日本には四季があり、春夏秋冬それぞれに独特の季節感が味わえますよね? 近年ではこの四季も崩れつつありますが、それにしても普段の生活でこれだけハッキリとした季節感を味わえるのは日本人ならでは、と言ってもいいでしょう。

ですが、たまには海外の季節感を体験してみるのもいいものです。
そこで今回は、寒い冬と暑い夏に日本を飛び出して快適に過ごせる、初心者でも安心な国や旅慣れた人向けの国までを紹介していきましょう。

冬を暖かく過ごせる国

常夏の島としての定番であるハワイやグアムもいいですが、それ以外の国にも目を向けてみませんか? どの国も素晴らしい景色と日本では味わうことのできない“夏”を堪能することができます。

タイ

1年中暑いタイでは雨期を過ぎた11月から2月頃までがベストシーズン。カラッと晴れた日が多くなるので、タイのどこに行っても夏を満喫できるでしょう。
ビーチリゾートを楽しみたいならプーケットやパタヤですが、バンコクで喧噪に包まれながら街歩きやショッピングを楽しんだり、チェンマイで寺院と遺跡巡りをするというのも一考です。ちなみにチェンマイでは、11月に映画「塔の上のラプンツェル」のモデルと言われる“コムローイ祭り”が開催されますよ。

ベトナム

日本からの直行便約6時間で行けるベトナムは、物価が安いこともあり海外旅行で人気の国。そんなベトナム北部にある首都のハノイは10月から2月、南部の都市ホーチミンは11月から3月くらいまでがベストシーズンです。
見どころはフランスの植民地だった時代に造られた、ホーチミンにある“サイゴン大教会”
でしょう。
多数ある寺院を巡り、ベトナム雑貨などのショッピングや料理を味わう旅行が楽しそう。オリエンタルな雰囲気とフランス的な香りが融合する街並みも魅力です。

オーストラリア

南半球に位置する国オーストラリアは季節が日本とは真逆になるので、日本の冬には夏真っ盛りです。
東側の都市シドニーやメルボルンなどでは最高気温が26度から28度くらいで過ごしやすく、ビーチを楽しむならゴールドコーストが定番で安心して楽しめます。
グレートバリアリーフやケアンズ、エアーズ・ロックなど観光場所も多いオーストラリアですが、特にオススメしたいのはシドニーの海上にあるオペラハウスです。
また、タスマニアには多くの動物園があるので、動物と触れ合いたいならここ!
注意点としては、場所によっては40度を超えることもあるので、暑さ対策をしっかりと考えておくことも忘れないようにしましょう。

ちなみに、オーストラリアは日本の夏に訪れても避暑地として快適に過ごせます。冬も夏も海外旅行の定番にしてもいいかもしれませんね。

エジプト

ピラミッド、スフィンクス、アブシンベル宮殿など、世界でも有名なエジプト文明の歴史を体感できるエジプト。
赤道に近い国エジプトは、夏には50度を超えることも珍しくありませんが、暑さ対策をしっかりと取って、寒い日本から激暑のエジプトに飛んでみるのも面白そうです!
見どころは何と言っても、ツタンカーメン王の墓がある“王家の墓”でしょう。また、ナイル川クルーズでゆったりと観光を楽しむのもいいです。移動手段と宿泊施設の両方を兼ね備えた豪華クルーズ船では、至極の時間を過ごせるでしょう。

セイシェル諸島

セイシェル諸島とは、東アフリカ沖のインド洋に浮かぶ115の島からなる諸島のことで、サンゴ礁やビーチ、自然保護区があります。
日本からは直行便がないので行くには難易度が高いかもしれませんが、旅慣れた人と一緒に行ったり十分なアドバイスを受ければ大丈夫! 日本人観光客も少なくて異国を思いっきり堪能できる秘境リゾート地を一度は訪れてみたいところです。

首都ビクトリアのあるマヘ島は他の島々へ渡る拠点であり、高級リゾートホテルも多数あります。また、長期滞在用のコンドミニアムもあるので、家族や友だちだけで現地を過ごすこともできちゃいます。
日中は青い海とサンゴ礁、夜には満天の星が見られる、ちょっと冒険的な観光が体験できます。

夏を涼しく過ごせる国

近年、世界各地が記録的な猛暑に見舞われていますが、日本も例外ではありません。そんな暑すぎる日本の夏から、避暑地といわれる国々に脱出するのもいいでしょう。
どちらかというとヨーロッパ方面が多い避暑地ですが、ここでは、世界最大級の総合旅行サイト・エクスペディアの日本語版エクスペディア・ジャパンでもオススメしている国を含めて紹介していきましょう。

アメリカ西海岸

アメリカ西海岸カリフォルニア州の中で、ゴールデンゲートブリッジやアラモ・スクエアを有するサンフランシスコは8月の平均気温が20度前後と涼しく、快適に過ごせる地域です。
ショッピングが楽しめるフィッシャーマンズワーフや、映画などでもお馴染みのアルカトラズ島で監獄に体験入獄するのもいい思い出になりそう。
サンフランシスコは日本から直行便で9時間から10時間と、さほど難易度も高くはないので、海外旅行初心者にもオススメできる避暑地です。
また、年間を通して気温差の少ないこともあり1年中オススメできるとも言えます。ただし12月から3月頃までは雨期となり雨の日が多くなるので覚えておきましょう。

ドイツ

ドイツの中でもオススメの避暑地はバイエルン州の州都ミュンヘンです。春や秋でも少し寒いミュンヘンですが、6月から9月頃は暖かさを感じるベストシーズンとなります。
また、9月中旬から10月上旬には世界最大のビールの祭典である“オクトーバーフェスト”が開催されます。
緑の中で多数のビアガーデンが並ぶこのフェスで、名物の白ソーセージとビールを味わうひとときを過ごせます。
ミュンヘンから足を伸ばして、ローテンブルグなどの美しい街並みやノイシュヴァンシュタイン城などの名所を巡ってみるのもいいでしょう。

ロシア

かつてロシア帝国の首都だったサンクトペテルブルク。街自体が世界遺産であるこの都市は見どころ満載! 6月頃からベストシーズンになりますが、中旬になると白夜に突入して深夜まで明るくなるという、日本では絶対に体験できない時間を過ごせます。
定番の観光スポットとしては、世界三大美術館のひとつであるエルミタージュ美術館や聖エカテリーナ宮殿、血の上の救世主協会などがあります。
5月下旬から7月下旬まで開催される「白夜祭」では、各劇場で様々な演目、街では大道芸などのパフォーマンスも見られます。

カナダ

カナダのバンクーバーは、5月から9月頃までの乾期がベストシーズンです。夏でも湿気がなく、日本ほど気温は高くありません。そして白夜で夏は21時くらいまでは明るい時間を体験できます。

カナディアンロッキーへの玄関でもあるバンクーバーは、大都市でありながら海と山、森が身近で、世界で最も住みやすい都市とも言われています。
ちょっと足を伸ばしてレイクルイーズやモレーン湖、展望橋のグレイシャースカイウォーク、コロンビア大氷原など、訪れたい場所も多数あります。
絵はがきで見られるような美しすぎる大自然の風景を実際に見れば、大感動間違いないです!

イギリス

イギリス北西部にある湖水地方は、北大西洋海流の影響もあって1年を通して温暖な気候です。ベストシーズンとしては、草花の咲き乱れる6月から8月、紅葉が美しい9月から10月となります。真夏でも最高気温は約19度前後と涼しく、大自然を散策するにはまさにベストでしょう。
また、「ピーター・ラビット」の作者ビアトリス・ポターが暮らしたヒルトップや、詩人ウィリアム・ワーズワースが晩年を過ごしたライダル・マウントなどの名所巡りもオススメです。