海外旅行のゴージャスなホテルへの宿泊にワクワクする人も多いと思います。 ですが、日本と外国とでは人種や言葉が違うのはもちろん、マナーの解釈もそれぞれで異なってくるものです。 海外のホテルで快適に過ごすためにも、最低限のマナーを覚えておきましょう。

海外でのホテルの基本マナー

まずはホテルの基本的なマナーについて。 全体的にいえることは、自宅にいるような感覚でだらしなく過ごすのはNGということです。部屋の中であればまだいいのですが、ホテルのロビーなど部屋の外では最低限のマナーと服装を心がけましょう。 例えていうなら、知人の家で過ごす、というように考えればいいかもしれません。

チェックインからチェックアウトまでの流れとマナー

チェックイン時

ホテルに着いたら、受付であるレセプション(Reception)で予約確認書を(Confirmation、Voucher)を提示して、宿泊カード(Registration Card)に名前や住所、パスポートナンバーなどを記入します。この時には、支払い保証のためにデポジット(Deposit)としてクレジットカード、場合によってはパスポートの提示を要求されます。受付がスムーズに済むように予め用意しておきましょう。 チェックインが終われば、ベルボーイが荷物を運んでくれます。 ちなみに、ツアーの場合には添乗員がチェックインをやってくれるので、指示に従えばOKです。

部屋への入室時

まずは荷物を運んでくれたベルボーイにチップ(詳細は後述)を渡しておきましょう。 次に部屋内の設備のチェックです。予約通りのルームタイプか? ドアや窓のカギ、トイレやシャワー、冷暖房は正常に動くか? アメニティの有無、非常口の場所などをチェックして、もし不都合があればメイドルームに連絡をして対応して貰いましょう。 また、部屋内のセーフティボックスの確認も忘れずに。ただし、外出する時にパスポートをセーフティボックスに入れて置いていくのは避けましょう。パスポートは常に持ち歩くのが基本です。

チェックアウト時

チェックアウトでは、ツアーでも個人個人でする場合がほとんどです。 フロントのキャッシャー(Cashier)でルームキーを返却、滞在中に利用したサービスの代金を精算します。 また、チェックアウト後に時間がある場合には、ベルデスク(Bell Desk)に荷物を預けておくことも出来るので必要であれば利用しましょう。

ひとつ注意しておきたいのは、チェックイン&アウトをする時には、荷物を常に身体に付けておく(足に挟むなど)か、同行者に預けておくことです。この時を狙う置き引きもあるので、十分に気をつけましょう。

ホテル滞在中のマナー

ホテル内での服装

日本のホテルなどなら、パジャマや下着でスリッパを履いてホテル内をうろつくこともあるかもしれませんが、海外のホテルでは御法度です。ある程度きちんとした服装で行動するようにしましょう。 また、ホテルにはそのグレードによる雰囲気があります。宿泊するからには、雰囲気に合った服装や振る舞いをするのがマナーです。 グレードの低いホテルであれば、TシャツにGパンでも問題ありませんが、4つ星や5つ星などの超高級ホテルではNG。ホテルの雰囲気を損なうことになります。

さらにホテル内にあるレストランにもドレスコードが設定されている場合も多々あります。服装によっては柱の陰やトイレの近くなどの席に案内されて不快な思いをする可能性もあります。 海外旅行に出発する前に利用する予定のホテルやレストランをネットでチェック、必要な服装を確認しておきましょう。

ホテルでのチップ

海外ではサービスを受けたらチップを払うのが常識です。 ホテルの場合では、ドアマン、ベルボーイ、ルームサービス、コンシェルジュなどに必要となります。

ドアマン

ドアマンは、ドアを開けてくれるのが基本的な仕事なので、これにはチップは必要ありません。ただし、タクシーを捕まえるのを手伝って貰った場合には1ドル~2ドルのチップを払っておきましょう。

ベルボーイ

ベルボーイに荷物を運んで貰った場合にもチップが必要です。基本的にはカバン1つにつき2ドル。大きな荷物や重い荷物の時には1つにつき5ドルほどが相場です。

ルームサービス

ルームサービスを利用した時には、運んでくれたウエイターに利用額の1割から2割程度のチップを渡します。請求書にサービスチャージが含まれている場合もありますが、この時でも1ドル~2ドルのチップを渡しておくといいでしょう。

ルームメイド

部屋の掃除をしてくれるルームメイドも、1ドル~2ドルのチップが必要です。外出するときには枕元に置いておきましょう。

コンシェルジュ

解らないことを何でも相談できるコンシェルジュは、海外旅行での頼もしいヘルプです。レストランのリサーチからスポーツなどのチケットの手配までをしてくれます。チップはひとつの相談に対して5ドルほどが基本です。 もし難しい相談で時間や手間が掛かったときには1つで20ドルほど渡すこともあります。

レストラン

食事代の15~20%くらいのチップが基本。食後にテーブルの上に置いておきましょう。

こうして考えると、チップだけでも結構お金がかかるのが解ると思います。ですが、もしチップをけちってしまうと、サービスに不備が出る可能性もあります。海外では彼ら彼女らの給料はチップの推定額を差し引いた金額になっています。 これを考えると、チップをくれないお客さんに気持ちよくサービスをする気にならないことも解ると思います。 チップをしっかりと渡しておくことは、気持ちよくサービスを受ける基本とも言えるのです。

その他マナー

ロビーで写真や動画の撮影はしない

ホテルは様々な人が泊まっているプライベート性の高い場所です。ロビーや廊下、エレベーターなどの公共の場所で写真や動画を撮ると、他の人が映り込んでしまいます。中にはこれを嫌がる人もいるので注意が必要。どうしても撮影したい場合には、誰も居ないことを確認してから素早く撮るようにしましょう。

チェックイン、チェックアウト時には女性は座って待つ

これは外国特有ですが、カップルや夫婦、友人同士でもチェックインやチェックアウトを男性が行なう場合には、女性はソファなどに座って待ちましょう。海外では女性がお金のやり取りを側で見ているのは品のいい行動ではありません。

ルームサービスの食器はナプキンをかける

ルームサービスで食べた後の食器はワゴンごと廊下に出しておきますが、この時には汚れた食器が見えないように、ナプキンで覆っておくのがマナーです。

バイキングではおかわり時に新しい食器を使う

朝食がバイキング形式のこともよくありますが、海外ではおかわりをする時には使っている食器ではなく、新しい食器を使うのがマナーです。日本のホテルのように何度も同じ食器を使わないように気をつけましょう。

ドアの開け閉めは静かに

深夜は当然ですが、ドアの開閉は音が響くので静かにしましょう。

深夜の入浴はNG

入浴時の音も割と響くもの。特に深夜の入浴は控えましょう。

洗濯物はベランダではなく室内に干す

ホテルの景観を損ねることもあり、ベランダに洗濯物を干すのは厳禁です。室内に干しましょう。

ロビーや廊下で騒がない

ロビーや廊下で大声で話したりハシャぐのは大迷惑。これは日本のホテルでも言えることでしょう。

サービスへのお礼を欠かさない

ホテルスタッフからサービスを受けたら、きちんとお礼を言いましょう。これは日本でも同じことですが、海外の場合だと横柄な態度のお客は露骨に嫌がられます。「Thank You」のひと言を忘れずに。

タバコは必ず喫煙スペースで吸う

これも日本でも当然のことですが、中には守らない人も見かけます。海外でこのようなことをするのは、日本人として恥です。しっかりと守りましょう。