旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

中国、北京

あなたが旅行に行った年月

2025年3月

あなたが旅行に行った回数

5回目

あなたの年齢、性別、職業

28歳、女性、会社員

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

北京市内、王府井の繁華街近くの路上

トラブル内容

春の訪れを感じる北京に降り立った私は、歴史的な名所の数々や賑やかな市場を巡りながら、文化と活気あふれる街の空気を存分に楽しんでいました。

壮麗な故宮や天安門広場を歩き、古い胡同(路地)での人々の暮らしに触れつつ、地元の食堂で味わう本場の北京ダックは格別でした。

初めての中国旅行に心が躍り、期待に胸を膨らませていました。

空港の公式両替所で必要最低限の人民元を手に入れて旅を始めましたが、思いのほか現金の消費が早く、食事やタクシーの支払いなどであっという間に不足してしまいました。
カード決済が使えない小さな屋台や店も多く、やむを得ず市内で追加の両替を考えることになりました。

北京市内の繁華街、王府井の賑わいに包まれながら歩いていると、ひとりの現地男性が声をかけてきました。
彼は流暢な英語で「銀行よりも良いレートで外貨両替できる」と言い、スマホの画面に最新の為替レートを映し出して見せてくれました。
その自信に満ちた話しぶりに、最初は疑いの気持ちが強かったものの、徐々に信頼してしまいました。

当時は旅程が詰まっており、時間に余裕がなかったこともあり、友人と相談の上「少しだけなら」と50ドルを渡して両替を依頼しました。
彼はその場で手際よく札束を数え、丁寧に現金を手渡してくれました。人通りが多い明るい通りだったこともあり、安心感がありました。

しかしホテルに戻り、ゆっくりと手元の紙幣を確認したとき、異変に気づきました。受け取った人民元の中には、明らかに色あせて擦り切れている紙幣が混ざっており、さらに印刷が粗雑で偽札の疑いが濃厚なものもありました。
翌日、近所の小さな商店で買い物を試みた際に、数枚の紙幣を断られ、慌てて中身を再確認した際の衝撃は忘れられません。

慌てて彼の元へ戻ろうとしましたが、その姿は既に消えており、周囲の通行人や店の人に尋ねても「知らない」と言われるばかりでした。
煌びやかな北京の街並みの中での突然の孤立感と、騙されたという悔しさに胸が締め付けられました。

その後、現地の日本語ガイドに相談したところ、「路上での非公式両替は観光客を狙った詐欺が非常に多い」と厳しく忠告されました。
彼女は「空港や認可された銀行の両替所のみを利用すれば安全」と教えてくれ、これまでの甘さを痛感しました。
美しい都市の背景に潜むリスクを実感し、改めて旅の安全対策の重要性を思い知らされました。

この出来事は、北京の魅力ある文化や街の賑わいに影を落としましたが、このトラブルは同時に旅の貴重な経験として胸に刻まれました
。今後はどんなに便利に見えても、必ず信頼できる場所で両替を行い、冷静な判断を忘れないよう心がけたいと思います。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

公式の銀行や空港の両替所を利用し、路上の非公式両替は避けること。
現金は慎重に管理することが大切です。