旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

エチオピア・アディスアベバ

あなたが旅行に行った年月

2017年5月

あなたが旅行に行った回数

30回

あなたの年齢、性別、職業

30歳、男、会社員

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

アディスアベバ市内の両替所

トラブル内容

アフリカ大陸東部、エチオピア北東部とエリトリア南部に広がるダナキル砂漠を目指して、エチオピアに旅行に行ったときの話です。

私は海外旅行が好きで、特に自然遺産やおもしろい地形などを好んで旅をしてきました。現地のホステルなどで仲良くなったバックパッカーたちが、こぞって勧めてくれるのが、エチオピアのダナキル砂漠でした。写真で見るだけでも、「ここ地球?!」と疑ってしまうような未知なる光景を、一度自分の目で見てみたいと思い、エチオピアを目指しました。

これまでにもケニアや南アフリカなど、治安のあまりよくない国を一人で旅をしたことがあったので、下調べをしっかりとして、特に初日の空港からホテルなどの行き方は頭に入れて行動をしました。以前アディスアベバに駐在していた友人に話を聞くと、アフリカの中でも、首都の治安が比較的よく、軽犯罪はあるものの、大抵のトラブルは気をつけていれば大丈夫とのことでした。ただ、空港近くのタクシーや外国為替両替所は、数々の国を旅しているバックパッカーが疲弊するほどのうっとおしさと聞いていました。

そこまで日程にゆとりもなかったので、できれば着いてすぐにお金を変えたかったのですが、ひとまずタクシーでホテルを目指し、ピアッサという中心の繁華街の両替所でお金を変えることにしました。他の途上国と同じように、両替所はいくつかあり、看板を見るだけで外国人旅行者でも見つけやすいようになっています。

私が両替した場所は、バスターミナルから比較的近く、人通りの多い場所でした。日中、人の目があった方が、何かトラブルが起きても安全だと思い、そこで今後一週間分のお金を変えました。数枚のドル紙幣が、100ブル札の束となって渡されました。本来であれば、腰に巻いてあるセーフティーポシェットに入れて持ち帰りたかったのですが、あまりに嵩張るので、仕方なく手提げかばんに入れて、ホテル方面のバスを探すことにしました。

するとタイミングよく、両替所のすぐ後ろで、乗合バスのお兄さんが声をかけてくれました。エチオピアのバスには行き先が書いていないので、行き先を何度も叫びながら客を集めるお兄さんの声を聞き分けて乗る必要があります。お兄さんにホテルの名前を告げると、「このバスはそこに向かうよ。」とジェスチャーを交えて教えてくれました。

初めて乗る乗合バスでしたが、意外にもすんなり見つけられ、大金を持ち歩く緊張から解放されて、安心してシートに身を預けました。5分ほど走ったところで、後ろの客が嗚咽をし、何か口から吐きました。私の肩や窓に吐瀉物がついて、隣の乗客に窓を開けるよう言われ、あわてて行動しました。古いバスなので、なかなか窓は開かなかったのですが、何とか力づくで開きました。

するとその数十秒後、いきなりバスが停まり、怒り気味の運転手にここで降りろ!早く!と言われました。もう訳もわからないまま、バスを降りた瞬間、勢いよくドアが閉まり、バスは発車しました。なぜか降ろされたのは私だけで、しかも途中で降ろされたので場所もわかりません。急いでスマホで調べようとカバンの中に手を入れると・・・何とブルの札束がありません。念の為、両替所でもらった時にすぐポーチに入れてカバンに入れたのですが、そのポーチごとないのです。

まさか!!と思った時にはもうすでに遅し。あとから大使館や警察の方に聞いたところによると、それは「ゲロ吐き強盗」と言われている手口のようです。口の中に何かを含ませておき、それを相手にかけて動揺している間にスリを働くのです。大使館の話によると、おそらくその外貨両替の両替所のスタッフと、バス車内の人たちはグルで、換金した後に移動する外国人観光客をターゲットにしているとのことでした。

初日から踏んだり蹴ったりのスタート。まぁ命があっただけまだマシなのだろうか・・・。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

信頼性の高い空港やホテルの両替所で両替するべきだった