旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

イギリス、ロンドン

あなたが旅行に行った年月

2022年10月

あなたが旅行に行った回数

7回目

あなたの年齢、性別、職業

35歳、男性、広告代理店勤務

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

ロンドン中心部・ピカデリーサーカス近くの路地

トラブル内容

イギリス・ロンドンへは、これまでに一度行ったことがあり、その時の印象がとても良かったので、2022年の秋にふたたび一人旅で訪れました。
目的は、ミュージカル観劇と美術館巡り、そしてパブでのんびり過ごすこと。物価の高さは覚悟していたものの、今回は現金が思ったよりも早く減ってしまい、現地での追加両替が必要になりました。

最初に使ったのは空港の外貨両替所で、少額を日本円からポンドに換えていました。しかしレートが非常に悪かったこともあり、残りは市内で両替しようと思っていたのです。
観光の合間、ピカデリーサーカスで写真を撮ったあと、少し裏通りに入ったところで「Good rate for cash exchange!」という紙を掲げた若い男性が立っているのを見かけました。
英語もそれなりに話せたこと、過去の旅行経験で「現地っぽいスポットを知ってる感」に酔っていたこともあって、軽い気持ちで声をかけてしまいました。
彼はスマホの為替アプリを見せながら、「今日はポンド高で、日本円を持ってるならラッキーだよ」と話し、実際の銀行レートよりも少し良いレートを提示してきました。
怪しいとは思いつつ、軽装で警察やトラブル対応に巻き込まれるような雰囲気もなかったので、20,000円分を渡してみました。

彼は紙袋の中からきちんとイギリスポンド札を数えて手渡してきて、丁寧に「また必要ならここに来て」とまで言いました。
しかし、実際に渡された紙幣を後で確認すると、そのうちの2枚(合計40ポンド)は、すでにイングランド銀行では使えなくなった旧紙幣。
そして残りはすべて10ポンド札以下のくたびれた紙幣。

金額を計算すると、実際に正規に両替されたのはせいぜい12,000円程度の価値しかありませんでした。
しかも、持っていたのが日本円だったため、現地の銀行では基本的に取り扱いがなく、「空港か公式両替所に行け」と言われる始末。

結局、旧紙幣はイングランド銀行に郵送すれば交換できるとのことでしたが、旅行中にそんな手続きはできず、帰国後にやっと対応しました。
時差もある中での問い合わせや郵送手続きは、正直かなり面倒でした。

いま思えば、少し疲れていて思考が緩んでいたこと、旅慣れている自分なら大丈夫という根拠のない自信があったことが原因でした。
ロンドンは素晴らしい都市です。ナショナル・ギャラリーの展示や、ウェストエンドの演劇、パブで出会った現地の人々との会話は、旅の醍醐味でした。

ただ一つ、あの両替詐欺だけが、旅の記憶に影を落としています。
現金は最低限にしておき、キャッシュレスで乗り切るのが賢明。
海外旅行に何度行っていても、ほんの少しの油断が大きな損失に繋がる——それを体で実感したロンドン旅でした。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

信頼できる両替所や空港を使い、路上の個人両替には絶対に応じないべきだった。旅慣れの油断が一番危ないと自覚すべきだった。