現代社会の生活においてあって当然、なくてはならないのがコンビニですよね。もちろんこれは日本だけではなく海外でも同じなのですが、売っている商品や営業時間などのコンビニ事情は変わってきます。今回は世界の国々のコンビニについてのお話をしていきましょう!

海外にもある“あの”コンビニたち!

アメリカで誕生したコンビニ

コンビニとは、“コンビニエンス・ストア/Convenience Store)”の略称で、Convenience(便利性、利便性、都合がいい)、Store(店)の2つの意味で“便利な店”ということになります。そしてコンビニ発祥の国はアメリカです。その歴史は古く、1927年にテキサス州の氷販売店が始めました。これがのちの「セブンイレブン」です。さらに1939年にオハイオ州の牛乳販売店が「ローソン」を展開、現在では世界各地に店舗があるコンビニとして発展しました。

日本でもお馴染みのコンビニ

日本でお馴染みのコンビニといえば、主に「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」などですが、これらの店舗は海外にもあります。

セブンイレブン

海外に行っていちばんよく見かけるのが「セブンイレブン」です。アメリカはもちろん、主にカナダ、オーストラリア、メキシコ、タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、中国、韓国、台湾などで展開しています。

ローソン

「ローソン」は展開している国はさほど多くはありませんが、それでもハワイやフィリピン、タイ、インドネシアで見ることができます。海外でローソンを見かけたら貴重かもしれません。記念に入ってみるのもいいかもしれませんね。

ファミリーマート

「ファミリーマート」はアジア圏での展開が多く、中国や台湾、タイなどでよく見かけます。他ではベトナムやインドネシア、フィリピン、マレーシアなどに展開しています。

どのコンビニにも共通していえるのは、やはり市内などの繁華街のほうが普及していて、田舎に行けば行くほどその数も減っていくことです。これは日本でも同じですが、海外の場合にはまったく店舗のない地域というのも存在します。

地域や国によって異なるコンビニ事情

アメリカやヨーロッパ諸国、アジア圏などの地域別、さらに国によってコンビニ事情は大きく変わりますが、各国でのコンビニの特色の違いは独特です。また、これらを見て解ることは、日本のコンビニの品揃えやサービスがとても優れているということでしょう。

どの国のコンビニでも売っている共通の商品は?

お菓子や飲み物、軽食などの飲食系商品は、どこの国のコンビニでも共通で置いてあります。ただしその種類は国によって違い、その国でいちばん食べられている商品が売られています。イートインやドリンクバーなどのコーナーがあるのは日本と同じですが、国によっては日本よりも充実したコーナーとして設置してある場合も。シャンプーやリンス、ティッシュなどの日用品や、嗜好品のタバコなども世界共通で置いています。また、日本人が海外に行って重宝するのがミネラルウォーターですね。コンビニを見つけるとホッとする瞬間かもしれません。ただし、コンビニでトイレは利用できないので注意しましょう。

地域&国別のコンビニの特徴

ここでは、海外旅行先として人気のある主な国々のコンビニの特徴を紹介していきます。訪れた時の参考にして下さいね。

アメリカ

コンビニ発祥の国アメリカでは、「セブンイレブン」を筆頭にあちこちでコンビニを見ることができます。さらに治安のいい地域であれば24時間営業の店舗も。また、アメリカではガソリンスタンドに併設されているコンビニも多いのが特徴で、これらの店舗はアメリカの現地企業が経営しています。アメリカのコンビニでいちばん目立つのがホットドッグで、セルフコーナーで自分好みのホットドッグが作れます。他にもピザやドーナツなど、国民的スナックが目立ちます。地域によってはスロットマシンや宝くじ機などが置いてある店舗も存在します。

メキシコ

北米南部のメキシコでも多くのコンビニが営業しています。メキシコは日本の企業が多数進出していることもあり、「セブンイレブン」以外のコンビニもよく見かけます。特に首都であるメキシコシティでは日本と同じくらいのコンビニがあり、今やコンビニは通常の生活には必要不可欠な存在になっています。大きな特徴としては夜間営業している店舗が多いこと。治安が不安定な地域では窓口営業のみという所もありますが、利便性は高いです。置いてある商品はアメリカ同様で、セルフで作るホットドッグやドーナッツ、コーヒーマシンなども設置しています。スナック菓子の種類も充実していますが、メキシコならではのトルティーヤやサンドイッチ、ブリトーが多くあるのもポイントですね。

オーストラリア

オーストラリアでも有名なのは「セブンイレブン」ですが、現地企業のコンビニもあり、特に日本人向けとして日本の飲食類が多く置かれているコンビニがあるのは嬉しいところです。ただしオーストラリアのコンビニは値段が高いのが難。アルコール類も置いていないのが特徴といえます。営業時間は地域差が大きく、都会では24時間、田舎だと夕方で閉店する店舗もあるので気をつけたいところですね。

フィリピン

日本同様にコンビニ激戦国なのがフィリピン。「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」など、日本でもお馴染みのコンビニだけでも3000店舗以上が展開しています。基本的には24時間営業で、目に入る商品としてはチキンや、ハムとベーコン、ご飯などの朝食セットです。スナック菓子なども充実していますが、10種類以上のミネラルウォーターが置いてあるのが大きなポイント。値段はフィリピン価格で日本の約半分で買えちゃいます。

タイ

空港に降り立った瞬間からコンビニを目にするタイもコンビニ激戦国です。「セブンイレブン」「ファミリーマート」などの日系企業と現地企業を合わせると、多くの店舗が存在します。特にバンコク市内では日本と変わらない数のコンビニが営業中。24時間営業も多くあり、タバコやアルコール類、ATMなどの他に総菜コーナも充実しています。東南アジア料理がそのままパッケージされているお弁当も魅力。お寿司などの日本の料理もあります。また、海外のコンビニではあまり見られないケーキも!

台湾

日本のお隣である台湾では、多数のコンビニが展開していて、都心部だけではなく田舎にも店舗があります。24時間営業も多くあり、タバコやアルコール類、ATM、チケットなどの発券機があるのはまるで日本のコンビニのようです。そんな中で特徴的なのは、ほとんどの店舗に置いてある“煮卵”です。クセのある匂いではありますが、台湾ならではの商品なので一度は体験したいところです。

韓国

コンビニ大国の韓国でも、日系の「セブンイレブン」の他にも韓国系企業の「GS25」や「CU」などのコンビニがひしめき合っています。24時間営業はもちろん、日本と同じようなサービスと商品ラインナップで、特徴としては韓国海苔やキムチ、辛ラーメンやプルコギ、サムギョプサル風弁当など韓国ならではの商品も充実していることです。また、ATMの利用や交通系ICカードでの支払いなどのサービスも嬉しいところです。

ヨーロッパ

ヨーロッパ諸国には、残念ながら基本的にコンビニはありません。これは国の方針として24時間営業の禁止や日曜日の営業規定が厳しいところが多いことからで、利便性よりも独自の生活スタイルを重視しているといえるでしょう。ただしコンビニのような商品ラインナップの店もあるので、営業日や営業時間などをチェックして利用するといいでしょう。