準備万端! あとは出発日を待つだけ! 思いっきり異国を楽しむ予定の海外旅行ですが、最後まで悩みそうなのが服装かもしれません。「何を着ていく?」「現地で着る服は?」「オシャレはしたいけど荷物になるのがちょっと…」などなど、服装で考えることは色々と出てきます。今回は海外旅行におすすめの服装を考えていきましょう。

海外旅行の服装選びの基準

海外に行くからといって、ただ漠然と服を選ぼうとしてもどうしたらいいのか戸惑ってしまうことになりそうです。そこで服装選びの基本として、TPOを考えるようにしましょう。

海外旅行時の服装TPO

TPOとは「Time(時間)、Place(場所)、Occasion(目的)」の略語で、時と場所、場面に応じた適切な対応をする、という意味。そしてこれは服装選びにも当てはまります。

※Time(時間)
海外に行く時期や滞在している期間などによって選ぶ服装は変わってきます。特に冬などは荷物がかさばることになるので、よく考えて持っていく服などを考えた方がいいでしょう。

※Place(場所)
行き先である国はもちろんのこと、現地で行く予定の場所なども服装選びの基準となります。海外のレストランなどではドレスコードがある場合も多いので、事前に要チェック。それに見合う服を持って行く必要があります。

※Occasion(目的)
海外旅行の目的によっても服装選びは違います。よく歩いたり動きそうな目的と、ゆったりと海外を楽しむ目的では選ぶ服装もまったく異なってきます。

必ず持っていきたい服装

必ず持っていきたい服装は、行き帰りの移動時用と現地で着る服装の2種類あります。これを基本として服装を選べば便利でリラックスできはずです。

【航空機】長時間座っている航空機内では、おしゃれなどを気にせずに身体をリラックスさせることが優先です。機内ではいつもより身体がむくむ傾向があります。さらに長時間同じ体勢でいるとエコニミークラス症候群になる可能性も…。これらを考えて服装は身体を締めつけない、ゆったりしたものがベスト。靴は脱いでスリッパやサンダル、ついでに時々足の指を動かす、足全体を伸ばすなどしておくといいでしょう。また機内での寒暖差を考えて薄いブランケットなどがあると便利です。

【街中】現地では自分の好みの服装でいいのですが、観光地などに出かけるときには通気性がよく動きやすい服装、チノパンやデニムジーンズなどにしましょう。特にデニムなどは丈夫で多少の汚れも気にならないし、シャツなどが合わせやすいのでおすすめ。デニムは生地の伸びる柔らかめのストレッチ素材がベストです。ただし、国によっては宗教的にNGな服装もあるので要注意です。
また、靴は動きやすい履き慣れたものがいいでしょう。旅行用にと、買ったばかりの靴などはマメができたり足が痛くなる原因になるので避けた方が無難。女性ならカカトの低いパンプスなど、スニーカーであれば性別関係なく楽に歩けます。

【高級レストラン、観劇】服装におしゃれが必要な場所に行くときには、自分好みのおしゃれをして行きましょう。前述したようにドレスコードがあればそれに見合う服装をします。靴は男性なら革靴、女性ならあまり派手な色ではないパンプスがベスト。ヒールでもいいですが、この場合にも履き慣れたものにして高さがさほどないタイプが安心です。

着ていく服装、持って行く服のポイント

海外旅行での服装の悩みは、服選びの他に「荷物になるのがちょっと…」ということがありますよね。その他にも「この服は現地で着ても大丈夫?」という不安もあるでしょう。

服の種類は最低限で

いくらおしゃれしたいからといって、あれもこれも持っていく必要はありません。いちばんお気に入りのおしゃれ服は1、2着、靴もそれに合わせたもの1足くらいで十分だと思います。

【持って行く服】おしゃれ着ならシワにならないようにしてスーツケースに入れます。デニムなどはかさばるので、いっそ着ていった方がいいかもしれません。これなら機内もリラックスして座れるので一石二鳥。そしてインナーや靴下、ちょっとした服は手荷物の中に入れておきましょう。特に乗り継ぎであるトランジットの場合には、預けた荷物紛失の可能性もあるので安心できます。

【おしゃれは工夫で!】服の枚数を減らすポイントとして、アクセサリーなどを活用する方法があります。洋服とアクセサリー、スカーフなどの組み合わせで色々なおしゃれができるはず。ただし高価なアクセサリーは必要ありません。現地で盗まれたり紛失したら大変です。手軽に使えるアクセサリーをいくつかポーチに入れて持っていきましょう。

【現地調達もアリ!】最初から現地のショップで服を買う気で行くのもいいでしょう。これなら街中で服装が浮いてしまうこともありません。ただし、選ぶ際にはセンスが問われるので慎重に!

【現地で着る服にも注意を…】インバウンドでも見かけますが、意味も解らずに文字入りのTシャツはパーカーなどを着ると、笑われてしまうかもしれません。海外では、場所によっては文字の意味で笑われるだけでは済まないかもしれません。文字の意味をしっかりと把握して着るようにしましょう。
さらに国や地域によっては、宗教的にNGの服装というのもあります。特に女性では顔を見せてはいけない、肌を露出はNGなど、日本では考えられない決まりも多々あります。旅行先の国の情報は事前にしっかりとチェックしてから洋服を選ぶことが大切です。

国や地域別のおすすめ服装

国や地域によって気候や街の雰囲気などが異なります。それぞれの国に合った服装で街を歩くのも楽しみですよね。日本では着ることがない服装が楽しめるのも、海外旅行の醍醐味のひとつです。

海外の四季を考えた服装選び

【アメリカ】四季がハッキリとしているニューヨークでは、日本と同じように季節毎に着ていく服をチョイスするのがベスト。特に冬のニューヨークは極寒になることも多いので、しっかりとした防寒着やマフラーは必須です。逆に年間を通して温暖なロサンゼルスなどでは、通年で薄手の服装が基本です。ただし、朝晩の冷え込みが厳しいこともあるので、カーディガンや薄手のジャケットを持っていくと重宝します。

【ヨーロッパ】文化同様に、国によって気候も様々なヨーロッパ。雨が多いイギリス、ロンドンなどでは防水ジャケットが年間を通して活躍してくれます。夏は薄手の服装で十分ですが、折畳み傘などの雨具は常に持ち歩きたいところです。フランスのパリはおしゃれな街でもあるので、洗練された大人っぽい服装がおすすめ。春夏はブラウスにパンツスタイル、夏はワンピースなどが似合うでしょう。イタリアのローマでは石畳が多いことから、動きやすい服装と、歩きやすい履き慣れた靴がいいでしょう。

【アジア】ほとんど日本と同じような季節の韓国では、服装も日本的な感じでOK。ただし冬は寒さが厳しいので、防寒具はしっかりと用意しておきましょう。年間を通して温暖な台湾では、長袖シャツ、ブラウス、デニム、そしてTシャツとショートパンツがあればどの季節でもいけちゃいます! アジア独特のファッションもあるので、検索して模倣してみるのも楽しいと思います。

海外旅行での服装選びもワクワクするもの。思い切ったファッションにチャレンジしてみるのもいいでしょう。NGファッション以外であれば、自分の考えたコーディネートで異国の街を楽しんじゃいましょう!