海外旅行に行く際に、最初に緊張するのが入国審査だと思います。特に海外初心者だと「何を聞かれるのか?」「どう対応したらいいのだろう…」と不安が募ります。海外では基本的に会話は英語になるので、苦手な人はきちんと通じる英語が話せるかどうかも心配です。 そこで今回は、空港での入国審査の基本的な流れと対応の仕方についてです。

空港入国審査の流れと内容

空港入国審査とは、海外から来た人がその国に入るために必要な審査です。特に2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ以降、それ以前に増して厳しくなっています。もし入国審査に通れないと、空港内から出ることは出来ないですし、へタをするとそのまま帰国させられることもあり得ます。 とはいえ、普通の海外旅行者であればほとんど問題なく審査は通るはずですが、スムーズに行なうためにも事前に基本的な審査内容を覚えておくといいでしょう。

入国審査の基本的な流れ

①空港到着

飛行機が空港に到着したら、空港内にある入国審査場へと移動します。この時点では、まだ現地の国には入っていない状態です。

②入国審査

入国審査場、英語でimmigration又はpassport controと書かれている場所に行き、カウンターの前で順番が来るまで並んで待ちます。 また、入国審査時にはパスポートと入国カード(immigration card)を提示する必要があるので、すぐに出せるように準備しておくといいでしょう。国によってはビザや帰国時の航空券の提示が必要な場合もあります。自分の順番になったらカウンターに進んで、必要書類を提示、その後いくつかの質問がされます。

基本的な質問内容としては、
・観光や仕事などの滞在の目的
・滞在期間
・ホテル名などの滞在先
を聞かれます。

さらに、それ以外の質問をされることもあります。

③荷物の受け取り

入国審査が終わると、次は飛行で預けていた荷物の受け取りです。コンベアで流されてくる自分の荷物を見逃さないようにしましょう。

④税関

最後に税関での手続きです。ここでも手間取らないように、申告するものがあるようなら必要書類などをすぐに出せるようにしておきましょう。

⑤入国

以上のすべてが終われば、無事に入国することが出来ます。荷物などの忘れ物がないかチェックしたら、空港を出てホテルなどの目的地に出発です。

入国審査時の注意と英語での基本的な会話

入国審査の時、初めてだとドキドキオドオドしてしまいそうですが、何も怒鳴られたり怒られたりするわけではありません。そして審査する側も人間です。しかめっ面をしているよりは笑顔でいた方がいい印象を与えます。何も悪いことしていないのですから、リラックスして和やかに対応するといいと思います。

入国審査時に使える、覚えておきたい英会話

入国審査は、世界共通語の英語で行なうことが基本です。 英語が得意なら問題ないでしょうが、苦手な人はあらかじめどんな会話をするのかを予習しておくのがオススメです。ですが基本会話をすべて暗記するのも大変。メモ書きしておいて、それを見ながら対応するのもOKです。

パスポートの提示

質問例 「May I see your passport?(パスポートを見せて下さい)」

回答例 「Here you ara(どうぞ)」 ここでは無言で提示しても問題はありません。

入国の目的

質問例 「What’s the purpose of your visit(旅の目的は何ですか?)」

回答例 「Sightseeing(観光です)/Business(仕事です)」

滞在期間

質問例 「How long will you stay in this country?(この国にどれくらい滞在しますか?)」

回答例 「One week(1週間です)/Five days(5日間です)」

滞在先

質問例 「Where are you staying?(どこに泊まりますか?)」 「Have you reserved any accommodation?(宿泊先の予約はしていますか?)」

回答例 「At the ○○○※ホテル名(○○○ホテルです)」 「Yes, I have a room booked at ○○○※ホテル名(はい、○○○ホテルです)」

渡航回数

質問例 「How many times have you visited ○○?(○○※現地名、に来るのは何度目ですか?)」

回答例 「First time(初めてです)/I have been here a couple times(何度か来ました)」

職業

質問例 「What’s your occupation(職業は何ですか?)」

回答例 「I’m a student(学生です)/I’m an office worker(会社員です)」

申告するものの有無

質問例 「Do you have anything to declare?(申告するものを持っていますか?)」

回答例 「Nothing(ありません)/Yes, I have some ○○○○※品物の名称(はい、○○○○です)」

※何を喋っているのかが解らなかった時 もし、相手が何を言っているのか聞き取れなかったした場合には、 「I beg your pardon?(もう一度言って下さい)」 「Please speak more slowly(ゆっくり喋って下さい)」 と伝えましょう。

以上の質問例が基本で、だいたいはこれで終わるはずです。 入国審査員は毎日様々な国の人と対峙していますし、英語が喋れない人などにも慣れています。うまく会話できなくても慌てることはないので、ゆっくりと確実に対応すれば問題はありません。

最近では、スマホのアプリやポケトークなどの通訳機があるので、それら使えばかなり便利。ですが、せっかくの海外旅行、自分で喋って体験するのも海外に行く醍醐味のひとつともいえます。どうしても会話が通じない場合には使っていいと思いますが、なるべくなら自分自身の言葉で対応したほうがいい体験になると思います。