トレビの泉と、消えた13ユーロ

旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
イタリア、ローマ
あなたが旅行に行った年月
2019年9月
あなたが旅行に行った回数
5回目
あなたの年齢、性別、職業
45歳、男、SE
一緒に旅行に行った人の人数
友人と2人
トラブル体験をした場所
ローマ市内の観光地近くの両替所(トレビの泉付近)
トラブル内容
2019年9月、私は大学時代の友人とイタリア・ローマを訪れました。
歴史ある街並みや美術館、遺跡を巡る旅はとても充実していて、毎日が発見の連続でした。
そんな中、思いがけず“外貨両替”に関するトラブルに巻き込まれてしまったのです。
旅の中盤、トレビの泉を訪れた日の午後、手持ちのユーロが少なくなってきたため、現地で追加の両替をすることにしました。
当初は空港である程度両替していたのですが、思った以上に現金を使う場面が多く、特に小さなカフェやジェラート屋ではカードが使えないこともあり、現金の必要性を感じていました。
観光地の近くにはいくつかの両替所があり、その中でも「No Commission(手数料なし)」と大きく書かれた看板が目立つ店舗がありました。
店の外観は清潔感があり、観光客も何人か出入りしていたので、特に疑うこともなくその店を選びました。
店内に入ると、カウンターの奥にいた中年の男性スタッフが笑顔で迎えてくれました。
私は1万円札を差し出し、「ユーロに両替したい」と伝えました。
彼は手際よく計算機を叩き、「今日はこのレートだから、あなたには62ユーロ渡せるよ」と言いました。
そのとき私は、「空港で外貨両替したときは1万円で77ユーロくらいだった気がするけど…」と一瞬思いましたが、観光地の中心部だから多少レートが悪いのは仕方ないのかもしれない、と自分を納得させてしまいました。
しかし、レシートを受け取ってから違和感が強まりました。
そこには「手数料:0ユーロ」と確かに書かれていましたが、適用されたレートは1ユーロ=約161円。
当時の実勢レートは1ユーロ=約120円台だったので、明らかに不自然な数字です。
つまり、手数料は取っていないものの、レートを大幅に操作することで、実質的に15ユーロ以上の“損”をしていたのです。
私はすぐに「このレートはおかしいのでは?」とスタッフに尋ねました。
すると彼は、「手数料は取っていない。レートは店ごとに自由に設定できる。あなたは納得して両替したんだから、返金はできない」と言い切りました。
確かに、私はレートを確認せずに外貨両替を進めてしまったので、強く言い返すこともできず、悔しさだけが残りました。
この外貨両替トラブルは、旅の楽しさに水を差すような出来事でした。
その後、ホテルに戻ってからネットで調べてみると、同じような体験をした人の口コミが多数見つかりました。
特に「No Commission」と書かれた両替所は、レートを極端に悪く設定して実質的に高額な手数料を取る手口が多いとのこと。
“手数料ゼロ”という言葉に安心してしまった自分の判断の甘さを痛感しました。
さらにショックだったのは、友人が別の場所で同じ1万円を外貨両替して、私よりも13ユーロ多く受け取っていたこと。
同じ金額を出して、これだけ差が出るとは思ってもみませんでした。
旅先での13ユーロは、ジェラート3つ分にもなるし、地下鉄の往復チケット数回分にもなります。
それを考えると、ただの金額以上に「損をした」という気持ちが強く残りました。
この経験から学んだのは、外貨両替をする際には、両替所の「手数料ゼロ」や「お得」という言葉を鵜呑みにせず、必ずその場でレートを確認し、他の場所と比較することの大切さです。
また、観光地の中心部ではなく、空港や銀行、あるいは信頼できるホテルのフロントなど、透明性の高い場所で外貨両替することが安心につながると実感しました。
トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動
この経験から学んだのは、外貨両替をする際には、両替所の「手数料ゼロ」や「お得」という言葉を鵜呑みにせず、必ずその場でレートを確認し、他の場所と比較することの大切さです。
また、観光地の中心部ではなく、空港や銀行、あるいは信頼できるホテルのフロントなど、透明性の高い場所で外貨両替することが安心につながると実感しました。
の両替所で両替するべきだった









































