旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

香港、尖沙咀

あなたが旅行に行った年月

2018年3月

あなたが旅行に行った回数

7回目

あなたの年齢、性別、職業

20代、女性、会社員

一緒に旅行に行った人の人数

友人2名

トラブル体験をした場所

香港、尖沙咀の街角両替所

トラブル内容

私は昔から旅行が好きで、海外に行く際はいつも綿密に計画を立てるタイプです。
ガイドブックを熟読し、観光スポットはもちろん、現地の交通手段や食事、そして最も重要な「外貨両替」についても事前に情報収集を怠りません。
しかし、香港での初めての旅行で、その自信はもろくも崩れ去る体験をすることになりました。

2018年3月、私は友人と2人で香港を訪れました。
活気あふれる街並みや美味しい飲茶、そして何より香港ドルを手にするという期待に胸を膨らませていました。
香港国際空港に到着し、まずは空港内の正規両替所で少額を両替。
これで当座の交通費や食事代はまかなえると安心し、尖沙咀のホテルへ向かいました。

ホテルにチェックインして一息ついた私たちは、夕食に出かける前にまとまった香港ドルが必要だと気づきました。
空港での両替レートはあまり良くなかった記憶があったため、街中の方がレートが良いはずだと話し、ホテルの近くを散策しながら両替所を探すことにしました。

尖沙咀のネイザンロード沿いはまさに両替所の激戦区。
多くは小さな店舗で、日本の両替所とは異なり、レートが大きく表示されていました。

私たちは何軒か見て回り、最もレートが良いように見えた一軒の両替所に目を留めました。
店の入り口には「手数料無料」と大きく掲示された看板があり、日本円から香港ドルへのレートも空港で見たものより明らかに良いように見えました。

友人と顔を見合わせ、ここが一番お得そうだと意見が一致。
私たちは意気揚々と店の中に入りました。

店内は薄暗く、カウンターには無愛想な男性が一人座っていました。
私たちは日本円を香港ドルに両替したい旨を伝えると、男性は電卓を叩いて金額を提示しました。
表示通りの良いレートで、私たちはその金額に満足し、日本円を差し出しました。

男性は受け取った日本円を数え、すぐに香港ドルを差し出しました。
私たちはその場で香港ドルを数え、間違いがないことを確認。
この時までは、全くトラブルが起きているとは思っていませんでした。

両替を終えて店を出て数メートル歩いたところで、友人が思っていたより少ない気がすると言いました。
私も改めて受け取った香港ドルを数え直してみると、事前に計算していた金額よりもかなり少なかったのです。
しかし、お店で受け取った時にその場で数え直して金額が合っていることを確認したはずでした。

私たちは半信半疑のまま、すぐに別の両替所のレートと比較し直しました。
すると愕然することに、私たちが両替したはずのレートと実際に受け取った香港ドルの金額は、驚くほどかけ離れていました。
どう計算しても、提示されたレートで両替した金額より数千円分の香港ドルが足りません。
これは明らかな差額でした。

一体何が起きたのかと頭の中が真っ白になりました。
その場で数え直したはずなのになぜこのような事態になったのか、私たちは二人で必死に記憶を辿りました。

必死に思い返していると、男性が香港ドルを渡した際に「確認してください」と言って札束を広げて見せたことを思い出しました。
私たちはその場で数え、提示された金額と合っていることを確認。
その後、彼はその札束を一旦カウンターの下に置き、別の場所に置いてあった別の札束を、私たちが差し出した日本円の束と一緒に再度カウンターに出して「どうぞ」と渡してきたのでした。
最初に提示された札束は確かに正しい金額だったのでしょう。
しかし、手元に来たのはその金額より少ない別の札束でした。

私たちはその巧妙な手口に気づきませんでした。

すぐにその両替所に戻りましたが、先ほどの男性は私たちを一瞥すると、露骨に嫌そうな顔をしました。
私たちは経緯を説明し、差額分を返してほしいと訴えましたが、男性は一切取り合ってくれません。
広東語で何かをまくし立てられ、挙句の果てには「もう両替は終わったんだから関係ない」というような態度で、英語で話しても全く通じないふりをしました。

この一件で、私たちは日本円で約1万円近くを損しましたが、結局泣き寝入りするしかありませんでした。
たった一度の外貨両替で、まさかこんなトラブルに巻き込まれるとは思ってもおらず、香港の活気に満ちた街は観光客にとって魅力的な場所であると同時に、巧妙な手口で観光客を騙そうとする者もいることを痛感しました。

この苦い経験は、私たちに大きな教訓を与えてくれました。
もしあの時、両替を終えてその場を離れる前に、もう一度受け取った香港ドルをゆっくり数え直していれば、このトラブルは防げたかもしれません。
あるいは、その場で渡された札束を一度も手放さずに受け取っていれば、防げた可能性がありました。

また、街角の小さな両替所ではなく、信用できる銀行やホテルのフロント、あるいは空港の正規両替所を利用するべきでした。
特に手数料無料を謳っている店には注意が必要で、手数料が無料でもレート自体が悪ければ意味がありませんし、今回のように巧妙な手口で騙される可能性もあります。
旅の思い出を台無しにしないためにも、外貨両替の際には細心の注意を払うことが重要だと感じました。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

信頼性の高い銀行やホテルのフロント、または空港の正規両替所を利用するべきでした。
また、両替後はその場を離れる前に、受け取ったお金を時間をかけてしっかり数え直すべきでした。