日本円同士の両替に手数料はかかりませんが、たとえば日本円をドルに両替する場合は、1ドルにつきいくら、というように手数料が決まっています。
手数料の金額は、両替する金融機関や通過の種類、また両替する国などで違ってきますが、いずれにしてもタダで外貨両替をすることはできません。
つまり、両替を行う場所によって手数料が異なるため、事前に把握しておかないと損をすることになるので注意しましょう。


外貨両替をする場合、為替レートはしっかり比較して、一番お得なところを選ぶというのは一般的ですが、ほとんどの方は手数料のことは考えないようです。
手数料はレートに組み込まれているので盲点になりがちですが、意外に高額なので手数料も考えてレート計算する必要があります。
ここでは、普段はあまり意識することがない外貨両替の手数料と、その仕組みについてご説明していきます。

外貨両替の仕組みをわかりやすく解説
外貨両替は、元になる通貨と両替をしたい通貨のペアによって条件が変わってきます。
そのしくみについては下記のとおりです。

・・外貨両替は為替レートと手数料によって決まる
外貨両替では発行元が異なる2つの通貨を変換しますが、この金額に大きく関わるのが為替レートです。
為替レートは交換比率のことで、たとえばその日のレートが1ドル100円だった場合、1ドルを両替するには100円を支払わなくてはいけません。
外貨を日本円にする場合、1ドル200円というレートであれば、1ドルを渡すと200円受け取れます。
ただし、両替をする場所によって手数料もプラスされるので、最終的に受け取れる金額は変わってきます。

もちろん為替レートも日々変わっていますから、両替をするタイミングによって同じ日本円でも受け取れるドルの金額は変わります。
しかし、手数料は頻繁に変わるものではないので、安いところを見つけておけば手数料分得をします。

・・為替レートが変動する仕組みとは
為替レートは、投資家が通貨を売買することや貿易などの海外ビジネスによる通貨の需要によって変動します。
ニュースで円高ドル安、円安ドル高というワードが出てくることがありますが、簡単に言うとこれは為替レートの変動を表しています。

円高ドル安の場合、ドルよりも円の価値が高くなっている状態なので、たとえば1ドル100円だった為替レートが80円になったりします。
逆に、円安ドル高はドルの価値の方が高いということになるため、1ドル100円だった為替レートが1ドル120円となります。

このように変動するのは、投資家や海外ビジネスを行う企業、そして国が為替を売買しているからですが、現在の為替レートの変動を大きく動かしているのは為替が損益に大きく関わる投資家です。
ただし、為替レートは国際情勢や経済指標が影響するため、いつどのように変動するかは確定していないので、両替のタイミングはその日のレートで判断するしかありません。

外貨両替の手数料はどのくらい?
外貨両替の手数料は、銀行や両替専門店など取り扱っているところによって異なるので、それぞれの手数料や方法をひとつずつ見ていきましょう。

・・国内の銀行の手数料は高め設定
国内の大手都市銀行の両替手数料は、銀行によって若干違いはあるものの基本的にほかの両替方法よりも高いと言われていますが、平均相場は3,000円です。
国内の銀行で外貨両替をするメリットは、支店が多く両替しやすいということもありますが、空港の出発ロビーにも支店を出しているので利便性が高いことが挙げられます。
また、最近は公式サイトから申し込みをすると、口座の預金を希望の通貨に両替して送ってもらえるサービスもあります。
ちなみに、海外の銀行も手数料は高くなっていますが、その分偽装通貨の鑑定がしっかり行われているので、海外で外貨両替をする場合には銀行を使うと安心です。

・・両替専門店の手数料はお店ごとに違う
日本では空港や都心部などでしか見かけませんが、海外の観光地には小さい両替専門店がたくさんあります。
両替専門店は手数料が比較的安く、アメリカドルの場合は1ドルにつき2円から2.5円が相場です。

両替専門店は、どんなに小規模であっても銀行と同じく偽造通貨の鑑定をしているので、安心して両替ができます。

・・金券ショップは手数料が安い代わりに偽装通貨のリスクがある
最近、旅慣れている人に人気なのが金券ショップでの外貨両替です。
金券ショップの場合、両替できる金額が限られていることがあるため、何軒か回らないといけないという手間がありますが、銀行や両替専門店よりも手数料が安く設定されているメリットがあります。
ただし、大手の金券ショップであれば鑑定機を設置しているところもありますが、外貨両替が専門ではないため偽装通貨のリスクがあるので注意が必要です。

・・今注目されているFX会社を通した外貨両替
外貨両替方法の中でもっとも安いと言われているのがFX会社を利用することです。
FX会社の手数料は平均0.1円程度で、会社によっては1ドルあたり0.03円というところもありますから、手数料は一番安いと言えるでしょう。
両替を申し込んでから受け取るまでに多少時間はかかりますが、手数料を抑えるにはFX会社を利用するのが正解です。

外貨両替で掛かる手数料はできるだけ安く済ませること!
外貨両替で損をしないためには、為替レートも重要ですが、1ドルあたりにかかってくる手数料も大きなウエイトを占めるので、手数料がいくらになるかもしっかり確認しなくてはいけません。
外貨両替のしやすさや利便性ばかりを追求してしまうと、いくらよい為替レートのときに両替をしても、余分な手数料で損をしてしまいますから、手数料が安いところを選んでお得な外貨両替をしてください。