現在、新型コロナウイルスの危険度によって海外への渡航が困難になっていますが、海外旅行を考える時に考えたい危険はそれだけではありません。今回はアフターコロナを見据えて、世界の危険な旅行先やその内容のお話をしていきましょう。

安全に楽しく海外旅行をするための事前対策

普段はあまり意識することが少ないとは思いますが、世界中で日本ほど安全な国はありません。これは、法律的に銃などの武器の所有が禁じられていることや、街中の交番設置体制、そして日本人の気質の面もあるでしょう。
一方で世界を見回すと、手軽に武器を所持できることや、国・地域同士の紛争、犯罪地帯の拡がりなどで危ない地域が多々あります。これらのことを考えて、より安全に海外を楽しむためには危険とされる国や地域には絶対に行かないことが大前提となります。ヘタをすると命を落としかねない事態にもなりかねないので、海外旅行計画を立てる段階でよく考えるようにしましょう。また、治安関係以外にも、旅先でのトラブルや体調管理へのちょっとした気遣いでより安心して海外旅行が楽しめるでしょう。

旅先の安心・安全のためにしておくこと

海外の現地で気をつけたい事柄は、主に4つの種類に分けられます。それぞれの項目において基本的な事前対策をするように心がけましょう。

紛争などに巻き込まれない

テロの標的になっている国や紛争地帯などの最新情報は、外務省などの公式サイトをチェックすることで確認ができます。これらの該当国はもちろん、近隣国などにも注意が必要です。常に最新情報を見ておきましょう。

犯罪トラブル防止

犯罪が多い国や犯罪多発地域などに関しても、外務省や海外旅行経験者などの情報サイトでチェック。特に初心者などは行かないようにすることが重要です。また、スリや引ったくりなどの犯罪はどんな場所でも遭う可能性があるので、防犯グッズを使って防ぐようにすることも大切です。

荷物や書類の紛失トラブル

重要書類をしまっておく場所や、バッグから離れた行動をしないなど、現地での行動でトラブルを防ぐようにしましょう。最近では優れた防犯グッズも多くあるので、これらを利用するといいでしょう。

体調管理

旅行前の体調チェックはもちろん、現地で無理な行動を控えたり、もしもに備えて薬を持って行くのがオススメです。体調に合わせた飲食物を選ぶのもポイント。暴飲暴食は禁物ですよ!

外務省 海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/

政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/1.html

初心者必読! 海外旅行を安全委楽しむポイントとは
https://www.interbank.co.jp/column/201008/

世界の危険地域を知っておく

ここでは、海外旅行で人気の主な都市を中心に、危険スポットを紹介します。観光地域でも危険がないわけではありません。行きたい国の情報を事前に読んで頭に入れておきましょう。また、最後に紛争などの危険地域で絶対に行ってはいけない場所の情報も掲載します。行かないまでも知っておくといいでしょう。

観光客に人気の国や都市の危険ポイント

ニューヨーク/アメリカ

ニューヨークの治安はかなり良くなったようですが、それでも深夜の地下鉄は犯罪率が高いので危険。JFK空港などでは白タクに乗るとぼったくられる可能性大です。タイムズズクエアなどでは、観光客狙いのスリや引ったくり、置き引き、詐欺などに注意です。

ロサンゼルス/アメリカ

特に気をつけたいのは、ラスベガスやサンフランシスコ行きの深夜バスです。時間が曖昧だったり運転手の仕事放棄、乗車客による犯罪も多め。ロサンゼルス国際空港でも白タクには注意。有名な観光地ハリウッドのチャイニーズシアター周辺ではスリやパフォーマーによる無理矢理なチップ請求の可能性も。ダウンタウンではホームレスが集まる集会場も危険。通るなら夜ではなく昼間にしましょう。

シカゴ/アメリカ

シカゴの有名な駅、ユニオン・ステーションは通勤客や観光客で賑わっていますが、スリや引ったくりも多いです。観光名所のミレニアムパークでも人気のない場所は危険。特に写真撮影中には置き引きに要注意です。

リオデジャネイロ/ブラジル

スマホが狙われやすいのがリオデジャネイロ。特にiPhoneなどは人気で高価なために要注意。使用後はすぐにしまっておくこと。コパカバーナなどのビーチでは、観光客を狙った置き引きなどが多発します。必要のないものは持って行かず、荷物から離れないようにしましょう。

ロンドン/イギリス

「エロスの像」がある交差点、ピカデリーサーカスでは観光客に話しかけてくる人がいて、そのスキに置き引きされる可能性もあります。ロンドンの中心駅ウォータールー駅では、痴漢が急増中なので女性は特に注意です。高級ショッピング街ボンド・ストリートではウインドウショッピング中にバッグなどを盗む女性スリが多発。綺麗な格好の女性が犯人の場合もあります。

ウィーン/オーストリア

レストランやカフェでの食事中に、スリや置き引きなどの観光客を狙った犯罪が常に起きています。たとえホテル内の店でもご用心! ウィーンで絶対に行きたい国立歌劇場周辺には、偽警官が出没することもあります。本物の警察官は2人組で間違っても財布を見せろとはいいません。アブナイと感じたら早々と立ち去りましょう。

モスクワ/ロシア

モスクワでは強引な客引きも。話しかけている間に荷物を盗んだり中身を抜き取られます。カバンは必ずファスナーを閉めて手放してはいけません。また、ロシアでは外人のパスポート携帯が義務付けられいるので、ホテルから出かける時は必ず持っていくこと。ヘタをすると拘留されるハメに…。

パリ/フランス

フランスの列車TGVなどでは、観光客を狙うスリが乗車していることが多いです。バッグの持ち逃げや貴重品の抜き取りなどと手口は多彩。荷物は棚などに置かず、常に膝の上で持っている方が無難です。モンマルトルでは似顔絵屋やミサンガ売りなどでボッタクリもあるので相手にしないこと。オペラ座周辺にはジプシーのスリ集団が日本人を狙っています。複数の子どもや若い男女で、服装などの容姿が不自然な集団がいたら危険。用心のためにスマホや財布は手に持って歩かないことです。

ローマ

スペイン広場の写真スポットでは詐欺師が横行しています。勝手にミサンガを腕に巻いてきて料金を請求してきます。“フリー”“フレンド”といって近づいてきたら要注意! トレヴィの泉では人混みに乗じたスリが多発しています。チームプレイで狙うスリもいるので前後に注意を払っていましょう。

ソウル/韓国

日本人には親密度の高いソウルですが、大きな声で強引に物を売る押し売りもいます。ちょっとでも悩むそぶりを見せるとつけ込まれるので、ハッキリと“買わない!”と伝えることが大切です。深夜に賑わう東大門市場ではスリが横行しています。特に裏道は暗いので要注意。

香港

香港の列車MTRの車内や駅、女人街、男人街などで危険なのがスリです。どこの場所でもカバンの口は閉めておく、スマホや財布は必要時以外は手に持って歩かない、支払時には財布の中身を見せない、というような防犯対策をしましょう。

上海/中国

観光客で賑わう南京東路のショッピングスポットではスリに要注意。貴重品は常に肌身離さずに持ち歩きましょう。観光客を狙う詐欺師にも用心が必要です。ごく普通の格好でとても詐欺師には見えず、日本語や英語で巧みに話しかけてきます。見知らぬ人に声をかけられても無視して立ち去りましょう。

絶対に行かない方がいい危険地域

海外旅行に慣れてくると、行ったことのない珍しい国などに挑戦したくなりますよね。ですが、命を脅かされるような地域に行くのは絶対にNGです。これらの国は避けた方が無難でしょう。

恐すぎる! 世界で最も治安の悪い国ベスト10

1位・シリア(武装勢力による内戦)
2位・ベネズエラ(殺人発生率が高い)
3位・アフガニスタン(内紛による治安悪化)
4位・ホンジュラス(ギャングの犯罪が多発)
5位・エルサルバドル(ギャングによる犯罪と高い殺人発生率)
6位・イエメン(イスラム過激派によるテロや誘拐事件)
7位・イラク(イスラム過激派のテロ行為)
8位・パキスタン(昼夜問わずの日常的な犯罪の多発)
9位・グアテマラ(世界都市別殺人件数、上位ランク)
10位・ジャマイカ(スラム街などでのギャング同士の抗争)