海外旅行の大きな楽しみでもあるショッピング。その地域独自の商品やブランド品などを求めて旅行に行く人も多いハズ。ですが、海外ではショッピングの仕方などが日本とは違うことも…。そこで今回は、トラブルなしでお得に楽しくショッピングする方法をご紹介していきましょう。

海外でショッピングする際の基本的なポイント

日本とは文化も風土も異なる海外では、いつものやり方がまったく通用せず、ショッピングや飲食で戸惑うことも少なくありません。大切なのは海外旅行先の地域の特徴や注意点を事前に確認しておくことです。細かい部分は各地域で異なってきますが、まずは日本とは異なる基本的なポイントを覚えておきましょう。

チップの習慣に慣れる

商品を買ったりサービスを受けたりする際の、海外でのいちばん大きな特徴は“チップを払う”ということです。チップが必要かどうかは国や地域によって変わりますが、基本的には商品などの代金とは別にチップを払う必要があると考えて、小額紙幣を用意しておくと安心できます。

海外旅行で覚えておくと安心なチップの基礎知識
https://www.interbank.co.jp/column/201207/

店員とのやり取りはしっかりハッキリと!

日本ではショップに入って店員が「いらっしゃいませ」と言っても無言でスルーするのが当たり前ですが、海外では例えば「Hello(ハロー)」と声をかけられたら無視せずに「Hello」や「Hi(ハイ)」と返すのが常識。スルーするのは失礼にあたるので注意しましょう。そして店員から何か質問などをされた時には、あいまいな返事ではなく「Yes」か「No」かハッキリ返すことも重要です。これはまさに文化や風習の違いと言える部分で、海外では気を使ってのあいまいさは店員を苛立たせる要因となります。ハッキリと伝えるようにしましょう。

最初に声をかけてきた店員が自分の担当になる

これは特に欧米諸国ですが、ショップに入って最初に声をかけてきた店員が自分の担当者になります。このことから、質問や商品を購入する時にはその店員に声をかけるのが常識です。もし他の店員に声をかけてしまうと、最初の店員が“気に入らない”という意思表示になるので注意です。

海外のショップは営業時間が短く定休日が多い

海外のショップは基本的に夜遅くまで営業していません。ヨーロッパなどでは10:00開店19:00閉店が一般的ですし、欧米などでも日本のように21:00まで営業しているとは思わないほうが無難です。また定休日も日曜日や祝日は必ず休む場合が多く、地域によっては宗教的な理由や祭事で休むことも少なくありません。お目当てのショップの営業時間と定休日はしっかりと確認しておきましょう。

地域によってはウインドウショッピングに要注意

地域にもよりますが、海外では店内に入るということは何かを“購入する意思がある”と解釈されるので、日本のように気軽にウインドウショッピングすることができない場合もあります。店内をただウロウロするだけだと「盗みに来た」と疑われる可能性もあるので注意。もし見ているだけの時に店員に声をかけられたら、「Just Looking(見ている)」と返事をしておきましょう。

商品に勝手に触れるのもNG!

気になる商品があってそれを手に取りたい場合、特に高級店やブランドショップでは必ず店員にひと言断ってからにしましょう。何も言わずに勝手に商品に触れるのはマナー違反になることが多いです。ショップによっては“手に取るイコール購入する”と解釈する場合もあるので気をつけましょう。

他店の袋を持ってショップに入らない

特に高級ブランドショップに言えることですが、他店の袋を持って店内には入らないようにしましょう。文句を言われることはないまでも、これは失礼な行為にあたってしまいます。複数の袋を持っていたりするとブランド品を買い漁っていると見られて品性を疑われることもあり得ます。高級店はお客さんにも品格を求められるので、店内での行為にはくれぐれも注意です。

ショッピング時の防犯とトラブル回避

大きいショップや小さくても普通のお店であれば、大抵は安心してショッピングができるのですが、海外にはちょっと怪しげなショップもあるのが事実で、日本人観光客がいいカモだと考える人たちも存在します。ある程度の防犯意識を持ってショッピングするのが無難。基本的な防犯&トラブル回避の方法を頭に入れておきましょう。

貴重品の管理をしっかりとする

カバンを開けっ放しで財布を出し入れしたり、財布を無造作にカウンターに置く、ポケットに突っ込む、などの行為はスリなどのターゲットになりやすいと言えます。店内でも店員以外にどんな人が見ているのか分からないので、“カバンはファスナーを閉じておく”“財布はしっかりしまう”など、貴重品の管理をしておくことが大切です。

現金払いの時はより注意が必要

財布から現金を出す時には、大っぴらに出さないことも重要です。財布の中身を見られて、お金を持っていると判ると狙われやすくなります。また、高額紙幣はあまり持たず、“小額紙幣を入れておく”“現金はたくさん持ち歩かない”などの対策を考えましょう。

ボッタクリに注意!

特に個人ショップなどだと、日本人観光客などを狙って通常よりも高い値段をふっかけてくることもあり得ます。気に入った商品があったとしてもすぐに買わずに、他のショップなどを回って値段チェックをしてから買うようにしましょう。また、ちょっと勇気を出して値段交渉をするのも方法です。「もうちょっと安いと嬉しいです!」という感じで話しかけてみては?

お釣りはしっかりと確認する

海外の人は日本人よりも大ざっぱな部分があるので、疑うという意味ではなくお釣りを間違えることもしばしばです。中には悪意があってお釣りを少なく渡すケースもあるので、お釣りを貰ったら“その場できちんと確認する”ことを心がけましょう。

クレジットカード払いでも注意点

現金よりも安心度が高いクレジットカードですが、実際の金額よりも決済の金額を高くされてしまうことも…。伝票に表記されている金額が実際の価格と同じかどうか、0の数が多くないかを確認してからサインしましょう。さらにスキミングの危険を避けるためにも、クレジットカードの処理は目の前でして貰うことも重要です。カードを持って奥に引っ込もうとしたら、目の前で決済してくれるように伝えましょう。そして明細や領収書は捨てずに必ず保管しておくことも大切です。

少しの工夫でお得にショッピングする方法

ちょっとした工夫をすることで、商品をよりお得に買うことができます。その基本的な方法をいくつかご紹介!

3つの支払い方法を使い分ける

ショッピング時の支払い方法は主に3種類あります。それぞれでポイントが異なるので、場所によって使い分けることで安心に便利に、お得なショッピングが楽しめます。

【現金】
前述しましたが、基本的な注意点さえ守れば、現金での支払いがいちばんシンプルで簡単な方法といえます。海外では少額でもクレジットカード払いが多いですが、個人ショップやカード払いに渋い顔をするような店では、現金払いがスムーズに済みます。

【クレジットカード】
海外では身分保障の代わりにもなるクレジットカードは必須です。カードの種類やショップによってはポイントも貯まるので、たくさん買物をする海外旅行先ではお得になることも多いでしょう。ただし先にお話ししたようにスキミンなどには要注意。使いすぎにも気をつけましょうね!

【プリペイトカード】
海外専用のプリペイドカードは、ショッピングに使えるほかにも対応ATMなら現金を引く出すこともできるので、現金を持つよりも安全度が高いです。また、プリペイドカードなら事前に入金した額しか使えないので、“お金の使いすぎ”を防ぐこともできます。盗難や紛失の際にもカード停止ができるので安心。事前に旅行先でプリペイドカードがどれくらい使えるのかをチェックして、利用するようにしましょう。

スーパーや免税店を利用する

地元のスーパーなどは、現地の人が普段利用している場所なだけに値段も安くボッタクリの心配もありません。近年では旅行者用に特産品などを売っているスーパーもあるので利用価値は大きいです。もうひとつは免税店。関税などの税金を免除した金額でショッピングできます。ただし税金以外は安売りではなく定価販売なので、そこを理解した上で利用するといいでしょう。