みなさんは海外旅行に行く時、“海外に行く意義”みたいなことを考えたことはありますか? ほとんどの人は「○○に行きたい」「○○が食べたい」「日本以外の国を感じたい」など目的を持って海外旅行に行くと思いますが、実は海外に行くことで得られるものは当初の目的以外にも多くあるといえます。
今回は、いつもと趣旨を変えて、海外旅行に行く意義を考えるお話しです。

海外旅行に行くメリットとデメリット

いつもの日常とは違う風景、空気感、周囲の人、文化など、海外に行くと日本とは大きく異なる環境の中に放り込まれます。この、いつもとは異なる環境に身を置くことで自然と自分が“感じること”こそが、海外に行く意義といえるでしょう。せっかく海外に行くのですから、当初の目的を達成するだけでは勿体ない! 旅行中は、多少なりとも海外に触れる、感じることを意識して過ごすことをおすすめしたいです。

海外旅行のメリット

海外旅行に行くメリットにはどんなことがあるでしょうか? 代表的なことを主に考えてみましょう。

【世界の国々のリアルが体験できる】ドラマや映画、You Tubeなどの動画や写真で観られる海外に憧れる人も多いと思いますが、実際に行って感じるのは現地での圧倒的なリアルです。映像というフィルターを通した海外風景とは異なる景色や、人のリアルがそこにはあります。そのリアルは国によって様々。現地でしかわからない、日本とは違う各国のいつもの風景と空気感を感じてみましょう。

【海外での体験で視野が拡がる】海外にいると、日本では体験できない刺激を受けることが多々あります。海外の風景や言葉、文化に実際に触れることで、日本にいる時の固定観念は良いことも悪いことも含めて簡単に覆されます。その時に自分はどう感じるでしょう? 海外での体験で視野が拡がり、それまでとは違う考え方ができるようになるかもしれません。

【多くの人との出会いがある】近年では日本にいても外国人と触れ合うチャンスは多々ありますが、海外に行けばチャンスだらけといえます。ショッピングや食事をするだけでも現地の人と触れ合うことになるし、他国の観光旅行者と出会う可能性もあります。とにかく多くの人たちと触れ合うチャンスに溢れています。ただし、積極的に交流をしないと触れ合いは生まれないものです。「旅の恥はかき捨て」という諺の通り、海外では恥ずかしがらずにどんどん周囲の人と触れ合うようにしたいところです。海外で外国人とコミュニケーションを取ることで、それまで奥手だった自分の性格が変わる可能性も大きいです。帰国後にひと皮むけた自分と出会えるかもしれませんよ。

【世界に対する興味が湧いてくる】日本にいるだけだと非現実的な世界情勢ですが、実際に海外に行くことでその国が身近なものとなり、帰国後もその国のことが気になってくるでしょう。“今、日本ではこうだけど、あの国はどうだろう?”などと考えてニュースを見たりネットで調べたりと、自分にとって新しい興味ができるでしょう。

【積極性が養われる】海外で外国人と触れ合うのは最初は勇気がいることかもしれませんが、場数をこなしていけば自然と出来るようになります。現在では自動翻訳機という便利なアイテムがあるので、言葉が解らなくても問題なし! 海外旅行での体験は自然と積極性を養うことになり、日常生活での行動にプラスに働くことも多々あるはずです。

【価値観が変わる】日本人には日本人の価値観があるように、海外ではその国ならではの価値観があります。特に日本とはまったく違う発展途上国などのリアルを体験すると、価値観が劇的に変わる可能性も高いでしょう。日本では当たり前のことも海外では通用しないことも…。価値観が変わるということは、自分のその先の人生に大きな影響を与えるかもしれません。

【選択肢が拡がる】世界を体験することで海外が身近な感覚になり、自分の生活に諸外国を視野に入れられるようになってきます。それは海外移住などの大規模なものだけではなく、ネットを使った外国の人たちとのやり取りでの仕事や趣味の交流などもそうです。何をするにしても選択肢が拡がって、新しい体験ができるチャンスとなります。

【日本と自分の生活を再確認できる】海外の国に行くことで、日本の良いところや悪いところ、自分の生活などを再確認することができます。自分が住んでいる国がどういう所なのか? 世界に比べてどうなのか? これらを考えるというのも面白いことではないでしょうか?

※メリットのポイント
海外旅行に行ったものの、目的の行動以外は“ホテルの部屋に籠もってた”という話しをたまに聞きます。ですがこれでは海外に行った意味があまりありません。外に出て景色を見るだけでもかまわないので、現地の空気を思いっきり吸うようにしましょう。日本の日常と違う体験が出来るのも、海外旅行の楽しみのひとつです。

海外旅行のデメリット

海外に行くにはそれなりのしっかりとした準備が必要ですが、結構面倒なのも事実。これをデメリットというと語弊があるかもしれませんが、ここではその“面倒”を解説していきましょう。

【お金がかかる】最初の問題は“お金”です。今では割と安価で海外旅行に行ける時代ではありますが、それでもそれなりの金額は必要です。必要書類の申請代、航空運賃、ホテル代、飲食代、お土産代、その他諸々…。ある程度のまとまったお金がないと安心して海外旅行には行けません。旅行代をしっかりと貯めて、いかに安価に旅行計画をするかを計画する。この工程を乗り越えて海外旅行が実現したときの喜びは、きっと大きいはず!

【準備が大変】お金と同じように、海外旅行にはある期間の日程も必要です。まずは旅行の計画を立てて自分の希望するスケジュールで仕事などの休暇申請を考えますが、計画が先か休暇申請が先かは迷うところかもしれません。次は海外に行くために必要な書類のチェックです。パスポートやビザ、クレジットカード、海外旅行保険などを揃えます。さらに持って行くアイテムを揃えます。これらがすべて終われば準備完了。この準備も海外旅行の中のひとつと考えて、日程に余裕を持って楽しく準備しましょう。

【旅行の手続き】航空機やホテルの予約、必要なら観光で行く予定の施設の予約など、日程に合わせた手続きも必要です。ほとんどがインターネットのサイトで済む手続きですが、怪しいサイトなどもあるので慣れていないと大変な作業かもしれません。解らない場合には海外旅行慣れしている人に相談してみましょう。また、チケットなどはネット上で送られてきますが、プリントアウトしておくことも忘れずにしましょう。

【現地でのトラブル】海外旅行でいちばん厄介なのが、移動中を含めた現地でのトラブル…。航空機の遅れや預けた荷物の行方不明、ホテルでのダブルブッキング、部屋の設備の不具合など、起こりやすいトラブルの種類も多くあります。特にホテルでは、やっと到着してホッとしたのもつかの間の出来事。ホテル側が原因であればきちんと対処してもらえるはずなので、これも海外での経験とポジティブに考えて楽しむようにするのがいいですね。

【危険に遭うリスク】世界で日本ほど治安の良い国は無いといいます。それだけに海外に行けば犯罪に遭遇する可能性も高まるといえます。置き引きやスリ、詐欺などから、強盗や人さらいなど命の危険もありそうな犯罪までがありますが、どれも自分で防犯意識を持つことで遭遇するリスクを抑えることも可能です。
また、命の危険という意味では海外特有の伝染病などに冒されないようにすることも大切です。

※デメリットのポイント
現地に行くまでの準備の大変さと、現地でのトラブルの危険性はあるものの、それをはるかに上回る体験が出来るのが海外旅行の魅力です。しっかりとした準備と心構えで、海外を存分に楽しみましょう!