ここはヤバイ! 海外旅行で行ってはいけない国2025最新版
以前から、海外のさまざまな国に比べて“日本ほど安心、安全な国はない”といわれています。昔に比べれば現在の日本の安心や安全度は低くなってはいるものの、やはり世界の中でも安心して暮らしていける希有な国といえるでしょう。とはいえ、海外に行くことで様々な文化や歴史、人々に触れて新しい世界を知ることはとても有意義なことです。
今回は、海外を安心に安全に堪能するために、「危なくて海外旅行NG」な国についてお話ししていきましょう。
安心して海外に行くために
アメリカやヨーロッパ、アジア諸国など、どんな国へ行くにしてもまず考えたいのは旅行先が安全かどうか? ということです。その国の安全度は大きく分けて“治安”と“感染症”の2種類が重要になります。
“治安”と“感染症”
【治安】治安とは、国家社会の秩序の状態のことをいい、これを保持することが「治安維持」であり、そのために法律を定めて司法機関や警察、さらには軍隊などの組織が存在します。そして治安が悪いというのは、凶悪犯罪、暴動、テロ、そして紛争(戦争)が頻発する状態のことになります。治安が悪い国や地域に行くことは大きな危険が伴うので、海外旅行に適しているとはいえません。仕事などの特別な理由でやむなく行く必要がある場合には、それなりの準備と覚悟が必要になってくるといえるでしょう。
【感染症】治安同様、日本は衛生面でも世界的に高い水準です。海外では国によっては衛生面が劣悪で、感染症にかかるリスクが高いところもあります。特に発展途上国では衛生面の整理まで手が回っていないところも珍しくありません。そんな中でも現地の人たちは、病気に苦しんでいる人以外は免疫ができていて普通に暮らしています。
また衛生面が整っていても、自分の国とは異なる環境などで飲食によって体調を悪くする場合も多々あります。
外務省「海外安全ホームページ」とは
ネットで海外の治安や感染症を検索するといろいろなサイトにアクセスできますが、中でもいちばん信頼がおけるのは外務省の「海外安全ホームページ」です。このサイトには“治安に於ける危険情報”や“感染症危険情報”などが掲載されていて、世界地図の地域をクリックすることで安全情報を確認することができます。危険レベルは4つに分けて掲載されています。
レベル1:十分注意して下さい
レベル2:不要不急の渡航は止めて下さい
レベル3:渡航は止めて下さい(渡航中止勧告)
レベル4:待避して下さい。渡航は止めて下さい(退避勧告)
中でもレベル3やレベル4は緊急事態といえるので必ず従うことです。その他にも海外の安全に関する最新情報が掲載されているので、一度は目を通しておくことをおすすめします。
外務省「海外安全ホームページ」
https://www.anzen.mofa.go.jp/
基本的防犯対策として
テロや紛争などは個人では対処しようがありませんが、犯罪から自分を守ることはできます。これまでも本サイトで防犯に対するお話を掲載しましたが、ここでは最低限しておきたい防犯対策をまとめました。
【防犯グッズ】パスポートなどの重要書類を入れてインナーの上に身につける薄型ポーチや、荷物が自分から一定の距離離れると知らせてくれる防犯タグ、ファスナーが付いているポケットがある洋服やズボンなど、現在では様々な防犯グッズがあるので要チェックです。
【現地での行動】夜にひとりで外出しない/人がいない路地には入らない/知らない人から話しかけられてもついていかない/駅や観光地などの雑多は場所では荷物から離れない、など行動に注意することで犯罪に遭うことを防げます。
【飲み過ぎ食べ過ぎに注意する】防犯ではありませんが、現地で感染症や病気にかからないためには、まずはペットボトルの軟水、胃腸薬や風邪薬、絆創膏などを持っていくこと。現地では、胃腸の弱い人は特に生もの料理は避ける、開放感からアルコールを飲み過ぎない、腹八分目を考えて飲食をするなどで体調不良を防ぐことができます。
【万が一の場合は身を守ることを優先】治安の悪い国は特にですが、もし犯罪に巻き込まれてしまったら相手の要求にはなるべく応じることが重要です。荷物や金品は素直に渡したほうが無難です。ナイフや銃を持っていることも多いので命の危険もあり得ます。また、性別に関わらずレイプの危険もないとはいえません。前述した現地での行動の際はひとりで夜の外出は止めましょう。グッズではないですが、警察や病院、大使館や領事館の連絡先はメモをして必ず持っておき、すぐに犯罪に遭ったことを連絡して対応してもらいましょう。
行ってはいけない国2025最新版
犯罪率が高い、紛争が起こりやすい(起こっている)、またはウクライナとロシア、イスラエルとガザ地区のように紛争や戦争が起こっている国には絶対に行ってはいけません。この他にも中東は紛争が起こりやすいので要注意。また、世界の治安状態は刻一刻と変化していきます。外務省などの信頼がおけるサイトを頻繁にチェックしておくことも大切です。
ここでは2025年現在、特に治安の悪い国を掲載します。参考にして海外旅行計画を立てるようにしましょう。
【アフガニスタン】近年でも治安が最も悪化している国といわれるのが、政治的に不安定でテロの危険性が戦いアフガニスタンです。世界遺産や絶景スポットなどがあるので行きたい所ですが、まずは旅行日程と国の治安情報を確認して考えるようにしましょう。
【南アフリカ】都市部での治安悪化が叫ばれる南アフリカ。特に観光客を狙った犯罪が多発していて、強盗や人身売買という凶悪犯罪もあります。観光スポットであるケープタウンなどは比較的安全ですが注意は必要。その他の危険な地域には絶対に入らないことです。
【メキシコ】歴史的遺産や美しいビーチがあるメキシコも、地域によっては凶悪犯罪が多発しています。この国では特に麻薬カルテルが治安悪化の大きな要因となっていて、巻き込まれると命の危険にさらされる可能性も…。最新の治安情報をチェック、十分な準備と慎重な行動を心がけましょう。
【ペルー】観光地として人気があるペルーも犯罪率が高い国です。世界遺産や観光地巡りで楽しみたいところですが、特に観光スポットではスリや強盗が多発しているので常に警戒することが必要。防犯グッズを忘れずに使うことが身を守ります。
【ソマリア】政権が崩壊してから中央政府が存在しないソマリアは、政治的外交的に無法地帯とえいます。外国人や国際機関関連の人たちを標的にした誘拐や殺傷事件も多発していて、陸地も海上も危険な国です。アメリカやイギリスなどの政府も渡航をしないように通達しています。興味本位で行くのは絶対にNGです。
【ロシア】現在、ウクライナと紛争状態にあるロシアも危険度が高いです。特にウクライナとの国境付近は危険度MAX。ロシア全土はレベル3の渡航中止勧告となっています。テロや爆破事件も多発しているので2025年現在、旅行は無理です。ウクライナとの紛争が終わらない限り、ロシアには入れないと思っていたほうがいいかもしれません。
【アメリカ】意外かもしれませんが、アメリカも危険度は低くありません。銃社会ということもあり強盗や拉致、観光客などを狙った犯罪も多発しています。アメリカは渡航禁止ではないですし比較的簡単に行けますが、場所によっては危険度が急激に高くなるので要注意。観光地や大都市での行動にも最低限の注意は必要です。
怖い話しをしてきましたが“海外旅行に行くな!”ということではありません。しっかりとした情報収集と準備、現地での行動で楽しい海外を堪能しましょう。