イタリアで両替所に騙されかけた体験
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
イタリア、ローマ
あなたが旅行に行った年月
2019年7月
あなたが旅行に行った回数
2回
あなたの年齢、性別、職業
38歳、女性、講師
一緒に旅行に行った人の人数
2人
トラブル体験をした場所
ローマ市内の観光地近くの両替所
トラブル内容
イタリアのローマを旅行中、外貨両替に関して非常に悔しいトラブルに巻き込まれた経験があります。
日本円の現金が余っていたため、観光地近くの両替所でユーロに換えようと思い、両替所に立ち寄りました。
入口には「No Commission(手数料なし)」という文字が大きく掲示されており、観光客向けで安心だと思い込んでしまったのが始まりでした。
両替所のカウンターで日本円を渡すと、あっという間に換算が終わり、渡されたユーロを受け取りました。
しかし、その金額が思っていたよりもかなり少なかったのです。
手持ちのスマートフォンで相場を確認すると、レートが異常に悪いです。
明らかに、一般的なレートから大きく乖離していました。
「手数料なしと書いてあるのに、これはおかしいのでは?」とスタッフに確認したところ、「私たちは手数料を取っていない。これはレートの違いであって、手数料ではない」と返されました。
その言葉に納得がいかず、周囲を見渡すと、壁の高い位置に小さく掲示されたレート表がありました。
そこには「No Commission」と書かれていながら、非常に不利なレートが設定されていたのです。
つまり、外貨両替の際に表向きは「手数料なし」をうたいながら、実際は極端に不利なレートを使うことで、実質的に手数料以上のお金を旅行者から取っている手口でした。
さらに、明細をよく見ると「サービス費」や「事務手数料」など別名の追加費用も記載されており、結局は2重に損をしていたことが分かりました。
その場で返金やキャンセルを求めても「すでに両替処理は完了している」と言われ、対応も非常に冷たく、まともに取り合ってもらえませんでした。
欧州では消費者保護が厳しい国も多いと聞いていましたが、このような観光地では旅行者がターゲットにされることが少なくないようです。
このトラブルを通じて、海外での外貨両替は「表示されている言葉」や「表面上の案内」だけを信じてはいけないと痛感しました。
特に「No Commission」という文言は、実際にはレート操作や別名の手数料を隠す手段として使われるケースがあり、非常に注意が必要です。
また、提示されるレートが市場レートよりも著しく悪い場合、それ自体が実質的な手数料になっているという認識を持たなければなりません。
旅行中の限られた時間の中で、つい面倒を避けようとして近くの両替所を選びがちですが、事前にレートの相場を調べておくこと、信頼できる場所(空港内の両替所や銀行、ATM)を選ぶことの大切さを学びました。
また、クレジットカードを中心に使い、現金は最低限の金額だけを安全な場所で両替するという工夫も必要だと感じました。
トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動
信頼できる空港の両替所や、事前に調べたレートの良いATMを利用すべきでした。
