非日常を思いっきり楽しめる海外旅行。帰国後に海外で楽しかったことを思い出すのもいいものですよね。と同時に、海外旅行でやらかしてしまった苦い経験も…。そうならないためにも、今回は海外旅行でついつい忘れがちな事や物についてのお話しです。

海外旅行の前、現地、後で考える注意事項

海外旅行で気をつけることは、旅行前と旅行中、旅行後によって違ってきます。この3項目に分けて色々と考えていきましょう!

気をつけよう! 旅行前

いよいよ海外に出発する日、頭の中はこれからのお楽しみのことでいっぱいでしょう。でもご用心! そんな状態の時ほど、大切なことを忘れがちになります。旅行前のいちばんのポイントは、旅行前夜や当日ではなく「日時に余裕を持って旅行の準備確認をする」ということです。そうすればやり忘れていることがあっても対処できます。

【必要書類は揃っているか?】最重要な事として、海外旅行に行くのに必要な書類がすべて揃っているか? それらの書類に不備がないか? ということです。
※パスポート
海外で身分を証明する唯一の手段となるパスポート。これがないと日本から出国できません。そして重要なのはその有効期限です。有効期限が切れていると、持っていても何の意味もなくなります。パスポートには有効期限が5年と10年のものがあり、申請から受取りまで1週間ほどかかります。これを考えて、1週間以上前には確認することをおすすめします。

※ビザ
行く国によっては必要になるビザもパスポート同様に重要な書類です。持っていないと現地の空港からその国に入ることができなくなります。パスポートとの大きな違いはその申請方法で、ビザの場合は行き先の国に発給してもらいます。そのために申請から受取りまで時間がかかります。旅行計画の段階で、行き先の国はビザが必要か否かを必ずチェックしましょう。

※海外旅行保険
クレジットカード付帯の海外旅行保険や保険会社の海外旅行保険は、保険証がないと現地で保険が効かなくなる可能性も…。何もなければいいですが、万が一の時にこれでは意味がありません。保険会社の場合には保険加入時に保険証を受け取れますが、クレカ付帯保険の場合にはカード会社に自分で連絡をして保険証を発行してもらう必要があります。ただし保険証を忘れても契約が成立していれば現地で保険は効きますが、時間と手間がかかります。この場合にはまず保険会社に連絡をすること。そのための連絡先は必ず控えておきましょう。

※その他
上記の他にも、航空券やホテルの予約表、クレジットカード、現地通貨なども忘れずにチェック。準備万端にしておきましょう。

【自分に必要な物】なくてもさほど問題にはならないけど、楽しみが半減してしまう。そんな、自分にとって必要な物も忘れずに持って行きたいですよね!
※薬類
胃腸薬や解熱剤などは現地で調達も可能ですが、日本人の体質を考えるといつも使っている種類を持って行った方が安心です。また、持病がある場合には薬は必ず持って行くことが大切になります。

※電子機器
スマホやカメラ、ノートパソコンなど、旅行中に使いたい物も揃っているか確認しましょう。この時に忘れがちなのが周辺機器。モバイルバッテリー、コンセントの変換アダプター、電源タップ、WiFi端末は必ず必要になります。

※日用品
重要度はいちばん低いものの、あると便利な日用品も要チェック。せっかく用意したのに忘れてしまうとガッカリ度は高いですよ!

気をつけよう! 旅行中

特に初めての国への旅行だと舞い上がってしまうことも! それだけに旅行中に忘れてしまいがちなことも多々あります。快適な旅行のためにも気をつけましょう。

【忘れ物】特に多いのが、様々な場所で忘れ物をしてしまうことです。場所によって対処法は異なりますが、すべてにいえることは気づいた時点で忘れた場所に即連絡をすることです。これによって見つかる確率が大きく変わってきます。また、ツアーの場合にはすぐに搭乗員に知らせて協力してもらいましょう。

※ホテル
ホテルではルームクリーニングが入り、宿泊者が特定できるので比較的忘れ物が見つかりやすいといえます。まずはホテルのフロントに連絡をして“忘れ物の種類、宿泊名、宿泊日、部屋番号”などの詳細を伝えましょう。見つかった場合には、取りに行けるなら取りに行く、無理なようなら次の宿泊場所や、自宅なら国際便で送ってもらいます。その際には着払いになるので覚えておきましょう。
忘れ物の保管期間はパスポートや現金などは約1ヶ月程度、その他日用品は処分されてしまうこともあるので、とにかく連絡は早めに! ホテルへの忘れ物は、複数の場所での宿泊予定の場合が特に注意です。

※空港、航空機
空港の場合、様々な人たちが出入りしているので忘れ物が見つかる可能性は低いですが、航空機内であればフライト間にクリーニングが入るので見つかる可能性は高くなります。忘れ物の詳細と搭乗日時、フライトナンバーなどを航空会社のフロントに伝えましょう。航空会社によりますが、忘れ物は到着空港に保管されていることが多いです。

※レストラン、ショップ
不特定多数の人が出入りするレストランやショップでは、忘れ物はほとんど見つからないと思った方がいいかもしれません。忘れた場所が特定できるようなら,念のために探してもらうといいでしょう。ダメもとでも連絡をしてみましょう。

※公共交通機関、タクシー
バスや電車の忘れ物は、遺失物集積所に届いている可能性があります。運行会社に連絡して乗った交通機関の時間と範囲を伝えましょう。場所によって集積所が異なる場合があります。タクシーも同様ですが、その時のために支払いレシートはとっておくこと。タクシーの場合、大手なら見つかる可能性もありますが、個人やちょっと怪しげなタクシーではほぼ見つからない可能性が高いです。タクシーは忘れものだけではなく、犯罪に巻き込まれないためにもホテルで呼んでもらうか、タクシー乗り場から乗ることをおすすめします。流しのタクシーなどは危険度が高くなるので利用しない方が無難です。

【現地での目的は果たした?】現地で観光地などを巡る際“何か見る、何か買う、撮影をする”などの目的を忘れることもありがちです。その場所を去ってから気がついても後の祭り…。これを防止するために、行く予定の場所でする事をメモしておき、行く前に目を通しておくといいでしょう。同行者がいるなら、お互いに話しをして現地でチェックし合うのもいいかもしれません。これ、結構大切です!

【あの人へのお土産は?】お土産を買い忘れる、というのもわりと多いこと。会社の同僚、家族、友だち、恋人などへのお土産は忘れたくないですよね。頼まれた物であれば忘れることも少ないでしょうが、お土産は誰に買うかをメモしておくと便利です。忘れると意外に根に持たれるかも…。

気をつけよう! 旅行後

帰国して自宅に帰ってから忘れていることに気がつくこともあるかもしれません。やり忘れなどはもう仕方がないですが、忘れ物などの場合、特にホテルや航空機であれば前述したようにとにかく連絡をしてみましょう。また、クレジットカードなどの場合にはすぐにカード会社に連絡してそのカードの利用を止めてもらうことが最優先です。

持って行った物などの忘れ物をしないためには、
1、持って行った物のリストを作って現地でチェック
2、持ち物は使用後にバッグなどの決めた場所に戻す
3、ホテルなどで荷物をあちこちに広げて置かない
などが大切です。思えておいて下さいね。