海外旅行に行って、現地で必ずすることになるのが外国人への対応です。せっかくの海外、現地の人たちとうまくコミュニケーションが取れれば旅行がさらに楽しくなると思うのですが、外国人と接するのは海外でも日本国内でもちょっと苦手…という人が多いかもしれません。そこで今回は、外国人とのコミュニケーションについて考えていきたいと思います。

外国人とのコミュニケーションで覚えておきたいこと

日本人同士でもフィーリングや性格、考え方などで親友になる人もいれば、自分とは合わないという人もいますよね。これは外国人でも同じで、さらに生まれ育った国による文化や風習の違いも影響してきます。ですがまずは、初対面でも気後れせずに外国人と接することができるようになることから始めましょう。

英語力より大切なコミュニケーション力

外国人と接するときにまず障害になると思うのが“英語などの外国語が喋れない”ということではないでしょうか? 言葉が通じなくて意思の疎通が図れず、どうしたらいいか解らない…そう思うのは当然のことですが、言葉が解らなくても外国人とコミュニケーションを取ることはできるのです。
いちばん大切なのは“コミュニケーション力”です。実際、英語がほとんど話せなくても外国人と仲良くなる人は大勢います。“人と接する”ことに関しては国籍は関係なく、コミュニケーション力がものをいうのです。

海外旅行先の異国であれば、大胆に行動できる!?

引っ込み思案や人見知りな性格だと人と接するのは大変かと思いますが、海外旅行先であればそのプレッシャーも和らぐのではないでしょうか? “旅の恥はかき捨て”です! 勇気を出して外国人と接してみませんか?

【自動翻訳機&コミュニケーション力で怖いモノなし!】昔と違い、現在では自動翻訳機という強い味方がいます。直接会話ができればベストですが、自動翻訳機という便利グッズがあるのだから、外国語が喋れないのであれば使わない手はありません! ただし、ここでも必要なのはコミュニケーション力です。会話以前に相手とコミュニケーションが取れなければ意味がありません。最初はドキドキだと思いますが、周囲を気にしないで思い切って声をかけてみましょう。数回経験すればスムーズにコミュニケーションが取れるようになるはずです。

【言葉が通じなくても外国人と仲良くなれる】もちろん言葉は意思の疎通には大切な部分ではありますが、人間は相手と接する際に“言葉の情報以外の非言語的コミュニケーション”を多く使っている、ということが解っています。言葉が解らないというのは“意思を疎通する情報のひとつがない”だけなのです。相手に対する表情やしぐさ、持っているものなどから相手が伝えたいことが解ってくるのです。
これは海外旅行時には特に当てはまることで、観光に来ているということが伝わればそれなりの対応をしてくれるはずです。言葉だけにこだわってしまうと非言語的コミュニケーションが疎かになってしまい、伝わるものも伝わらなくなってしまいます。

【外国人と日本人の違いを理解して接する】外国人は言葉のみならず、会話中に大きなジェスチャーや表情を見せてコミュニケーションを取ります。対して日本人はあまり表情表現がなくジェスチャーもせず、ボソボソと喋るイメージがあります。これだと海外において、外国人と意思の疎通を取るのは難しくなってしまいます。現地で外国人に声をかける際には、この外国人と日本人の違いを意識することです。話しをするときには、
1、相手の顔を見てハッキリと喋る
2、声のトーンを上げる
3、表情や身振り手振りを使う
ことを基本的に考えて、最初に「Hello!」「Excuse me?」と声をかけてその後に翻訳機で相手とコミュニケーションを取ればいいでしょう。

外国人と仲良くなるためのポイント

海外旅行先で現地の人とある程度のコミュニケーションが取れて「仲良くなりたいな」と思ったなら、どんどん交流をして親しくなれるようチャレンジするのもいいかも。ただし基本的に注意しておきたいポイントがあります。

外国人の特徴を覚えておこう

日本人の自分にとっての常識や感覚は、外国人に通用しないことも多いものです。これは文化や風習、生活習慣などが異なるのだから当然のこと。海外では現地の人たちの特徴を覚えて、それに対応しながらコミュニケーションを取るといい関係が築けるでしょう。

【自分の意思表示をハッキリする】控えめが美徳とされる日本では、自分の意思を示さずに遠慮したり相手に任せることが多いもの。ですが自分の意思をハッキリと主張する外国人の前でこれは通用しません。逆に本心を隠していると思われて不信感を抱かれる可能性もあります。外国人と接するなら自分の意思をきちんと示しましょう。

【自分を卑下したり謙遜は無用】控えめが美徳と同様に、日本では自分や自分の行動、家族などを下に伝えたり謙遜することが普通ですが、これも海外では無用です。プレゼントを渡すときの「つまらないものですが…」や褒められたときの「私なんて…そんなことないです」は必要なし! プレゼントは「よかったら貰ってね」、褒められたら素直に「ありがとう!」でOK。

【言葉以外の非言語コミュニケーションを有効に使う】前述しましたが、外国人はジェスチャーやボディランゲージを普通にします。それに対して無表情や愛想笑いだけでは意思の疎通は円滑にはいきません。無理にジェスチャーやボディランゲージをする必要はないですが、表情を豊かにすることは大切です。もし相手がハグしてきたらハグし返して身体をポンポンと叩く、握手にはきちんと応えるなどはしておきたいところです。

【YES、NOはしっかりと伝える】何事においても相手にYESかNOかをしっかり伝えることは重要です。これは海外のショップなどでも同じです。「どうしようかな、う~ん」という態度だと、要らないものを買わされるハメになるかも…。相手に何かしらの作意や悪意がないかぎりYES、NOを伝えることで険悪になることはありません。

【外国人にNGな行為】“自動翻訳機で会話したのに雰囲気が悪くなった”“なぜか相手が怒ってしまった”“フレンドリーな雰囲気が一転した”など、どうしたのか解らない状態になることもあるかも…。これらは外国人からすると不快に感じる行為をしているからかもしれません。外国人にとっては不愉快になる言動や行為は、日本人では気づかないことも多々あるので注意が必要です。
※笑って誤魔化してしまう
笑顔で接するのと愛想笑いをするのは違います。笑うような会話ではないのに愛想笑いやヘラヘラした態度は、外国人には不愉快に感じられます。
※相手をやたらと褒める
お世辞も日本人特有な接し方のひとつ。初対面なのにやたらと褒めるのは外国人にとってはとても不自然です。必要以上のお世辞は必要ありません。普通に接すればいいだけです。
※外見(見た目)についていうのは危険
カッコイイやキュートですね、など、外見の印象を褒めるのは決して悪いことではありません。ですがこっちがそう思っていても、本人にとってはそれがコンプレックスに感じていることもあり得ます。特に肌や髪の色、体型などは人種差別問題に発展することもあるかもしれません。外見に触れるのは褒めるにしても要注意です。
※やたらと個人情報を聞くのはNG
ある程度の間柄ならまだしも、初対面やまだあまり親しくないのに年齢や独身か既婚か、誰と暮らしているのかなどの個人情報を聞くのはやめておきましょう。海外では心証を悪くするだけです。話しの流れでそういう話題になったなら、まず自分の情報から伝えるといいかもしれません。
※わかったフリはしないこと
相手の英語が聞き取れなかった、自動翻訳機でも意味が分からなかった、などの場合、正直に「聞き取れなかったのでもう一度」「どういう意味?」など聞き返しましょう。わかったフリで答えると話しがかみ合わなくて違和感や不信感を持たれてしまいます。