旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

中華人民共和国、マカオ特別行政区

あなたが旅行に行った年月

2016年11月

あなたが旅行に行った回数

5回

あなたの年齢、性別、職業

32歳、男、システムエンジニア&webプログラマー

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

マカオ郊外の店

トラブル内容

今回は、「マカオのカジノで遊ぶために、欲を出して外貨両替したら詐欺にあった」経験をお話します。20代半ば頃、会社の社員旅行でマカオを訪れました。初めての海外旅行で気分が大きくなっていたのか、カジノで10万円(当時の自分には大きな金額です)を賭けて、大きく勝ったので、次は一人勝負する!と決意しました。

翌年、マカオ旅行を計画し、碌に下調べもしないまま、気づけばマカオ行きの飛行機に乗っていました。当時の私は新卒3年目でしたので、遊べるお金もそれほど持っておらず、1年間貯めたお金は旅行代に、残った20万円ほどをカジノで使うつもりでした。

マカオ空港に着いた私は興奮しっぱなしで、前回に残った僅かな香港ドルを片手にマカオのカジノへ向かうタクシーに乗ります。陽気な運転手が「どこから来たのか」「カジノが目的か」と話しかけてきます。今にして思えば、旅行慣れしていない私は絶好のカモと映っていたのかもしれません。

運転手は珍しく英語が話せたので、私もたどたどしい英語で「日本から来た」「これからホテルのカジノに向かうつもりだ」と答えました。そのようなやり取りすら、凄いことをしている!と思いテンションが上がりっぱなしでした。すると、運転手は「香港ドルはたっぷり持ってきたか。両替するならレートのよいところがある。しかも、カジノへ行く途中に寄れる。」と言い、道中の料金もいらないと勧めてきました。あからさまに怪しいのですが、危機感がなかった私は、「外貨両替のレートが高ければ、少しでも遊ぶ金が増える!」とその話に飛びつきます。

案内された店は、こじんまりとしたタバコ屋のような場所で、奥に1人の店員が立っていました。店の中に入ると、笑顔を浮かべながら、「タバコ?飲み物?」と聞かれたので、「日本円を香港ドルに両替したい」と伝えました。店員は、一度頷くと、A4サイズのプリントを渡してきました。レート表で、そこには「HKD1ドル 13.6円」(実際には細かいレート表が英語と中国語で書かれていた)と書かれており、当時のレートは14.8〜15.0くらいでしたので確かに好レートでした。

出だしから運に恵まれていると、呑気な私は10万円の両替を店員にお願いし、店内の商品を眺めて待ちます。5分くらいたつと、店員はむき出しの香港ドルを渡してきました。念のためと金額を数えてみると、6,600HKDと小銭がいくつか。計算が得意でなかった私でもあれ?と違和感を覚えるほどでした。手数料を考慮しても、レートで考えれば、7,200〜7,300HKD。約600HKD、日本円で9,000円近い金額が足りなければ流石におかしいと店員に「計算が間違っている。500HKDくらい少ないのではないか」と伝えました。

店員は変わらずの笑顔で「手数料がかかる」「レートが安いのだから当然だ」と言い、いくらなんでも可笑しいと思った私は(この時点でも、詐欺にあっているという自覚はありません。)、「もう一度計算してくれ」「手数料と言っても限度がある」と交渉します。3分程度押し問答をしていると、店員が急に怒りの表情を浮かべながら「君は何を言っているかわからない」「そもそも両替などしていない」「いいがかりだ」とまくし立てるように騒ぎ出しました。

確かに、両替をした際にお金以外を貰っていないため、証明できるものはなかったのですが、まさかそんなことを言われると思ってもみなかった私は、途端に怖くなり、喚き散らす店員から逃げるように店を出ました。外で待っていてくれるタクシーの運転手に話をしようと探しましたが、運転手はタクシーとともにどこにもいませんでした。ようやく騙されたことに気づいた私は、その場を走って離れるほかなく、途中に再度拾ったタクシーでなんとかカジノまでたどり着きました。

当時の私は、このトラブルにショックを感じていましたが、今思い返しても、私の無防備すぎる言動に愕然とします。むしろ9000円程度の被害ですんでよかったとすら思っています。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

下調べを行い、安全性の高い両替所を選ぶべきであった。地元の人の口車に乗せられるべきではなかった。