バンコク市街地の両替所でレートをごまかされた話
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
タイ、バンコク
あなたが旅行に行った年月
2023年8月
あなたが旅行に行った回数
2回目
あなたの年齢、性別、職業
26歳、女性、会社員
一緒に旅行に行った人の人数
友人1人
トラブル体験をした場所
バンコク市街地の小規模な両替所
トラブル内容
初めてのタイ旅行、友人と二人で訪れたバンコクは、活気に満ち溢れていて本当に刺激的な場所でした。
スワンナプーム国際空港に到着し、ひとまず移動に必要な最低限のお金だけを両替しました。
空港の両替所はレートが悪いと聞いていたので、「市街地でもっと良いレートの場所を探そう」と友人と話していたのです。
旅行2日目、ショッピングや食事を楽しむために、もう少し現金が必要になりました。
私たちは、観光客で賑わうスクンビットエリアを散策しメインストリートから少し入った路地に、小さな個人の両替所を見つけました。
店の前に掲げられた電光掲示板には、空港や他の銀行で見たよりも明らかに良いレートが表示されていたので、私たちは「これはラッキーだね!」と喜び、そこで両替することに決めました。
私が代表して、日本円で3万円を両替することにしました。
窓口にいたのは、人の良さそうな笑顔の男性スタッフでした。
私が3万円を差し出すと、彼はにこやかに受け取り、タイバーツの札束を手に取りました。
ここからが、巧妙な手口の始まりだったのです。
彼は、私の目の前でお札を数え始めました。
しかし、その手つきが異常に速いのです。
タイ語と片言の英語を早口でまくし立てながら、まるでマジシャンのように紙幣を操ります。
パラパラとめくられるお札の動きが速すぎて、目で追うのが精一杯。
一瞬、ちゃんと数えられているのか不安がよぎりましたが、「プロだからこんなものなのかな」とその時は自分を納得させてしまいました。
あっという間にお札を数え終えた彼は、輪ゴムで束ねたバーツとレシートを素早くカウンターの受け皿に置き、「はい、次の方どうぞ」というようなジェスチャーで、すでに私の後ろに並んでいた次の客に注意を向けてしまいました。
あまりの早業に、私はその場で金額を確認する余裕もなく、とりあえずお金とレシートを受け取って友人が待つ場所まで下がりました。
そこで初めて、落ち着いて受け取ったタイバーツを数えてみました。
すると、どう計算しても、あの魅力的なレートで両替した金額には到底足りないのです。
少なく見積もっても、日本円で3000円分ほど少ない計算でした。
慌ててレシートを確認しましたが、タイ語で書かれている上に、数字がいくつか並んでいるだけで、どのレートが適用され、手数料がいくらなのか、さっぱり分かりません。
これはおかしいと思い、すぐに窓口に戻ってスタッフに「金額が足りないのですが」と拙い英語で伝えました。
すると、先ほどまでの彼の笑顔は消え、非常に面倒くさそうな顔で対応されました。
私がレシートと現金を突き出して説明しようとしても、彼は「ノープロブレム」と繰り返すばかり。
そして、彼が指さしたのは、カウンターの隅に、非常に小さく、汚れたテープで貼り付けられた紙切れでした。
そこには、英語とタイ語で「手数料」や「〇〇円以下の両替には別のレートが適用されます」といった内容が、びっしりと書かれていました。
電光掲示板の一番良いレートは、大口両替の場合のみ適用されるレートだったのです。
この外貨両替のトラブルで、私たちは完全に騙されたことを悟りました。
しかし、彼は頑として「ここに書いてある通りだ」の一点張り。
後ろには観光客の列ができており、言葉の壁もあって、これ以上強く抗議することはできませんでした。
結局、私たちは悔しい気持ちを抱えたまま、その場を去るしかありませんでした。
たった3000円かもしれませんが、騙されたという事実が、その後の旅行に嫌な影を落としたことは言うまでもありません。
トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動
レートが良いからと安易に飛びつかず、事前にネットの口コミ等で評判の良い両替所(バンコクならスーパーリッチなど)を調べておくべきでした。
また、両替する前に手数料の有無を必ず確認し、お金を受け取ったら、その場で自分の計算と合っているか確認し、納得してから窓口を離れるべきだったと後悔しています。









































