旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

インドネシア バリ島

あなたが旅行に行った年月

2025年9月

あなたが旅行に行った回数

30回

あなたの年齢、性別、職業

46歳 女性 会社員

一緒に旅行に行った人の人数

8人(2家族)

トラブル体験をした場所

バリ島内の町の両替所

トラブル内容

去年、バリ島を訪れたときのことだ。
南国の空気に浮かれつつも、到着してまず気になるのはやはり両替だった。
日本円を現地通貨のルピアに替える必要があり、街中を歩いていると、いくつも外貨両替所が目に入る。
だいたい相場はどこも同じで、日本円1万円が約106万ルピア。
事前に調べていたレートとも一致していたので、「まあこんなものだろう」と思っていた。

そんな中、ふと目に留まった両替所があった。
電光掲示板に表示されているレートが明らかに良い。
なんと1万円で115万ルピア。
周囲より頭ひとつ抜けた数字に、一瞬「本当か?」と疑いはしたものの、「観光地だし、競争も激しいんだろう」「少しでもお得ならラッキーだ」と都合よく解釈してしまった。
今思えば、この時点で立ち止まって考えるべきだったのだ。

インドネシアの紙幣には主に10万ルピア札と5万ルピア札があり、100万ルピアを5万ルピア札で受け取る場合は20枚になる。
115万ルピアなら23枚だ。
理屈としては単純だが、その時の私はそんな計算を頭の中でしっかり確認する余裕はなかった。
カウンター越しにスタッフが札束を取り出し、リズミカルに「ワン、ツー、スリー……」と数え始める。
その手つきは鮮やかで、まるで手品を見ているようだった。

札は目の前で確かに数えられ、私も一応その様子を目で追っていた。
「ちゃんと見ているから大丈夫」と自分に言い聞かせつつ、最後に渡された札束を受け取り、「OK」と言ってその場を後にした。
観光初日で気分も高揚しており、疑うという発想自体がどこかに消えていたのだと思う。

しかし、宿に戻って落ち着いてから、ふと「念のため」と札を数えてみて、背筋が冷たくなった。
何度数えても、95万ルピアしかない。
つまり、20万ルピア足りないのだ。
あの時、確かに115万ルピアと言われ、確かに数えてもらったはずなのに、結果として手元にあるのは19枚分の5万ルピア札だけ。
あの“マジック”の正体は、5万ルピア札を巧みに使った、ごく古典的な両替トリックだったのだと、ようやく理解した。

今なら冷静に、「1枚いくらで、何枚あるべきか」を頭で整理し、その場で再確認できる。
でも旅先、それも海外では、判断力は驚くほど鈍る。
結局、このトラブルから得た教訓はとてもシンプルだ。
少しの欲に目がくらむより、普通のレートの両替所で、普通に両替するのが一番安全だということ。
バリ島の美しい思い出と一緒に、この苦い経験もまた、忘れられない旅の一部になっている。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

信頼性の高い空港の両替所や、街中でも「No Commission」の看板だけでなく、政府公認のマークがある大手両替所を利用するべきでした。
また、他店より明らかにレートが良い店は疑い、相手が数えるのを見るだけでなく、受け取った瞬間にその場を動かず、自分の手で一枚ずつ数え直して確認を徹底することが大切です。