旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

イタリア

あなたが旅行に行った年月

2018年10月

あなたが旅行に行った回数

20回目

あなたの年齢、性別、職業

32歳、男、会社員

一緒に旅行に行った人の人数

1名

トラブル体験をした場所

イタリア ローマ

トラブル内容

2018年10月に姉と初めての海外二人旅に行った時の、お金に関するトラブルの話です。旅の目的地はイタリア。ローマからイタリアに入り、列車に乗って、フィレンツェ、ベネチア、ミラノを回る、1週間以上の旅でした。姉とは別に住んでおり、仕事も忙しく、なかなか揃って計画を立てる時間がなく、バタバタと出発の日を迎えました。出発直前に「外貨両替はどうするのか」と姉に聞いたところ、「いったん全て姉のクレジットカードで支払いをし、あとで必要な分を請求する」と言われ、私は現金も自分のクレジットカードも持たず出国をしました。

ローマの空港に到着し、市街地までのバスのチケットを買おうとしました。チケット窓口の女性にクレジットカードで支払うことを伝えると、暗証番号を入力するように促されます。姉が「サインで」と伝えると、窓口の女性は「暗証番号が分からないとクレジットカードは使えない」と言うのです。姉は日本でいつもサインでクレジットカードを利用しているので、暗証番号はうろ覚えの様子。うろ覚えの番号を入力してみると、番号が違って決済ができないとのこと…。空港の両替所を探し、姉が持っていた日本円をユーロに両替して、なんとかバスのチケットを購入し、市街地へ向かいました。

バスの中で調べてみると、イタリアでは防犯の目的でクレジットカードのサインでの利用が近年できなくなっているらしい…。慌ててクレジットカード会社に電話を掛けて暗証番号を問い合わせますが、その場であっさりカードの暗所番号という超個人情報を教えてくれる訳もなく、郵送での通知になり、受け取るには1週間くらい時間がかかるとのこと。二人とも血の気が引きました。今回の旅の支払いは完全に姉のクレジットカード頼み…。そのカードがイタリアでは使いものにならないかもしれない…。ホテルはインターネットで部屋の予約のみしていたので、支払いは現地でクレジットカード決済をする予定でした。鉄道のチケットと帰国便のチケットだけは支払いが出国前に済んでいたので、このままでは、ホテルに泊まることも出来ず、一週間飲まず食わずで野宿と移動だけを繰り返し、日本に帰るしかない…。ずっと楽しみに待ち望んでいた姉弟初の海外旅行がガラガラと崩れ落ちていくようでした。

とりあえずホテルに行って、サインでクレジットカードを使えないか聞いてみたのですが、案の定バスチケット窓口と同じ反応でした。二人の財布から日本円をかき集めてみると、なんとかその日の宿代は払えそうだったので、両替をすべく、まず銀行に行ってみたのですが、イタリアの銀行では外貨両替はできないと言われ、街の両替所を探して歩き回ります。なんとか見つけて入った小さな両替所では日本円は対応していないとのこと…。ローマ駅にある両替所で聞くと両替は可能だがレートが異常に悪く、手数料も法外に高い…。後でインターネットで調べてみると、駅の両替所は主にドルの両替をしているため、日本円は絶対にやらない方が良いとのこと。けど、私たちには他に手段が無く、泣く泣く手持ちのありったけの日本円をレート最悪の両替所でユーロに変えて、ホテルに戻りました。今日の宿を確保したものの、どうしようと二人で途方にくれます。必死にインターネットで調べていると、「海外で困った時はまず自分の国の大使館に助けを求めること」と書いてあるのを見つけました。

翌日、藁にも縋る思いで、在ローマ日本大使館の門を叩きました。経緯を説明すると、日本から送金するとすぐに海外で外貨で引き落としができる「ウエスタンユニオン」のことを教えてくれました。ご丁寧にパンフレットまで印刷して渡してくれて、僕たちは大使館を出てすぐに、両親に助けを求めて電話をかけました。両親がすぐに日本から送金をしてくれて、ウエスタンユニオンのマークのついた両替所で、ついに旅の資金を受け取ることができたのです。大使館と両親に感謝しながら、私たち姉弟はなんとか旅を続けることができました。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

イタリアのクレジットカード使用について、外貨両替について事前に確認して、念のため現金も十分に用意しておくべきだった。