旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

アメリカ ボストン

あなたが旅行に行った年月

2009年9月

あなたが旅行に行った回数

29回

あなたの年齢、性別、職業

50歳、女、会社員

一緒に旅行に行った人の人数

独り

旅行の目的

世界遺産巡り

旅行中にいった観光スポット

歴史物語をたどるフリーダムトレイル

アメリカでも最古といわれるボストン中心地にある公園、ボストンコモンズを始点として、アメリカ独立運動の戦いをたどって当時の歴史的建物をたどる4㎞に及ぶ歩道をゆっくり、自分のペースでバンカーヒル記念塔まで歩いて行きます。ボストンコモンズは1775年に独立戦争の発端となった場所でもあり、いまは緑豊かな公園として、市民に愛されています。近くには地ビールが飲めるパブや、レストランも充実しています。トレイルの途中には、独立運動の伝令で有名なポール・リビアの家や、マサチューセッツ州会議事堂、100ドル紙幣の肖像で知られるフランクリンの銅像、19世紀のショッピングモールだったクインシー・マーケットなど、ボストンゆかりの建物があります。途中、迷いそうになると、トレイルの歩道は下に赤い線がひいてあるので、これを見ると迷わずに歩けます。歴史の生き証人を見ながら歩くのも、ボストンならではの楽しみ方でした。

 

ボストン・ダックツアー

チャールズ川に面した水の都ボストンらしいツアーが、ダックツアーです。これは水陸両用のバスに乗り、ガイドさんの名調子でボストンの街並みをめぐるアトラクションです。この水陸両用車は第二次世界大戦時に利用されたもので、川に出ると実にスムーズにボートに早変わりします。そのとき、なぜか「ダック」の鳴き声をみんなで叫ぶ、というのがこのツアーのお約束です。川からボストンの街並みを見ると、レンガ造りの落ち着いた建物が立ち並んでいるのが見えます。アメリカというよりは、もともと植民地としていたイギリスの様式が色濃く残っている雰囲気です。地上では独立戦争時の戦いが行われたバンカーヒルやスポーツチームの本拠地も回ります。日本語のオーディオガイドも聴けますが、陽気なガイドもみんなとコミュニケーションをとりながら話してくれますので、英語でも盛り上がります。数社ありますが80分のツアーで5000円程度かかります。

 

ボストン茶会事件博物館

世界史でも出てきた、有名なボストン茶会事件の現場に当時の船を再現した博物館を見に行くと、歴史の裏側を体験することが出来ます。事件は、当時イギリス植民地の港町として発展していたボストンで、1773年12月16日にボストンにいた急進派が停泊していた船に乗り込み、東インド会社からの茶箱を海に投げ捨てた出来事で、これが独立戦争への遠因になりました。ちなみに、この時の急進派の一人がサミュエル・アダムスで、最も有名なボストンの地ビールの名前になっていることからも、彼が地元でいかに尊敬されているかわかります。実際に茶箱を海に投じるパフォーマンスも体験できますし、ミュージアムショップで記念にお茶を購入することもできます。当時の服装を着たガイドがツアーで1時間ほど説明をしてくれるので、臨場感にあふれ、歴史上の事件を身近に感じました。

 

ハーバード大学

雅子皇后の出身大学としても有名なハーバード大学もボストンにあります。地下鉄のレッドラインの「Harvard Square」で降りると、いかにも大学街といった落ち着いた建物と、おしゃれなカフェが点在しています。わたしは秋に行ったのですが、紅葉した木々のはざまに校舎が見えてきて、絵画のように美しい光景でした。1636年に創立された、世界最高峰の大学キャンパス内を、学生が無料で1時間ほど案内してくれます。キャンパス内で有名な、ハーバード大学への寄贈者ジョン・ハーバードの銅像や、タイタニック号で亡くなったハーバード出身のハリー・E・ワイドナーの親が、建設費用を寄付したことから建てられたワイドナー図書館、戦争で亡くなったハーバード出身者を悼むメモリアルチャーチなどを見て回ります。しばしば中心エリアの緑深いオールドヤードを通りますが、ここはハーバードで一番古いとされているエリアです。新しい国アメリカですが、ここハーバードでは、この国を担う人材を育ててきたのだなと、しみじみと実感しました。

 

チャイナタウン

ボストンコモンズから歩いて10分ほどのところに、チャイナタウンがあります。ここだけアメリカではない雰囲気で、わたしたちが日ごろ食べているようなアンパンだとかチャーハンだとか、だいたいのものは見つかりますので、ボストンでステーキやクラムチャウダーも楽しみましたが、ふとお米が食べたいと思ったときに足を運びました。どうも夕方に行ったせいか、家族経営のパン屋さんでは春巻きとか、揚げパンとかおまけしてくれました。売れ残りそうだったのかもしれませんが、親切にされてうれしかったのを覚えています。少し肌寒かったので中華料理屋でタンメンを食べましたが、野菜たっぷりでおいしかったです。ほかにベトナム料理や飲茶レストランもありました。地下鉄オレンジライン「チャイナタウン」駅からも近いですが、オレンジラインはもう少し先まで乗ると客層がワイルドな感じになりますので、そのあたりに用事がなければチャイナタウンより先は近づかないほうがよいでしょう。

 

旅行にかかった費用

旅費:約15万円
ホテル:約4万円
観光・レジャー代:約2万円
食事代:約1万円
お土産代:約1万円

合計金額:23万円

観光へ行く人へのアドバイス

ボストンは、アメリカ建国の歴史上、重要な位置を占める街で、当時の面影を伝える歴史的建物が数多く残っています。一方、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学といった世界的な大学も多く、若者が多く住む、活気にあふれた街でもあります。落ち着いた街並みを目の当たりにしつつ、最先端の研究も盛んという二面性を持つボストンへは、日本から直行便が就航しているので乗り換えなしでも訪ねていけます。さらに、ボストンは、公共交通機関が充実していますので、他のアメリカの街と違い、レンタカーやタクシーを利用しなくても、多くの観光スポットに歩いて行けるのです。チャールズ川周辺ではランニングをする人と行き交い、ボストンコモンズで日向ぼっこをするなど、この街ならではの魅力をぜひ歩き回って見つけてください。秋は意外と寒かったので、秋から冬にかけては一枚余計に羽織ものを持参するとよいと思います。