旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

アラブ首長国連邦(UAE)、ドバイ

あなたが旅行に行った年月

2024年1月

あなたが旅行に行った回数

9回目

あなたの年齢、性別、職業

29歳、女性、IT企業勤務

一緒に旅行に行った人の人数

友人と2人

トラブル体験をした場所

ドバイ・ダウンタウンのショッピングエリア近くの路上

トラブル内容

2024年の冬、長い間憧れていた中東の大都市、ドバイへ友人と二人で旅立ちました。
世界一高いビル・ブルジュ・ハリファを間近で見上げ、その先端が青空に突き刺さるような壮観な光景にまず心を奪われました。

煌びやかなショッピングモールの中を歩けば、世界各国から集まった観光客や地元の人々が行き交い、どこもかしこも洗練された雰囲気に満ち溢れていました。

さらに、人工島パーム・ジュメイラの豪華リゾートを訪れ、夕暮れ時の砂漠でのアドベンチャーツアーにも参加。
砂に沈む夕陽を眺めながら、異国の地の魅力にどっぷり浸かる、そんな充実した毎日を過ごしていました。

旅の始まりは順調でしたが、現金の問題は意外な盲点でした。
出発前に空港の公式両替所で少額のUAEディルハムを用意していたものの、買い物やカフェの支払い、そして頻繁に利用したタクシー代などであっという間に現金が不足してしまいました。

カード決済も多用しましたが、屋台や小さな店舗、さらにはタクシーの中にはまだ現金のみというケースも多く、急遽街中での追加両替が必要となりました。

ある日の午後、ドバイ・ダウンタウンのにぎやかなショッピングエリアを歩いていると、一人の中東系の男性が私たちに声をかけてきました。
彼はとても親しみやすい笑顔で、「外貨両替しないか?銀行よりずっと良いレートだよ」と言いながら、スマートフォンの画面を見せてきました。
そこには最新の為替レートが表示されており、一見すると信頼できそうな印象を受けました。

友人と私は最初、少し警戒心を抱きつつも、彼の流暢な英語と自信に満ちた態度に次第に気持ちが揺らいでいきました。
時間にもあまり余裕がなく、今後の予定も控えていたため、友人と相談して「少しだけなら」と判断し、50ドル札を彼に渡すことにしました。
彼は即座に紙幣を数え始め、目の前で丁寧にディルハム札を手渡してくれました。その迅速さと丁寧な対応に安心感を覚え、その場では大きな疑念はありませんでした。

しかし、ホテルに戻ってから財布の中身を改めてチェックすると、不穏な違和感がありました。
彼から受け取ったディルハム札の中には、変色していたり擦り切れているものが多く含まれており、特に何枚かは近所のコンビニエンスストアのレジで受け取ってもらえなかったのです。
さらに、見た目に不自然な印刷や手触りの怪しい紙幣も混じっていて、偽札の可能性も疑わざるを得ませんでした。

翌日、再度その男性のもとへ行こうと試みましたが、彼の姿はもうどこにもなく、周囲の人に尋ねても「知らない」「見たことがない」と冷たく突き放されました。
ドバイの洗練された街並みや未来都市の輝きとは裏腹に、こうした裏の顔があることを痛感し、深いショックを受けました。
その後、現地の日本人ガイドに相談したところ、「観光客を狙った非公式の両替は大きなリスクを伴い、トラブルも多い」と厳しく注意されました。

ガイド曰く、空港や大手銀行の両替所を利用することこそが、安心・安全な両替方法であると改めて教えられました。
煌びやかなドバイの光に包まれた旅の中でのこの思わぬトラブルは、私にとって貴重な教訓となりました。
今後はどんなに便利そうに見えても、現地通貨の両替は信頼できる場所だけで行い、冷静な判断を失わないように心掛けていきたいと思います。
旅の喜びとともに、注意深さも忘れないことの大切さを実感した、そんな経験となりました。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

街中の非公式両替には絶対応じず、空港や大手銀行の窓口でのみ現金両替を行うことが安全。
焦らず冷静な判断が大切。

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