旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

カナダ、トロント

あなたが旅行に行った年月

2019年3月

あなたが旅行に行った回数

10回目

あなたの年齢、性別、職業

31歳、女、フリーランス

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

トロント街中のATM

トラブル内容

外貨両替に似た両替の話だが、雪が降る3月、夜中12時の街中、人は疎らにいる程度、大学生くらいの普通のカナダ人の女の子が話しかけて来た。

「トロントで3週間働いていた。今日、地方の家に帰ろうとしたら、長距離バスに財布と携帯を忘れてきた、助けて欲しい」と言われた。「ここに3週間働いたペイチェック(カナダの給料は小切手Pay checkで払われることがある、その小切手を銀行のカードと一緒にATMに入れると現金が引き出せる)がある。この8万をATMでおろしたい、貴方の銀行カードを使って降ろしてくれないか」と泣きながら言われた。

バス代を聞いたら7千円といっていたので、「7千円私のATMから引き出してあげるよ」と言うと、こんな夜中にも関わらず慣れた様子でATMに連れて行かれた。そこで、女の子から「貰うのは貴方に悪い、この小切手で8万おろしてくれたらそれで良い」と言われ自分の銀行カードで、小切手から8万おろした。お礼にと2千円渡してこようとしたが断った。

バス乗り場でチケットを購入するとこまで見送った。彼女は、「お母さんに言ったら、そこら辺のおじさんに泊めてもらいなさいって言われたのよ、酷いでしょ、本当にありがとう。」とハグをされ別れた。地方の実家に帰りたいくらいだから、とても良い両親が待っているのかと思っていた私は、その発言から変な違和感を覚えたが夜中であり、あまり考える事はしなかった。むしろ人助けが出来たくらいに思っていた。

次の日、現地の友達に「泣いてる女の子を助けたんだよ」と言うと、「あちゃーそれは100%騙されてるよ」と言われた。内容としては、その小切手は偽物で、銀行が処理をしたら、偽物の小切手はお金にならない為、その時小切手と一緒に使用した、私の銀行カードから8万が銀行から引き落とされると言う仕組みだ。

私はまさかと思い、そのことが信じられないくらい、その女の子の事を信じきっていた。実際に友人に銀行に付いて来てもらい、窓口で確認すると「確かに、この小切手は使えなかったようです。」と言われ私の口座から1週間後8万円が綺麗に消えた。他の国から来た友人も、他の男性から同じ手口で数万円騙し取られていた。カナダでは「よくある話なんだよ」と現地の友人。よく考えれば、最後の一言に「お母さんから、そこら辺のおじさんに泊めてもらいなさいと言われた」と言っていたが、電話をバスに忘れてきているのに、どうやって母親と連絡取るんだと。

そのトラブルの後、同じ女の子を見かけた。話かけたが、「貴方のことは知らない、初めて会った」と言われ直ぐ小走りでどこかに消えてしまった。2回目に会った時、女の子を追いかけながら友人に「女の子を見つけた」と連絡すると「絶対に近づくな、平気でそんな事が出来るのは、既に頭はおかしく、薬物でコントロールされてるかもしれない、バックにマフィアがいるかもしれないから」と言われた。その後、夜、何度かその子を見たが、夜中徘徊しては騙す相手を探しているらしい。

その後、私が騙された事を知った現地の友人が、友人達からお金を集め、私に騙された分の8万をくれた。この8万が入っていた封筒は、今でも私の宝物である。涙が出た。悪い人もいれば良い人もいる。この世の中は、両者が共存している。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

絶対自分のカード類は人と共有しない、夜中に街を一人で歩かない。詐欺師は普通の人を装うプロである事を踏まえ、見た目で人を判断しない。狙われやすい華美な服装は避ける。