海外旅行に行く時に使う専門用語というものがあります。
その種類は、簡単な用語から普段は使わないような専門用語までと多彩です。知らないからと言って問題になることはありませんが、知っていれば色々な手続きをしっかりと理解しながらスムーズに行えることにも繋がります。

そこで、旅行者同士や様々な場所の係員との会話で使うことの多い用語を、カテゴリー別五十音順で紹介していきましょう。

まずは空港や港、航空機、ホテルに関する用語集です。

空港・港関連

◎空港コード
世界中の空港に付けられている識別コード。「NRT(成田空港)」「HND(羽田空港)」などアルファベット3文字で表示される。

◎空港ラウンジ
航空機の出発を待つ乗客などが利用できる待合室。主に高い座席クラスやクレジットカード、マイレージプログラムの上級会員のみ利用可能だが、料金を払えば誰でも利用できる。軽食や飲み物の提供やシャワーなどの設備がある場所も。

◎クレームタグ
搭乗手続きの際に預けた荷物の引換証。

◎グランドスタッフ
空港内で地上業務をこなす航空会社の職員。主にチェックインや搭乗案内、ラウンジなどでの接客を行なっている。

◎検疫
空港や国境で入国者や荷物をチェックすること。ウイルスや病気を国内に侵入させないための処置。

◎施設使用料
空港(空港税)や港湾などの施設を利用する際に取られる料金。航空券や乗船券の購入時にまとめて徴収されることがほとんど。

◎白タク
空港に認められていない非正規のタクシー。不当な運賃請求などトラブルも多いので利用しないのが無難。

◎植物検疫
主に海外から植物類(果物、野菜、種子、球根、花卉類、土の付いた植物など)を持ち込む際に、防疫上必要な検査。

◎ストップオーバー
目的地に複数の路線を乗り継いで行く際に、経由地に24時間以上滞在すること。ストップオーバーが認められていない都市もある。

◎スルーチェックイン
航空機の最初のチェックイン時に、経由するすべての路線のチェックインを同時に行なうこと。同じ航空会社や提携航空会社同士の乗り継ぎ便で可能。

◎セキュリティ・チェック
航空機の搭乗前に、空港で行なわれる手荷物検査。

◎税関審査
目的地の空港で入国者の荷物の検査をすること。

◎ターミナル
空港で乗客たちが利用できる場所。搭乗手続きのカウンターを始めとして、レストランやショップなど様々な施設が入っている。大きな空港では第1、第2と複数のターミナルで構成されている。航空機に乗る時にはここから搭乗口へと移動する。

◎動物検疫
動物に由来する病気の国内への侵入を防ぐための検疫のこと。ハムやソーセージなどの肉製品の持ち込みや、ペット類の国外への持ち出しと持ち込みなどで必要。

◎トランジット
出発地から目的地までの間に、燃料や食料を補給するために経由地に一時的に立ち寄ること。乗客は機内で待機したり、空港内のトランジットルームで待つ場合がある。

◎ハブ空港
各地域での航空機の乗り継ぎをする空港。

◎バケージ
航空機の乗客の荷物のこと。

◎バケージルーム
空港で預けた荷物を受け取る場所。

◎ボーティングブリッジ
空港のターミナルと航空機の出入口を連結するブリッジ。

◎ロストバケージ
出発地の空港で預けた荷物が、到着地の空港に届かないこと。乗り継ぎ便で起こりやすい。

航空機関連

◎アイル
航空機内の通路側の座席。

◎アライアンス
航空会社間での協力関係のこと。協力内容は共同運航や共通マイレージ、航空機の燃料や部品の共同購入など多岐にわたる。スター・アライアンス、スカイ・チーム、ワン・ワールドなどがある。

◎ウインドウ
航空機の窓側の座席。

◎アライバル
航空機が目的地である空港などに到着すること。

◎エコノミークラス
最も手軽な価格の一般的な航空機の座席。

◎エコノミークラス症候群
長時間、同じ姿勢で座り続けることで現れる“動脈血栓閉塞症”の疾患。

◎エルシーシー(LCC)
“Low Cost Carrie”の略称で、格安航空会社のこと。

◎エンドース
大幅な遅延が生じた場合などに、乗る予定の航空会社便から同日同ルートの他航空会社便へと振り替えること。

◎オープンスカイ協定
アメリカやヨーロッパ諸国で取られている航空政策のこと。協定を結んだ国同士で、それぞれの地域航空業務の自由化を図っている。

◎キャビンクラス
航空機の座席のこと。キャビンクラスにはエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスなどがあり、それぞれで価格が異なる。

◎キャリーオン
航空機内に持ち込む荷物のこと。

◎航空会社コード
世界中の航空会社に付けられている認識コード。国際航空運送協会による2レターコード(2文字)と国際民間航空機関による3レターコード(3文字)の2パターンがある。

◎航空保険
各航空会社が航空事故に備えてかける損害保険。通常は旅行代理店が旅行者から徴収する。海外旅行保険とは別もの。

◎コードシェア便
アライアンス内の航空会社が2社以上で運航する航空機。この場合には1機の航空機に各航空会社の便名が併記されている。

◎サーチャージ
通常の運賃に加えて支払う追加費用。海外旅行では主に燃油サーチャージが必要で、これは原油価格が上昇した場合に加算される。

◎スカイ・チーム
世界3大アライアンスのひとつ。

◎スター・アライアンス
ANA(全日空)も加盟する世界3大アライアンスのひとつ。

◎スペシャルミール
航空機で出される特別機内食。一般の機内食とは異なり、肉を使わない料理や子ども向けの料理などが用意されている。

◎直行便
出発地から目的地までを、乗り継ぎなしで文字通り直行する便。

◎デパーチャー
航空機が出発すること。

◎トランスファー
出発地から目的地までの間に、航空機を乗り換えること。

◎パッセンジャー
航空機の乗客のこと。

◎ビジネスクラス
航空機の座席クラス。エコノミークラスとファーストクラスの中間のクラス。

◎ファーストクラス
航空機の座席クラス。いちばん高いクラスで座席や食事が豪華。

◎フライトナンバー
利用した航空便の番号。入国審査時や荷物検査時に提出する書類などに記載の必要もある。

◎マイレージ
航空機を利用した際に、移動距離に応じて加算されるポイントのこと。マイルが貯まると無料で航空機に乗れるなどの特典がある。

◎レガシーキャリア
LCC(格安航空会社)では無く、普通の航空会社のこと。

◎ワン・ワールド
JAL(日本航空)も加盟する世界3大アライアンスのひとつ。

◎ラウンドトリップ
航空機などの往復料金のこと。

ホテル関連

◎アーリーチェックイン
ホテル側で決められた(予定)の時間よりも早い時間にチェックインできること。

◎ゲストハウス
一般に通常のホテルよりも簡素で宿泊費が安めの施設のこと。国によってそのスタイルは様々。

◎コネクティングルーム
ホテルなどで、隣り合った2つ以上の部屋をひと続きで利用できる部屋。部屋同士は内開きのドアで繋がっている。

◎デポジット
ホテルの宿泊時に一時的に預けるお金。宿泊中に有料サービスなどを利用するとここから料金が引かれるが、利用が無ければ全額返金される。

◎ドミトリー
ホテルに、部屋単位では無くベッド単位で宿泊すること。いわゆる相部屋。

◎バウチャー
ホテルなどで予約や代金の支払いと引き換えに発行されるチケット。提示することでサービスが受けられる。紙とEチケットがある。

◎ビーアンドビー(B&B)
“Bed and Breakfast”の略称で、朝食付きの簡易宿泊所、民宿のこと。簡素な設備の分、宿泊費が安い。

◎ミニマムステイ
最低何泊という基準があるホテルや部屋のこと。

◎ラックレート
ホテルなどの通常宿泊料金のこと。ここから値引きされることが一般的。

◎レイトチェックアウト
ホテル側で決められた(予定)の時間よりも遅い時間にチェックインできること。