海外旅行 日本人や観光客が少ない、いない国や地域はどこ?
世界中の国々に簡単に行くことができる現在、ある程度海外旅行慣れしてくると現地で日本人や他国の観光客が多いとちょっとウンザリすることもあるハズ。そこで今回は、日本人や観光客が少ない、ほとんど見ることのない国や地域を紹介しましょう。
本当の海外を満喫する奥の手
まだ海外旅行に慣れていない場合だと、右も左もわからない現地で日本人を見かけるとホッとしますよね。ですが海外慣れしてくると「せっかくの海外なのに日本人多すぎ!」なんて思ったりすることも…。特にハワイや韓国、台湾、シンガポール、前回紹介したアメリカなどの大都市ではそこに住んでいる人はもちろん、日本人観光客も大勢いると思います。
本当の海外を味わいたいなら、現地の人や外国人ばかりのほうがいいですよね。
観光地以外に行く際の注意点
日本人や観光客がほとんどいない国や地域に行きたいなら、有名な観光地に行くときよりも詳細な計画が大切になります。まずはそんな国に行く際の注意点から覚えておきましょう。
【国や現地の情報収集】いわゆる観光地がほとんどないような地域では、観光客向けのサービスなどの対応が望めないことも多いでしょう。このことから、事前に現地がどんな所なのか? 渡航するのに向いている季節はいつか? 治安状態はどうか? などをチェックしておく必要があります。ほとんどの国や地域の情報はネット検索すれば収集可能なので、しっかりと確認しておくことをおすすめします。
※情報収集のポイント
1、通じる言語はなにか?
2、使える支払方法(貨幣/クレカ/バーコード決済など)
3、行き方と交通手段
4、現地の公共交通手段の種類
5、治安状態
6、季節による天候と寒暖差
7、政府などの観光情報の有無
これらの情報を集めて、それに対応する準備をしていきましょう。さらにその地域で魅力がある場所はどこなのかをチェックして観光計画を立てるといいでしょう。もし自分だけで不安があるなら、海外慣れした友人知人に相談、スケジュールが合えば一緒に旅するのもいいですね!
「これぞ海外!」な国と地域
基本的に“日本人観光客が少ない”“観光客自体が少ない”などから、主なおすすめの国と地域を紹介します。自分の感性と合っている地域があったら、思い切って行ってみるといいでしょう。
観光客が少ない穴場的海外
ほとんど観光客がいない、といっても観光場所がないわけではありません。美しい自然や古い時代そのままの街並み、博物館などがある国や地域もあります。観光客でごった返す定番国では味わえない雰囲気や空気感が魅力といえます。
【ツバル】南太平洋、ポリネシア最西端にある9つの環礁からなる島国のツバル。東京の品川区とほぼ同じ面積に1万人ほどの住民が住んでいます。また、犯罪やテロの脅威などもほとんどなく、軍隊もないことから治安的には安全度がかなり高いといえます。観光に対する開発は進んでいませんが、透き通る海と美しい珊瑚礁が魅力です。“天国に一番近い島”ツバルの大自然の中で、ゆったり過ごしたいなら超おすすめです!
【キリバス】世界で最も早く日付が変わる国であるキリバスも太平洋に位置していて、約33の珊瑚礁から構成されています。ビーチの美しさはもちろん、サーフィンや釣り、ダイビング、シュノーケリングと観光客向けのアクティビティも充実。そしてここで有名なのがクリスマス島です。1777年のクリスマスイブに、かのジェームス・クック船長が辿り着いたのが由来のこの島には「キャプテン・クックホテル」もあります。
【ソロモン諸島】太平洋に浮かぶ大小992の島で構成される島国がソロモン諸島です。ソロモン諸島の名前は世界的にも比較的有名ですが、太平洋の島の中でも人口密度は低く、天然の熱帯雨林や広大な珊瑚礁がポイントです。他にも世界最大の蝶であるトリバネアゲハやツカツクリなどの珍しい生物観察もできます。この島の人々は親日的といわれているので、訪れれば歓迎してくれるかもしれませんね!
【サントメ・プリンシペ】聞き慣れない名前の国サントメ・プリンシペは、赤道付近に位置するアフリカの島国です。その昔無人島だったここをポルトガルが入植、その後1975年に独立しました。世界的な知名度はもの凄く低いのですが、標高2024mで見た目は断崖絶壁ながら登山ができるサントメ山、オボ国立公園、博物館の「サン・セバスチャン・フォート」などお楽しみが多数存在します。
【コモロ】西にモザンビーク、東南にマダガスカルのあるコモロは、インド洋に浮かぶ島々で構成されています。国民の大半がイスラム教徒であるこの国の治安は、長年の政情不安によって安定していないので要注意ですが、ウミガメの産卵地として有名であり、インド洋に面したボウニビーチ、シーラカンスのはく製が見られる「モロニ国立博物館」などがあり観光の魅力は満載です。行くのであれば事前にコモロの情勢確認や、旅慣れた人と一緒に行くのがおすすめです。
【サンマリノ】わりと聞き慣れた国名ながら、欧州でいちばん観光客が少ないといわれるのがサンマリノ。イタリア中北部の山岳地帯にあるサンマリノはイタリアに囲まれていて、現存する世界最古の共和国のひとつです。そのために街中が世界遺産であり、中世そのままの街並みが残っています。中世の頃の要塞「第一の砦」や、近隣の景色を一望できる「第二の砦」など観光スポットもあります。それ以前に、サンマリノは訪れること自体に価値のある国といってもいいかもしれません。
在留邦人がほとんどいない国や地域
世界中に滞在、永住する日本人がいる現在ですが、中には在留する日本人がほとんどいない、まったくいない国も…。そんな所に行ってみるのも海外旅行の醍醐味といえそうですね。事前に見どころチェックをして行ってみては?
※在留邦人わずかな国(2021年データ)
【グレナダ】カリブ海に浮かぶ国のグレナダ。人口は約11万人で、その中にいる在留邦人は1人だけ。世界8位のナツメグが有名であり“スパイス・アイランド”とも呼ばれています。
【バージン諸島】カリブ海の西インド諸島にあるのがバージン諸島で、在留邦人は1人。諸島西側の約50もの島々はアメリカ領で、東側がイギリス領となっています。島のほとんどが無人島であり、大冒険ができそうです!
【セントビンセント及びグレナディーン諸島】カリブ海小アンティル諸島にある、セントビンセント及びグレナディーン諸島は、東京23区よりも小さくて、人口は約11万人、ここも在留邦人は1人のみ。農業と観光業が主要なので、珍しい観光地があるかもしれません。
※在留邦人がいない国(2021年データ)
【バチカン市国】イタリア、ローマの中にある世界一小さな国がバチカン市国。ここはキリスト教カトリックの総本山であり、住むことを許可されているのはローマ法王と高位の聖職者や兵士だけです。とても日本人が住める国ではないのですが、カトリック教徒になって高位の聖職者になればもしかすると…!?
【ナウル共和国】オーストラリアの北東、太平洋にあるナウル共和国にも在留邦人はいません。人口約14000人の小さな島国ですが、世界で最も肥満率が高いといわれています。それだけ美味しい食材が溢れているということでしょうか?
【セントマーティン島】カリブ海に浮かぶオランダ領の小さな島が、人口37000人の島国セントマーティン島です。ビーチのすぐ横に空港があるので、観光客の真上を航空機が飛ぶというスリル満点の光景を見ることができます。在留邦人がいても不思議ではない感じですが、ここもいません。