「いつもとは違う海外旅行をしてみたい!」と思ったらオススメしたいのがクルーズ旅行です。

でも、“クルーズ旅行”という言葉はよく聞くけど、どんな旅行内容なのかがよく解らないという人も多いかもしれませんね。そこで今回は、クルーズ旅行のあれこれを紹介していきましょう。

クルーズ旅行とは?

クルーズ旅行とは、大型客船に乗って様々な国や地域の観光地を周遊する船の旅のことを言います。移動中は船内なので旅の約半分くらいは海の上です。
だからといって退屈することは皆無。客船内はホテル以上の充実した施設が備えてあるので、海の上ではくつろぎながら楽しみ、各地域では観光地を巡ることができるというわけです。

クルーズ旅行のポイント

船内での様々な楽しみ

飛行機で海外旅行をする場合、移動中の機内では睡眠を取ったり映画や音楽、本くらいしかありませんが、クルーズ旅行での船内では、前述したように様々な施設を利用して楽しむことができます。
客船によって施設の種類は異なりますが、基本的にはレストランやバー、ショップからプール、スパ、ジム、カジノ、さらに連日のパーティ、オペラやミュージカルなどのショーを堪能することが可能です。

荷物を気にすることのないお手軽感

船に乗って自分の客室に荷物を置いてしまえば、後は手ぶらで船内をウロウロ。さらに各地域に上陸後も、必要な荷物だけを持って観光をすることができます。
通常の海外旅行では、移動する毎に荷物を持ってホテルにチェックインすることが必要ですが、クルーズ旅行ではそんな手間は最初だけ。後は船内の自分の客室をベースにして最後まで手軽に旅をすることができるのです。

生活の拠点が海の上という非日常感を味わう

クルーズ旅行中はベースが船内の客室なので、海の上での生活が基本となります。
いつもの生活とは違い周りを見渡せば一面が海! さらに周りには多国籍の人々がいて、船内での長期滞在中にコミュニケーションを取って仲良くなることもできるでしょう。この非日常感もクルーズ旅行の魅力と言えます。

クルーズ旅行で気をつけたいこと

客船へ乗り降りする港は?

海外クルーズ旅行では、種類によって客船へ乗り降りする港の場所が違います。
日本に寄港する外国船の場合だと移動はラクですが、海外の港で乗る場合などは当然ながら飛行機で移動することが必要になります。
この2パターンでは乗船までの大変さがかなり異なるので、クルーズ旅行を選ぶときには十分に検討することが必要です。

船酔いはしない?

クルーズ旅行で心配なのが船酔いですよね。
大型客船は基本的には揺れがほとんどないので、小さな船ほど船酔いの心配もないのですが、それでも人によっては船酔いする可能性もあるでしょう。
海上での揺れは船の中心よりも外側の方があるといわれているので、船酔いの心配があるなら、予約の際に揺れの少ない船の中心の客室を選ぶようにしましょう。
また、念のために酔い薬を持参しておくのもいいでしょう。

船内の施設利用の料金は?

いくら船内の施設が充実していても、利用する毎に料金がかかるとなると大変です。
クルーズツアーなどによって異なりはしますが、施設の利用は基本的には無料です。そして食事や飲み物に関してもツアーの料金に含まれていて自由に取ることができます。
念のために、料金については予約時に確認しておくようにしましょう。

船内施設にドレスコードがあるって本当?

これも客船によって変わってきますが、外国船の場合、基本的にはディナータイム以降はドレスコードが設定されていることも多いです。
ドレスコードには「カジュアル」「フォーマル」「インフォーマル」などの種類があり、タキシードやドレスなどの他にも色々と指定があります。外国船でドレスコードのあるクルーズ旅行を予約するなら、その種類を確認して必要な洋服を持って行きましょう。

予約と準備、クルーズ旅行の基本的知識

【クルーズ旅行の選び方】
クルーズ旅行を計画する時にまず知っておきたいこととして、以下の項目があります。

客船の種類と主な価格

クルーズ旅行で乗船する客船は、主に3種類のクラスに分かれています。そしてクラスによって価格が異なり、施設やサービス内容が変わってきます。

外国客船

「ラグジュアリー/1泊約400米ドル~」
外国客船のクラスの中で最高級のクラスがラグジュアリーです。
5万トン級の小型客船が多く、乗船定員は約500人から700人程度。客船は小型でもサービス内容や施設は最高級に相応しい充実した内容となっています。
価格は高いですが、ゆったり豪華な大人向けの海外クルーズ旅行が楽しめます。

「プレミアム/1泊約200米ドル~」
10万トン前後の大きめの客船で、一般的なクルーズ旅行のクラスです。
華やかで上質な雰囲気で旅行が楽しめることから、夫婦やカップルなどでのんびり旅行したいときに最適です。
また、GWや夏休みには家族旅行にも向いていて、子ども向けのサービスやイベントも拡大実施されます。

「カジュアル/1泊約100米ドル~」
3つのクラスの中でいちばん手軽に楽しめるのがカジュアルクラス。
5万から10万トンの客船もありますが、大型客船も多く20万トンクラスの客船が運航されています。
手軽なクラスといってもサービス内容や施設は申し分がなく、リッチな気分で海外クルーズ旅行を楽しめます。

国内(日本)客船

国内客船にはクラスはありませんが、外国客船で言うところの「ラグジュアリー」と「プレミアム」の中間クラスと考えていいでしょう。1泊約3万円からの価格が基本で、最大5万トン、小ぶりで2万トンの客船となります。

海外クルーズ旅行の選び方のポイント

最初にお伝えしたように、クルーズ旅行ではその半分は海の上で過ごすことになります。
これを考えると、寄港する国や地域はもちろんですが、どんな客船に乗るかが重要になってきます。
客船内の雰囲気や設備、食事などをチェックして自分の希望に合ったものを選ぶようにしましょう。
クラスが高ければ満足できるクルーズ旅行ができるとは限りません。クルーズ旅行に行くメンバーや人数、嗜好などを考えて選ぶことが大切です。

客船の大きさ

大型客船のほうが設備の充実度も高く、船酔いの心配も少なめですが、大きいだけに設備への移動距離は長くなりがち。高齢者や子ども連れの場合には注意が必要です。

食事内容

主にディナーなどでは、時間が決められていて相席で取る場合や、好きな時間に同行者だけで取る場合など様々です。
旅行メンバーを考えて、別途料金が必要かも含めて内容を確認しましょう。

子どもへのサービス

外国の大型客船ではキッズクラブが充実しています。主に3歳以上の子どもは無料で預かってくれるシステムが多く、2歳未満はベビーシッターがあることも。
小さい子どもがいる場合には、これらのサービスの有無と追加料金が必要などうかを要チェックです。

海外クルーズ旅行のコースと期間

代表的なクルーズエリアをご紹介します。
これを参考にして、行きたい国や地域の海外クルーズ旅行をサイト検索して下さい。
各旅行会社では色々なクルーズプランがあるので、内容をよく確認して選ぶのがいいでしょう。また、料金についても変動があるので確認しましょう。

「アジア」
対象コース:韓国・中国・香港・台湾・タイ・マレーシア・シンガポール・ベトナムなど
必要日数:約2日~7日間程度
ベストシーズン/通年

「ハワイ」
対象コース:オアフ島・マウイ島・カウアイ島・ハワイ島巡りなど
必要日数:約8日~10日間程度
ベストシーズン/通年

「地中海」
対象コース:イタリア・スペイン・フランスなど
必要日数:約8日~12日間程度
ベストシーズン/5月~10月

「エーゲ海・アドリア海」
対象コース:サントリーニ島・ミコノス島・ロードス島巡りなど
必要日数:約3日~8日間程度
ベストシーズン/5月~10月

「カリブ海」
対象コース:遺跡&リゾートタウン巡りなど
必要日数:約3日~10日間程度
ベストシーズン/通年

「北欧」
対象コース:フィヨルドクルーズ・水都巡りなど
必要日数:約2日~7日間程度
ベストシーズン/通年

「アラスカ」
対象コース:大氷河、海洋動物見学など
必要日数:約7日~8日間程度
ベストシーズン/5月~9月