海外旅行 美しすぎる! 世界の夕焼けで感動しよう!
日が沈む日没の時間に、西の空がオレンジ色に染まる夕焼け(sunset)。夕焼けを見ていると、そのときどきによって様々な感情が湧いてきますよね。今回は、そんな美しい夕焼けを海外で体験しましょう! というお話しです。
夕焼けウンチク&豆知識
日没の時間に空がオレンジ色に染まるのが“夕焼け空”、夕焼けでオレンジ色に染まった雲が“夕焼け雲”です。この2つが絶妙に絡み合うからこそ、とても美しい夕焼けを体験することができるのです。
【夕焼けは最もお手軽に見られる絶景現象】自然現象による絶景には、満天の星空や流れ星、夜明けの太陽、オーロラ、日食や月食など色々な種類がありますが、どれも時間と場所を狙って待機している必要があります。ですが夕焼けだけは、時間さえ合えばどこにいても手軽に見ることができます。仕事終りなどの日常生活の中、温泉旅行中、そして海外旅行中と世界中のどこででも体験できて、“ふとした瞬間に見える夕焼け”“狙って見に行く夕焼け”と状況によって感情が変わるというポイントもあります。
【夕焼けはなぜオレンジ色なのか?】太陽の光は、地上に届くまでに地球の大気の成分を通過することで散乱(光の方向を変える)を受けます。散乱は波長が短いほど青い光が強く散乱されるので、太陽が上方にある日中は空が青く見えます。逆に夕方になると太陽の光は大気をナナメに、水滴やちりが多い大気下層を長い距離通過するので、波長が短い青や緑の光が減衰して波長が長いオレンジや赤の光が地上まで多く届くのです。これによってオレンジ色系の夕焼けになるのです。
【夕焼けを見たときの感情】夕焼けが寂しく感じる理由のひとつは、空から街並みまでを美しく染めながら太陽が沈んでゆくことで、明るかった時間が終わってこれから暗い夜になるという合図だからです。これに加えて人それぞれの感情が加わることで“美しいことにただ感動”したり、“美しさの中にもの哀しい気持ち”が沸いてきたりします。心の奥にある感情を引き出す、というのも夕焼けの効果といえそうです。
【夕焼けの写真や動画を綺麗に撮る方法1】自分の居る場所で太陽が地平線に沈んでいく間に夕焼けは見られますが、日没30分くらい前から日没直後の約15分間が、「ゴールデンアワー」と呼ばれる最も美しい色合いの時間帯です。撮影をするなら「ゴールデンアワー」が最適といえるでしょう。
【夕焼けの写真や動画を綺麗に撮る方法2】夕焼けは、ただ空だけを撮影するよりも地上の木や建築物、人物を逆光で入れることによって夕焼けの強烈なオレンジ色を活かした感動的なシルエット画像を撮ることができます。また、雲があるほうが綺麗な画像が撮れます。ただし厚ぼったい雲だと光を通さないので効果が薄れてしまうので、雲の種類も考えながら撮影しましょう。近年では本格的なカメラだけではなく、性能爆上がりのスマホのカメラでも満足のいく画像が撮れます。
世界の絶景夕焼けを見に行こう!
日常生活の夕焼けはいつでもみられます。それなら、世界の様々な地域で絶景の夕焼けを見に行ってみませんか? 世界各地の風景の中での夕焼けは、いつものとは異なる感動を与えてくれること間違いなしです!
世界の夕焼けを見る準備
日常の夕焼けとは違い、海外で絶景夕焼けを見るにはある程度の準備が必要です。まずは準備の仕方を考えましょう。
※国や地域などの場所
大自然の中や高層ビルが建ち並ぶ近代的都市の中、もしくは海外の一般的住宅地の中など、様々なシチュエーションでどんな夕焼けが見たいのかを考えましょう。いっそのこと「夕焼け観賞海外旅行」として、複数の地域を回ってみるのも楽しそうです。といっても夕焼けを見られる時間は短いし日中は見られないので、別の目的とセットで旅行計画を建てるのがいいでしょう。
※季節と天気
夕焼けを見たいなら、季節と天気は重要です。季節によって日没の時間は異なるし、雨や雪、曇り空では夕焼けは見られません。天気予報を頼りにするしかないのですが、雨が降りやすい国や希望国の雨季は避けるのが鉄則。季節的には秋から冬にかけての空気が澄んだ時期がベスト。春から梅雨入りの時期も綺麗な夕焼けが見られます。また、前日が雨の翌日、もしくは午前中に雨だった日の夕方は空気中の汚れが一掃されているのでおすすめです。
世界の絶景夕焼けおすすめ国
【バリ島/インドネシア】バリ島は赤道直下独特のギラギラした夕日がド迫力で、アヤナリゾートや海辺の断崖絶壁にあるウツワツ寺院、海に浮かぶタナロット寺院、クタビーチが夕焼けに染まる風景はまさに水平線上の絶景です。
【ハレアカラ国立公園/ハワイ】手軽に行けるリゾート地のハワイ。マウイ島にあるハレアカラ国立公園では、標高約3055mの火山の頂上から見る夕日&夕焼けに大感動です。太陽が沈むときに黄金色に染まる雲海は、絶好のシャッターチャンスになるでしょう。
【グランドキャニオン/アメリカ】アリゾナ州のグランドキャニオンでは、大渓谷の岩肌を夕焼けが染める壮大な風景を堪能できます。おすすめはサウスリムのハーミットロードにあるポピポイント。オレンジや赤、紫色に染まる圧巻な絶景に息を飲みます。
【マニラ/フィリピン】首都マニラに沈みゆく太陽が見せてくれる真っ赤な夕焼けは壮大。マニラベイウォークのロハス通り沿いやマニラオーシャンパークからの夕焼けがおすすめ。また、マニラの夕日は時間によって色合いが変化するのが特徴です。
【マチュピチュ/ペルー】インカ帝国の遺跡である神秘的な場所マチュピチュでの夕焼けは独特な雰囲気を醸し出しながら、山間に沈む夕日が遺跡を黄金色に染めていきます。帝国時代にも同じ夕焼けが見られていたのかと思うと、不思議で感無量な気持ちにさせてくれます。
【ウユニ塩湖/ボリビア】“天空の鏡”と呼ばれるウユニ塩湖。夕焼けの時間帯には色が複雑に混じり合い、さらに水面に反射して絶景中の絶景を体験できます。水鏡の絶景は雨が降りやすい12月から3月の雨季だけなので、入念な情報収集をして現地に向かいましょう。
【サントリーニ島/ギリシャ】エーゲ海とただただ白い街並みが美しいサントリーニ島。迷路のような路地と家々が夕焼けに染まる風景は一度見たら忘れられないでしょう。ベストスポットはフィラからバスで行けるイア要塞。感動も倍増です!
【ミケランジェロ広場/タリア】花の都フィレンツェを一望できるミケランジェロ広場ですが、ここは街の中心から少し離れた場所。それだけに夕焼けに染まるフィレンツェの街並みを堪能するなら絶好のスポットとなっています。
【アンコールワット/カンボジア】建立からおよそ900年のカンボジアのシンボル、アンコールワット。朝日の出る時間帯と共に、夕焼けの時間帯は超絶景。日の出と日の入りで異なる風景を見せてくれる遺跡のシルエットには感動しかありません。
【モンサンミッシェル/フランス】世界遺産として歴史的名所のモンサンミッシェル。夕焼けをバックにしたその風景はまさに時空を超えた美しさです。オレンジ色に染まる修道院と、海にも映し出されるその姿に心が震えてきます。
【セレンゲティ国立公園/タンザニア】野生動物とともにオレンジ色に染まるサバンナ。壮大な夕焼けが堪能できるセレンゲティ公園では、象やキリンたち動物のシルエットが浮かび、映画のような風景が見られます。
【セントラルパーク/アメリカ】ニューヨークのセントラルパークは、高層ビル街にある憩いの場所。ここからの夕日も絶景です。おすすめはジャクリーン・ケネディ・オナシス貯水池周辺。ビル群に沈む夕日と湖のコントラストが絶妙にマッチしています。