旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

アメリカ、ロサンゼルス

あなたが旅行に行った年月

2022年8月

あなたが旅行に行った回数

10回目

あなたの年齢、性別、職業

32歳、女性、会社員

一緒に旅行に行った人の人数

3人

トラブル体験をした場所

ロサンゼルス市内の両替所

トラブル内容

2022年8月、友人2人と共に訪れたロサンゼルス(LA)での旅は、華やかな街並みとは裏腹に、予期せぬ金銭的なトラブルで幕を開けました。

私たちは旅の軍資金である日本円をアメリカドルに外貨両替するため、ハリウッドの観光スポット近くで見つけた、看板に「手数料ゼロ」と大きく謳われた小規模な両替所に入店しました。
空港の両替所よりも良いレートに期待し、3人分の軍資金をまとめて両替することにしたのです。
カウンターの男性に日本円を渡し、レートを確認すると、電卓で打ち出された計算上のドル額に私たちは納得しました。

その金額は、私たちが事前に調べていた相場と比較しても悪くなく、「手数料ゼロ」の恩恵を感じていました。
しかし、この瞬間からすべてが仕組まれた巧妙な罠だったのです。
男性は私たちの目の前で日本円の札束を数え上げ、確認が終わると一度奥へ引っ込めました。
そしてすぐにドル札の束を出し、「これで終わりだ」と無愛想に手渡してきました。

私は安心しきって、その場で受け取ったドル札を数え始めましたが、数えている途中で私はすぐに異変に気づきました。
受け取ったドル札の総額が、先ほど電卓で確認し、手書きの計算書に記載されていたはずの最終的な金額よりも、明らかに少ないのです。

「すみません、金額が合わないのですが」と私が伝えると、男性の態度が一変し、低い声で「合っている」と断言しながら私が差し出した手書きの計算書を指さしました。
よく見ると、最初に私たちが見た大きな数字の下に、肉眼では見落としそうなほど小さな文字で、さらに低い金額が書き加えられていたのです。
彼はこれを「特別レート適用後の処理費用」だと説明しましたが、その説明は理不尽極まりないものでした。

私たちは「最初に確認した金額ではない」「日本円を返してくれ」と抗議しましたが、男性は
「取引は成立した。<キャンセルはできない。警察を呼ぶなら呼べ」 と高圧的な態度で恫喝してきました。
異国の地で、旅行初日から現地の人間と深刻な揉め事を起こすことは、旅全体を危険に晒すことにつながります。
私たちはこの状況が非常に不利であることを悟り、これ以上強く抗議することを諦めざるを得ませんでした。

結局、本来得られるべき金額よりも約200ドル(当時のレートで約27,000円)も少ない額で両替を完了させられてしまいました。
「手数料ゼロ」の看板は、私たち旅行者を安心させて店内に引き込むための、悪質な客寄せの手段だったのです。
この苦い経験は、私たちにとって二度と忘れることのできない金銭トラブル体験となりました。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

この両替トラブルに巻き込まれないために、私たちは「信頼性」を最優先すべきでした。
街中の個人経営で「手数料ゼロ」や「特別レート」を謳う両替所は避け、銀行やホテルの公式両替カウンター、または空港内の大手両替所を利用すべきだったと思います。

また、両替の際は、まず全ての費用(手数料や処理費用など)が差し引かれた最終的な受取額を口頭で確認し、その金額が記載された正式な明細書を受け取るまで取引を中断すべきでした。
特に、日本円をカウンターの奥へ持っていかせず、受け取るドル札の束を相手の目の前で、計算書と照らし合わせながら一対一で正確に数えきることが、不正を防ぐための最も重要な行動でした。