観光気分で油断した…ローマの街角で味わった“甘い誘い”の代償
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
イタリア、ローマ
あなたが旅行に行った年月
2023年4月
あなたが旅行に行った回数
6回目
あなたの年齢、性別、職業
36歳、男性、会社員(メーカー勤務)
一緒に旅行に行った人の人数
友人と2人旅
トラブル体験をした場所
ローマ市内のテルミニ駅近くの路上
トラブル内容
2023年春、桜が散り始めた頃に、長年の友人とイタリア旅行へ行きました。
目的はローマとフィレンツェ、ベネチアの三都市を巡る美術館&グルメの旅。
初日はローマで2泊し、コロッセオやトレヴィの泉をまわる予定でした。
現地到着後、まずはテルミニ駅の近くにあるホテルへチェックイン。
そこで「この近くのレストランはカードが使えない」とホテルスタッフに言われ、
ユーロの現金を用意する必要が出てきました。
空港での外貨両替を最低限にしていたため、市内で両替所を探すことに。
テルミニ駅の外を少し歩いていると、ガイドブックに載っていない場所にひっそりと立つ両替所を発見。
看板も簡素で、ちょうど人の出入りもなく、やや怪しい雰囲気。
ためらっていると、近くにいた男が「そこのレートはひどい。
俺ならもっといいレートでユーロに替えてあげるよ」と流暢な英語で話しかけてきました。
正直、そのときはかなり疲れていて「まあ少しくらいならいいか」と油断してしまったのが間違いの始まりでした。
男は「1ドル=1.15ユーロで替える」と言い、近くのカフェのテーブル席に誘導。
札束をチラリと見せてきて「これは今日の最後の両替」と言う彼の言葉を真に受け、
手持ちの200ドルを差し出してしまいました。
すると彼は、「両替してくるから5分待ってて」と言ってカフェを出ていきました。
その場には、やけに愛想のいい“仲間”のような人物が残っていたのですが、
数分後にはそいつも「トイレ」と言い残してどこかへ。
気づけば私と友人は、ただの観光客がぽつんと座っているだけの状態。
10分、20分待っても、誰も戻ってきません。
ようやく「あ、やられたな」と気づきました。
200ドルは当然返ってこず、周囲にいた地元の人に事情を話しても
「ああ…あそこはよくある」と苦笑いされる始末。
悔しいやら情けないやらで、食欲も一時的に失せました。
が、ホテルに戻ってからネットで調べてみると、
テルミニ駅周辺では観光客を狙った“個人両替詐欺”が昔から横行しており、
「駅前では絶対に両替するな」との情報も多々。
完全にリサーチ不足でした。
それでも気を取り直して、翌日からは観光に集中することに。
バチカン美術館の荘厳さや、ローマの下町のパスタの味は忘れられない思い出になりました。
ただし「現金は空港か公式両替所のみ」という教訓は、身をもって覚えました。
6回目の海外旅行でまさかこんな初歩的なミスをするとは思いませんでしたが、
今回のトラブルを経験し、“旅慣れたつもり”が一番危ないということを、
ローマの石畳の上で痛感しました。
トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動
駅周辺での個人両替に応じるべきではなく、公式な両替所か空港の窓口を利用すべきだった。
疲れていても判断力を鈍らせてはいけない。
