旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

メキシコ、チチェン・イッツァ(ユカタン州)

あなたが旅行に行った年月

2023年3月

あなたが旅行に行った回数

4回目

あなたの年齢、性別、職業

33歳、女性、フリーランス(編集系)

一緒に旅行に行った人の人数

女友達と2人旅

トラブル体験をした場所

チチェン・イッツァの遺跡周辺の市場エリア

トラブル内容

大学時代からの親友と「遺跡を巡る旅がしたいね」と盛り上がって、ついに実現したメキシコ旅行。
そのハイライトが、言わずと知れたマヤ文明の遺産「チチェン・イッツァ」でした。

カンクンからバスで約3時間、ジャングルの中に突如として現れるエル・カスティーヨ(あの段々ピラミッド)は、やっぱり圧巻!

空と大地がぶつかるような強烈な日差しの中で、その美しいシルエットにしばらく言葉を失いました。
…が、そんな感動のあとに、ちょっと苦い体験が待っていました。

遺跡観光を終えた後、帰りのバスまでの時間を使って、周辺の民芸品マーケットをぶらぶらしていた私たち。
そこには、色とりどりの刺繍バッグや、手作りのマスク、トウモロコシの置物など、見るからに「買いたくなる」アイテムが並んでいました。

でも私たちは、現金(ペソ)をあまり持っておらず、ほとんどクレジットカード払い。すると、あるおじさんが「外貨両替するならこっちがいいよ、銀行よりレートがいい!」と陽気に声をかけてきたのです。

最初は「え?まさか、ここで?」と疑っていたんですが、彼は「日本人のツーリスト、よくここで両替してるよ!」と日本語の挨拶まで披露してきて、まるで“安心”を演出。
私も親友も少し気が緩んでしまって、つい、20,000円分をメキシコペソに換えてもらうことに。

彼は店の奥にある小部屋に私たちを案内してきて、「一応、外には見せないでね」と。ここでも少し引っかかったんですが、目の前でペソを数えて見せてくれて、札束もそれなりの量。
受け取って「Gracias!」と笑顔で店を出たのですが…。
そのあと、別の店でお土産を買おうとしたとき、店員さんが言いました。

「これは…ニセ札だよ」

……え?
そう、数枚の紙幣に混ざっていたのは、印刷が甘く、裏面のセキュリティインクもない“偽造ペソ”だったのです。慌ててさっきの店に戻ったけど、あの“おじさん”の姿は消えていました。
しかも「そんな人、うちにいないよ」とまで言われて、完全に手詰まり。

その後、ツアーガイドの方に相談すると、「遺跡周辺は観光客が多くて、非公式な両替トラブルが本当に多い。
特に女性グループは狙われやすい」とのこと。
完全に私たちの油断でした。

事前に調べていたつもりでも、現地のテンションに飲まれてしまい、現金=その場の便利さに飛びついてしまった結果がこれ。
幸い、金額的には大損ではなかったけれど、旅の後半はそのショックがじわじわ続いていて、警戒心MAXになってしまいました。

あれ以来、現地での両替は必ず銀行か空港、もしくは必要最低限に抑えて、基本はカード払いにしています。
それでも、チチェン・イッツァの荘厳な遺跡、マヤの天文知識を刻む建築、そして現地の陽気な雰囲気は忘れられません。
でもひとつ言えるのは、「太陽に浮かれて財布の紐を緩めたら、痛い目に遭う」ってこと。
世界遺産のふもとで、いい思い出とともに、人生の教訓もひとつ手に入れた気がします。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

非公式な両替には絶対に応じず、空港や銀行など、信頼できる場所でのみ現金を用意すべきだった。
テンションで判断を誤らない冷静さが必要。