せっかくの海外旅行を体調不良でダメにしないための8つのポイント

異国の地を訪れる海外旅行。特に初めて訪れるような地域であれば気分はアゲアゲですよね! ですが、そんな気分も海外旅行中に体調不良に見舞われてしまうと台無しになってしまうかもしれません。そんなトラブルにならないように、現地で体調不良を起こさないようにするポイントと、体調不良になってしまったときの対処法をご紹介しましょう。

現地での体調不良はどうして起こる?

異国の地でアゲアゲ気分になるのはいいですが、実はこの状態が自分の身体のちょっとした異変を見逃してしまう要因にもなり得るのです。海外への旅行は国内とは違って、時差や気温の変化、言葉の壁、食べ物の違い、文化の違いなどで知らず知らずのうちに身体に負担を与え、心には大きなストレスを溜めてしまうことも少なくありません。興奮状態でいる時にはこれらに気づかず、身体が悲鳴を上げる状態になって初めて気がつきます。こうなってしまうと、飲み薬や睡眠などのちょっとした対処法では治らなくなってしまうことも…。

海外旅行先で基本的に大切なことは、「無理をしない」ことです。
あっちにもこっちにも行きたいという気持ちも解りますが、途中で体調不良になってしまえば元も子もありません。
また、ツアーなどでは他のメンバーに迷惑がかかると思って黙っていることもあるかもしれませんが、悪化させてしまうと余計に迷惑がかかることになり、これでは本末転倒です。
海外旅行で多い体調トラブルに下痢や風邪などがありますが、日本ならすぐに回復するような状態でも、環境の異なる海外では長引いたり悪化してしまうこともあるので、注意が必要です。ヘロヘロになるまで行動はしない、ということは覚えておいた方がいいでしょう。

海外旅行先で体調不良にならないための事前予防対策

現地で体調不良にならないようにするためには、事前の予防対策を取っておくことが大切です。

海外旅行出発前

海外旅行当日までは、旅行の準備でやることは沢山あるでしょう。パスポートなどの準備から荷物のパッキング、ツアーではない個人旅行の場合だとスケジュール作りも必要です。
これらを出発日が迫ってからバタバタとするのではなく、日数的に余裕を持ってしておけば、前日や当日になって慌てることもありませんし、気持ち的にも余裕ができます。

基本的に持っていきたい持参常備薬

この時に準備しておきたいのが、万が一現地で体調不良になりそうな時に飲む常備薬です。
・風邪薬
・下痢止め
・胃腸薬
・鎮痛剤
・湿布薬

自分の身体のことは、自分がいちばんよく解っているはずです。ここに挙げた常備薬の中でも、特によく使う薬があるようなら必ず持っていくこと。現地にも薬局はあるでしょうが、買いに行く手間や、日本の薬との違いを考えると不安が残ります。持参常備薬を用意しておけばすぐに対処できますし、持っているだけでも安心感に繋がります。
さらに言えば、歯の調子が悪いようなら歯医者に行っておくのもいいでしょう。また、女性の場合は生理不順がある人や、不安な場合は病院でお医者さんに相談して、必要であれば薬を出して貰うようにしておくと安心です。

現地までの飛行機内

飛行機に乗っている間にも出来ることがあります。
何よりいちばんは、リラックスして睡眠を取っておくこと。この時には、現地到着の時間帯を考えて睡眠を取ることで時差ボケ対策にもなります。
もうひとつはストレッチなどをして身体をほぐし、エコノミー症候群などにならないように気をつけることです。

海外旅行の飛行機で安眠するための3ステップ
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油断大敵! エコノミークラス症候群の原因とその予防策
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現地での予防対策

現地での予防対策の大前提でいえることは、全てにおいて日本とは異なる、ということです。これを踏まえて気をつけることがポイントです。

無理をしないで適度な休憩をする

個人の場合には、現地での計画を立てるときに合間に休憩時間を入れるなどして余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。
ツアーの場合には、事前にツアー内容をよく確認しておくことが大切です。
分刻みのスケジュールだと、疲れるだけではなく内容もあまり楽しめないものになってしまいます。
自分の身体に合ったスケジュールを考えることで、体調不良を防ぐようにしましょう。

しっかりと水分補給する

これは飛行機の中でもいえることですが、小まめに水分補給をしておくことが重要です。
地域によっては、気候的に乾燥している場合もあります。たとえ汗をかいていなくても、水分は身体から出てしまいます。のどが渇いてなかったとしても、水分を取るように心がけましょう。
また、この時にはペットボトルなどのミネラルウォーターやスポーツドリンクを飲むのが安全です。

生水は飲まない

水分補給に関係しますが、生水は飲まないようにしましょう。現地の水質が日本人には合わないことは多々あります。また、氷も避けた方が無難です。生水を凍らせたものだと、飲んでいるのと変わりません。
お腹のトラブルを避けるためにも、ペットボトルのミネラルウォーターを飲むようにしましょう。

暴飲暴食はしない

海外旅行の楽しみのひとつである食事ですが、暴飲暴食は禁物です。
海外では脂っこい料理も多いですし、食べ過ぎるとお腹を壊す原因にもなります。生ものの料理も念のために避けた方がいいでしょう。衛生面で問題がある可能性もあり得ます。
さらに激辛料理やアルコール度の高いお酒などにも要注意。調子に乗って無理に食べたり飲んだりすると、胃腸を壊して大変なことになるかもしれません。
適度な量で、バランスのいい食事を心がけましょう。

海外旅行先で食事をする時に気をつけたいこと
https://www.interbank.co.jp/column/6561/

時差ボケ対策をする

時差ボケも体調不良の要因のひとつ。現地に着いた時間を考えて、昼間に着いたなら夜までは3時間以上のまとまった睡眠をとらないようにする、夜に着いたならまずはしっかりと睡眠を取るなどして、現地の時間に身体を慣らしていきましょう。

現地の気温に注意する

寒いと思ったら上着を羽織る、乾燥していると思ったらマスクをするなど、現地の気温や気候に合わせて対応することは基本です。そのためにもあらかじめ現地の気候をチェックしておき、必要であれば防寒着などを用意しておきましょう。

自分の体調の変化に敏感になる

海外旅行先では、ちょっと「頭痛がする」「体がだるい」「お腹が痛い」「腰痛がする」など、体調の変化を見逃さないようにすることです。日本とは違い「そのうち治るだろう…」は考えもの。薬を飲んだり休憩を取ったり、シップを貼ったりと、いつもよりも早めの対処で悪化を防ぎましょう。

それでも体調不良になってしまったら…

どんなに気をつけていても、体調不良になってしまうこともあります。この場合に大切なことは、“我慢しない”ということです。
ツアーなら添乗員、個人旅行なら同行者やホテルのフロントなどに、どこの具合が悪いのかを早めに伝えて対処しましょう。
薬を飲んだり休んだりすることで回復すればそれでいいですし、症状が重い場合には現地の病院に行くことも考える必要があります。
病院の場所などは、あらかじめ調べてメモしておくといいのですが、解らない場合にはホテルのフロントなどで教えてもらいましょう。

頼りになる海外旅行保険

重い体調不良の場合に備えて、海外旅行保険に入っておくことは必須です。現地の病院での診察料だけではなく、サポート体制もしっかりしているので、万が一にはとても頼りになります。
海外旅行保険は、ほとんどのクレジットカードに付帯されているので、自分のクレジットカードの保険内容を確認しておきましょう。

クレジットカード付帯の海外旅行保険を選ぶポイントは?
https://www.interbank.co.jp/column/6062/

体調不良を必要以上に意識することはありませんが、とにかく自分の体調の変化に気づいたら、早めに対処することが大きなポイントです。