイケル・ジャクソンが、生涯の多くの時間を過ごした街ロサンゼルスです。
【スリラーのMVのロケ地】MVの最初に登場する映画館オフィアム・シアターは、マイケル45歳の誕生日に本人も参加した誕生日イベントが開催された場所でもあります。そしてゾンビダンスが行われたのがユニオン・パシフィック・アベニューという通りで、当時と変わらない塗装の壁の色などに感動します。さらにMVでゾンビに追われるヒロインが逃げ込むスリラーハウス。現在は個人の私有地として存在しています。
【モンテカルロ・カフェ】ビート・イットのMVのロケ地。マイケルの壁画や衣装のレプリカ、MVの写真などが当時そのままの内装の店内に飾られていて、感動も大きい場所です。
【カロルウッド邸】マイケルがカムバック公演「THIS IS IT」の準備のために賃貸で暮らしていた家であり、2009年6月25日に息を引き取った最後の邸宅。また当時の邸宅は建て替えられているということです。
【フォレスト・ローン・グレンデール】マイケルの棺が埋葬されているお墓がある霊園ですが、棺は大理石の建物の中に保管されていて厳格に警備、一般入場はできません。ファンは建物の前にお花やメッセージカードを供えて祈ります。





































